ケアマネージャー 資格 難易度

ケアマネージャーの資格難易度は高い!試験内容や合格基準を解説

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ケアマネージャーの資格取得を検討していませんか?

この記事では、ケアマネージャーの資格難易度を解説します。

結論、ケアマネージャーの資格難易度は高いです。

また、ケアマネージャーは受験資格が厳格に定まっているため、試験を受けるまでの道のりが長いのも特徴といえます。

その他にも「合格率の推移」や「合格基準の推移」も紹介するので、参考にしてください。

ぜひこの記事を読んで、ケアマネージャー試験の対策を行いましょう。

また「社会福祉士の資格難易度」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。

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ケアマネージャーの資格取得方法

ケアマネージャーの資格取得方法

介護関連の資格の中で最高峰に位置づけされるケアマネージャー(介護支援専門員)。

資格取得を目指す人も多く、介護業界の中では人気の高い資格です。

まずはケアマネージャーになるにはどうすればいいのか、以下を解説していきます。

  • 試験の合格
  • 介護支援専門員実務研修の受講
  • 介護支援専門員資格登録簿の登録申請
  • 介護支援専門員証の交付申請
  • 5年ごとの更新

ケアマネージャーになるまでの道のりとして、参考にしてください。

試験の合格

受験資格を満たしている方は、介護支援専門員実務研修受講試験を受けることができます。

この試験は年に一回しか実施されていないため、申し込み期間はしっかり確認しておきましょう。

試験内容や日程は全国統一ですが、試験の実施は各都道府県が行うため、申し込み期間が都道府県によって異なります。

申し込み期間に関しては「社会福祉振興・試験センター」で確認可能です。

当然ですが、まずは試験に合格することが必須条件なので、試験合格のために入念な学習を行いましょう。

介護支援専門員実務研修の受講

介護支援専門員実務研修の受講

試験に合格したら、87時間の介護支援専門員実務研修を受講することができます。

受験した都道府県から合格通知とともに送られてくる案内に従って、申し込み手続きをしましょう。

全日程の受講が修了すれば、介護支援専門員資格登録簿に登録することができます。

登録後、受験した都道府県に介護支援専門員証を申請してください。

介護支援専門員資格登録簿の登録申請

実務研修修了後の介護支援専門員登録簿の登録申請は、期限があるので注意しましょう。

実務研修の終了から、必ず3ヶ月以内に登録申請を行ってください。

期限を過ぎてしまうと受理されないのでくれぐれも気をつけましょう。

登録が完了すれば登録番号、登録年月日が記載された登録通知書が送付されます。

介護支援専門員証の交付申請

介護支援専門員証の交付申請

ケアマネージャーとして働くのに必要な、介護支援専門員証の交付申請をしましょう。

交付申請に必要な書類は、申請する状況や都道府県によって異なります。

都道府県の担当課に問い合わせて確認してください。

ほとんどのところで必要になるのは申請書と写真、そして手数料が発生します。

申請してから発行されるまでの期間は、だいたい1〜2ヶ月ほどです。

5年ごとの更新

ケアマージャーに交付される「介護支援専門員証」には有効期限があります。

期限は5年間で、有効期間までに研修を修了して、更新しなければケアマネージャとして働くことはできません。

有効期間を過ぎてしまうと、再研修を受け、新たに交付申請する必要があるので気をつけましょう。

研修はケアマネージャーの勤務状況や、資格証を交付した都道府県ごとに内容が変わってくるので、各都道府県に問い合わせてください。

ケアマネージャーの試験内容から見る難易度

ケアマネージャーの試験内容から見る難易度

ケアマネージャーの試験、介護支援専門員実務研修受講試験の概要を紹介していきます。

試験日程 年1回(毎年10月頃)
問題数 60問
試験時間 120分
受験手数料 6,600円〜14,400円

受験申し込み期間は6月上旬〜7月上旬、合格発表は11月の下旬頃です。

試験は都道府県ごとに受験料や研修費用が異なります。

受験資格該当業務に従事してる勤務地、または現住所以外の都道府県で受験を申し込んでも、無効になってしまうので気をつけましょう。

受験資格

ケアマネージャーの試験を受けるには、以下の要件を満たす必要があります。

  1. 申し込み時、受験資格該当業務に従事している場合は勤務先、従事していない場合は住所の都道府県が受験地の都道府県と一致していること
  2. 対象となる資格及び業務内容で一定の実務経験を満たすこと

