介護の面接対策を指南!履歴書や面接当日の注意点も合わせて解説します
転職だけでなく新たな職場で働くときには必ず面接が行われます。また、介護職は業界自体が人手不足の傾向なので比較的就職しやすいとも言えます。
しかし、人気の職場になるとそれなりに高倍率であり面接の対策は必要。そもそも、面接対策をしていないと、本番で自身を上手にアピールできません。
そこで今回の記事では、介護職の面接対策について紹介します。また「面接における良い回答と悪い回答の例」についてより詳しく知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。
企業が求める人材について
まずは、企業が求める人材からご紹介します。
- 素直 ⇒ 先輩や上司の言う事をきける
- 健康的 ⇒ 病欠などがない
- やる気がある ⇒ 仕事を早く覚えられる
- 協調性がある ⇒ 人間関係でもめない
- 我慢強い ⇒ すぐに辞めない
企業が求めているのは以上の5点を兼ね備えている人物。したがって、これらがしっかりアピールできれば面接官からの評価は上々です。
面接に限らず書類選考においても評価ポイントとなるので、履歴書の随所にキーワードを配置しつつ、面接ではその通りの人物になりきってください。
介護職の面接対策ポイント
介護職における面接対策のポイントは次のとおりです。
介護職の面接対策ポイント
それぞれについて以下で詳しい解説するので、しっかりマスターしてください。
介護職の面接でよく聞かれる質問とは?
就職・転職どちらでも面接は必ず実施されます。その面接に対しての不安を払拭するために手っ取り早いのは、よく聞かれる質問を予め知っておくこと。
介護職の面接では主に下記のような質問がよく聞かれるでしょう。
- 自己PRをしてください
- 志望動機はなんですか?
- 退職した理由はなんですか?
- 最後になにか質問はありますか?
こちらの記事ではより多くのよくある質問を紹介していますので、合わせて確認しておきましょう。
自己PRをしてください
「自己PRを」という質問で面接官が知りたいのは、自己分析が合理的にできているかどうかです。
というのも、自己分析が浅い人は人間的成長が遅れることが多いから。その結果、ちょっとしたことですぐに「辞めます」と言い出してしまうのです。
したがって、エピソードを交えつつ、何が自分の長所でどうやってそれを身につけたのかという点まで語るようにしましょう。
■回答例
自己PRにでは自分の基本的な情報と長所をアピールする必要があります。とはいえ、長ければいいわけでなく、かといって短すぎてもNG。
長さでいうと、30秒~1分ぐらいの分量で話せるように練習しておきましょう。
なお、上記回答例はショートバージョンなので、エピソード部分を肉付けしたロングバージョンも用意しておきましょう。
▶この質問に対するポイントとNG例はこちらの記事で確認できます。
志望動機はなんですか?
志望動機を聞くのは業界研究がよく出来ているかを知るため。介護業界は離職率が高めですが、これは現場での作業が想像を超えて過酷なことと、所得が伸びにくいことが原因だと言われています。
したがって、それらの実態を把握してしない人は「すぐに辞めそう」と判断され不合格になる可能性があります。
そう思われないように、「介護業界の実態を把握している」ということは匂わせてください。
■回答例
会社の事業内容をおさえたうえで、自分のやりたいことと繋げる手法です。事業内容は会社情報や求人情報などから知ることができます。
特に、介護業界を経験されている方であれば、他の会社との差別化ができるため様々な経験から自分のやりたいことをアピールしましょう。
退職した理由はなんですか?
退職理由を答える際は、「同じ理由で御社を辞めることはない」と分からせることがポイント。
それができなければ単にわがままで転職癖がある人と思われてしまいます。
■回答例
職場での人間関係は非常に難しく、しばしば退職理由として挙げられます。
そのため企業側は協調性のある人物を重宝しがち。
上の退職理由ではチームワークという言葉を使って、「自分は協調性を重んじる人間だ」と述べており、これを聞いた面接官は一安心することでしょう。
最後になにか質問はありますか?(逆質問)
逆質問は不明点を解消するためだけに行うわけではありません。面接官の真の目的は関心度を測ること。
本当に第一希望であれば事前に色々と調べ、その過程で「ここについてはもっと知りたい」と思うはず。
つまり、質問を通して「事前研究はしっかりやりました」ということをアピールする場なのです。
■回答例
介護業界では資格取得が昇給・昇進のカギ。純粋に自分の将来を考えたときに、資格取得をできる限り応援してくれる企業を選ぶべきです。
上の回答例ではそういった自分の希望を伝えつつ、応募先企業への関心を示しているので、逆質問としてはほぼ満点です。
なお、介護職の面接攻略法については下記記事で詳細に解説しているので、詳しく知りたい方は下記記事を参考にしてみてください。
【例文あり】介護職の転職で面接攻略法を解説!よく聞かれる質問にはどう対応すればいい?
