介護職の仕事内容は?介護職の職種やなり方も合わせて徹底紹介!

高齢化社会が進む日本では、介護職の需要が増していますが、圧倒的な人手不足なのが現状です。
言い換えれば職に就けないということは少ないため、これから介護職に就きたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では数々の介護職について解説します。
介護職の仕事内容や現状の将来性、さらに無資格で介護職につけるのかについても説明するので、介護関係の仕事をしたい方は参考にしてみてください。
ポイント
本記事のメイントピックは下記のとおりです
介護職とは
介護職とは、高齢者が安心して生活できるよう、老人ホームや通所介護事業所、介護保険施設などで身の回りの世話や、相談を受けるといった介護サービスを行うものです。
介護には基本的な考えとして「介護の三原則」というものがあり、福祉の先進国とも呼ばれるデンマークで生まれたものです。→介護職について
介護の三原則とは?
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介護の三原則とは?
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介護の三原則とは?
- 生活継続の原則:利用者のこれまでの暮らしを断つことなく、継続して本人らしい暮らしを維持するべきという考え
- 自己決定の原則:利用者が自分で老後の暮らし方を決定し、介護側はその希望を尊重するべきという考え
- 残存能力活用の原則:利用者の能力を最大限に活用しながら、リハビリできるようサポートすべきという考え
介護職ではこの三原則に則って、介護サービスを提供する必要があります。
介護職の仕事内容
介護職の主な仕事である利用者の身の回りのお世話ですが、その内容は食事介助や排泄介助、掃除、洗濯、レクリエーションの開催など様々です。
これらの仕事は大きく分けて「身体介護」「生活援助」「その他の支援」の3つに分類されます。
▼介護職の仕事内容については以下記事も参考にしてみてください。
介護の仕事内容について知ろう!資格はいる?向き不向きはある?
身体介護
身体介護とは、利用者の身体に直接触れて行う、日常生活における身の回りの世話のことです。
身体介護とは
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身体介護とは
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<主な身体介護>
- 入浴介助:髪や体を洗う補助
- 排泄介助:トイレでの介助やオムツの交換
- 移動介助:車いすなどを使って移動を援助
- 食事介助:食事及び食事に付随することの補助
- 更衣介助:着換えの補助
食事介助や排せつ介助、車いす移動の介助などが主な仕事内容にあたり、利用者の状態によっては力仕事になることもあり、一人に接する時間が長くなるのが特徴です。
生活援助
生活援助とは利用者の体をに触れないで行う身の回りのお世話のことです。
生活援助とは
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生活援助とは
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<主な生活援助>
- 洗濯
- 掃除
- 調理
基本的には身体介護と兼務になることが多いです。
主に自宅を訪問して介護をするホームヘルパーが行う仕事であり、利用者宅の掃除や洗濯、日用品の買い物や調理などが仕事内容として挙げられます。
その他の支援
利用者のリハビリや、レクリエーションを提供、相談事業では利用者のメンタルケアを行うこともあります。
介護保険適用の範囲内で行うものと、完全に利用者の自己負担となるものがあり、提供するサービスは核施設や事業所によって異なるのが特徴です。
介護職の職場
介護職は、介護施設や利用者の自宅が主な職場になります。
介護施設には、老人ホームやグループホームなど入居型の施設と、デイケア・デイサービスの通所型施設があり、基本的な仕事内容は同じですが、施設によって異なる業務内容も。
介護サービスの種類についてはこちらで詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
介護業界の現状
介護業界は常に人手不足で有名な業界です。
少子高齢化が進む現代では、需要の高い大切な業界であることから、求人等は多く出されていますが、離職率が他の職業に比べて2倍と高くなっています。
離職理由としては、人手不足による仕事内容のハードさや、介護対象者とのコミュニケーション、そのほか職場環境などに不満を持つ人の割合が多く、介護職に就く事を考えるのであれば、自分に合った働き方を見つける必要があるでしょう。
介護職の雇用形態とは?
介護職に就く際の雇用形態は「正社員」「派遣社員」「パート・アルバイト」の3つです。
働くのあれば安定した正社員がいいと思うかしれませんが、人手不足の介護業界では残業が発生しやすく、自由な時間が取りにくいというデメリットもあります。
反対に比較的自由にシフトを選ぶことができる派遣社員やパート・アルバイトですが、給料の低さや、保険の有無など良し悪しがありますので、自分の状況で働きやすい雇用形態を検討することが大切です。→介護職の雇用形態について
介護職の将来性について
介護業界は圧倒的人手不足な職として有名ですが、将来性がある職業としても注目されています。
少子高齢化の進行により、要介護者に対して介護をできる人が限られており、今後介護サービスの需要は高まることは間違いありません。
また、厚生労働省では介護人材確保に向けて対策を開始しており、その中の1つに、従業員の処遇を改善した介護事業所は介護報酬が多く得られるという処遇改善加算があります。
今後も処遇改善が進められていくことを考えると、介護業界の将来性が期待できると予想されます。
介護職の将来性に期待できる理由については、こちらの記事で具体的に解説を行っているので合わせてご覧ください。
無資格でも介護職に就ける?
専門性が求められる介護職では、介護福祉士やケアマネージャーといった資格はとても重要。
しかし、必ず資格を持っていないと働けないというわけではなく、無資格でも介護の現場で働くことはできます。
介護業界は人手不足のため、無資格者の雇用も積極的に行っており、働きながら資格取得を勧めている求人も多く見られるので、やる気さえあれば無資格からのキャリアアップも可能です。
ただし、厚生労働省が出した介護報酬改定により、無資格の介護職員の「認知症介護基礎研修」の受講が義務付けられています。
認知症介護基礎研修とは?(クリックで表示されます)
認知症介護基礎研修とは?(クリックで表示されます)
認知症介護基礎研修とは?
認知症ケアの基礎となる知識や技術を学び、認知症の方への適切なケアをするための基礎研修。各都道府県で実施。
- 費用
→ 自治体により異なり、無料〜5,000円程度 - 研修時間
→ 講義3時間、演習3時間の6時間程度 - 研修内容
→ 認知症と認知症ケアについての知識、認知症の方とのコミュニケーションやケアについての演習
2023年度までは受講は努力義務ですが、2024年度からは完全に義務化されるため、無資格で働くには、まずこの研修を受講することになります。
無資格でできる介護の仕事
無資格介護職に就いた場合、できる業務は以下のような内容です。
・介護補助
・送迎業務
資格がなくても就くことはできますが、やはりできることは限られています。
無資格未経験で介護職を目指したい方は、働きながら資格を取得し、キャリアアップしていきましょう。