履歴書の書き方
面接本番においてうまく応えられるか、という対策はもちろん大切です。しかし、それなりの大手の介護会社に務める場合は、面接の前に書類選考を通過する必要があります。
そんな書類選考を通過するには、履歴書でいかに上手く納得させられるかが重要。
そのためには次に挙げる3点がポイントとなってきます。
- 履歴書の志望動機の書き方
- 介護未経験者がアピールすべき点
- 履歴書の注意点
また、履歴書についてはこちらの記事で履歴書に絞って注意点を解説しているので、気になる方は参照してみてくださいね。
履歴書の志望動機はどう書く?
採用担当者は志望動機と職務経歴などを見ながら、「なぜこの介護事業所で働きたいと思ったのか?」と考えます。
さらに、その「志望動機が自社の欲している人材ニーズと合致しているのか」も選考基準となります。
以上のことから、志望動機欄は下記3つの内容を踏まえて作成するのがコツです。
- 介護職に活かせる自身のアピールポイントを伝える
- 就職できた場合のその先のキャリアプランを伝える
- 自分の志望動機と介護事業所の特徴において合致する点を考慮して伝える
介護未経験者がアピールすべき点とは?
介護未経験者は業界に対する理解度が浅く、業界内他社との比較も上手くできません。
そのため、「介護業界に興味をもったきっかけ」について熱く記載するのがベスト。起業側も「なぜ介護業界で働こうと思ったのか」を気にしています。
そこで、「介護業界を目指すようになったきっかけ」をエピソードを踏まえて語ってください。最後に「だから介護業界で働きたいんです!」とスムーズにつなげられればOKです。
▶志望動機以外の具体的な書き方はこちらの記事を参照ください。
履歴書の注意点
介護職の履歴書においてとくに意識すべきポイントは以下の3つです。
- 具体例を用いてイメージしやすくする
- 結論から述べる
- 面接で話す内容とリンクさせる
反対に、やってはいけない事項は下記の3つ。
- 自分の希望条件に固執した表現
- 介護職へのリスペクトがない
- 会社にどう貢献できるかが書かれていない
▼これらの根拠については下記記事を参照してみてください。
介護職の面接で志望動機の例を紹介!未経験や出戻りの例文も掲載
介護職面接当日の注意点
介護士は接客する機会が多い職種なので、特に相手に不快感を与えない事が重要視されます。
そのためには服装や身だしなみだけでなく、当日のマナーや言葉遣いなどにも注意が必要です。
服装や身だしなみ
スーツ等の正装で面接に臨む場合は服装や身だしなみに気をつける必要があります。相手に清潔感を与えるような服装や身だしなみで臨むことで、相手に安心感を与えることができるでしょう。
もちろん介護士はスーツで働くわけではありませんが、重要なのは様々な場面で適切な服装・身だしなみに対応できるかという点。
スーツだけでなく靴にも気を使い、歩きやすいもので黒やグレーなどの落ち着いた色、なおかつ汚れていないものを選びましょう。
女性の服装
女性の場合、「私服可」と言わることもあります。しかしながら私服を使って仕事に適した人物像を作り上げるのは至難の業。
そう考えると、やはりスーツが無難です。
男性の服装
男性の場合もスーツが無難ですが、女性と異なるのはネクタイがあること。ネクタイの色や柄がワンポイントになるため面接官の視線が集中しやすく、そこでイメージが決まります。
特に色は見る人への心理的影響が大きいので、慎重に選ぶべき。誠実で落ち着いたイメージにしたければ青系、生命力があり能動的なイメージにしたければ赤系。
面接に臨むならこの2系統のどちらかにすると良いでしょう。
髪型や髪色
髪色は必ずしも黒髪である必要はありませんが、極端に明るすぎる髪色はNGです。
また、髪型は短めの方が無難。男性は横と後ろを刈り上げ、前髪が眉にかからないようにします。
ミディアム~ロングの女性は後ろでまとめ、耳や首回りがすっきり見えるようにしてください。
当日の持ち物
面接当日は、履歴書や職務経歴書、筆記用具、名称入れなどを準備します。無論、ハンカチやティッシュ、鏡など外出時の基本的な装備も必要です。
バッグ
ビジネスバッグを使うのが常識。しかし、あまりにも古くてダメージが大きいと、スーツで作った清潔感が台無しになってしまいます。
履歴書・職務経歴書
履歴書や職務経歴書は書類審査の際に提出しているはずですが、それでも面接当日は持参するのがマナーです。
また、インパクトのある面接にするために、履歴書や職務経歴書に書いた内容を補完するアイテムを持っていく人もいます。(例:前職における営業成績1位の表彰状など)
名刺入れ
面接では名刺を渡されることがあります。その名刺を裸のままバッグに入れるのはマナー違反ですから、名刺入れは持っていくべきです。
ちなみに、特に指定がない限り応募者側が名刺を提示する必要はありません。
面接や書類審査では企業が求める人材になりきることが大事
この記事では、面接や書類審査における対策をご紹介しました。
どの企業にも求める人材というものがあります。したがってどうしてもその企業に入社したいのであれば、企業研究によって求められるている人材を把握しその人物になりきることが重要。
その上でご紹介したようなポイント・コツを踏まえていけば、希望する企業で内定がもらえることでしょう。