ケアマネージャーの資格は都道府県が交付するため、どこでも受験できるわけではありません。

各都道府県の担当課は社会福祉振興・試験センターのHPで確認できるので、勤務地、または現住所の都道府県の担当課で確認しておきましょう。

実務経験に関しては、以下の職業での実務経験が必要になります。

該当国家資格 医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士・視能訓練士・義肢装具士・歯科衛生士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師・栄養士(管理栄養士を含む)・精神保健福祉士
該当職種 生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員

いずれの業務も、要援護者に対し直接的な対人援助業務が、本来業務として明確に位置付けられていることが必要です。

試験内容

試験内容

試験は1問1点の60点満点で、介護福祉分野から25点、保健医療福祉サービス分野から35点の配点で出題されます。

  • 介護支援分野……介護保険制度の基礎知識・要介護認定等の基礎知識
  • 保健医療福祉サービス分野……保健医療サービスの知識・福祉サービスの知識

以前は保有している資格によって一部の科目免除がありましたが、現在は受験者全員、全ての科目を受験することが必須です。

合格基準

合格基準点の目安は正答率70%とされていますが、全体で70%ということではありません。

介護支援分野と保健福祉サービス分野、各分野において70%の正答率に達していなければならないのです。

また、合格基準点はその年の問題の難易度によって補正が入ります。

合格基準点は毎年変動していくと認識しておきましょう。

ケアマネージャーの資格取得難易度

ケアマネージャーの資格取得難易度

介護関連で最高峰に位置づけされるだけあって、ケアマネージャーの資格を取得するのは相当難しいです。

試験の合格率は過去10年の合格率をさかのぼっても、ほぼ10%台。

20%を越えたのは受験資格の改定が行われた直前の一回のみとなっています。

受験者は国家資格を取得している方が多くいるにも関わらず、介護関連の資格の中ではダントツの合格率の低さです。

合格ラインから見る難易度

まずは、直近5年の合格ラインの推移を見ていきましょう。

実施期間 介護支援分野(全25点中) 保健福祉サービス分野(全35点中)
第23回 2020年10月11日 13点 22点
第22回 2019年10月13日 15点 24点
第21回 2018年10月14日 13点 22点
第20回 2017年10月8日 15点 23点
第19回 2016年10月2日 13点 22点

2016年から5年間の合格ラインは介護支援分野で13点〜15点、保健福祉サービス分野で22点〜24点で推移しています。

合格基準点は実施する年度ごとに難易度によって補正されるので、7割を切っている合格基準点を見る限り、難易度の高い出題傾向になっているのではないでしょうか。

合格率から見る難易度

合格率から見る難易度

直近5年間の合格率の推移を見てみましょう。

以下のデータは厚生労働省の「第23回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」を参考にしています。

実施期間 受験者数 合格者数 合格率
第23回 2020年10月11日 46,415人 8,200人 17.7%
第22回 2019年10月13日 41,049人 8,018人 19.5%
第21回 2018年10月14日 49,332人 4,990人 10.1%
第20回 2017年10月8日 131,560人 28,233人 21.5%
第19回 2016年10月2日 124,585人 16,281人 13.1%

第20回で2割を越えたものの、第21回では1割まで落ち込みました。

これは2018年に制度の見直しがされた影響です。

受験資格が厳格化されたことによって、2018年の受験者数の数は4割弱まで減少。

2017年の合格者数が前回より大幅に伸びた理由は、改定により試験資格を失う人たちの駆け込み受験の影響によるものです。

このように実施時期によって、合格率は大きく変動しています。

ケアマネージャーの資格取得難易度が高い理由

ケアマネージャーの資格取得難易度が高い理由

資格取得難易度が高いと言われているケアマネージャーですが、試験が特別難しいというわけでもありません。

難易度でいえば、医師国家試験の方が断然高いです。

もちろん簡単な試験ではありませんが、資格取得難易度が高いイメージは、格段に低い試験の合格率によるものです。

その他、取得難易度には、以下が関係しているといえます。

  • 受験資格の厳格化
  • 学習時間の確保しづらさ
  • 独特の回答方式

それぞれがどのように関係しているのか、以下で具体的に解説します。

受験資格の厳格化

2017年までは、介護資格を保有した上で介護等業務経験5年以上の方、また無資格でも介護等業務を10年以上従事した方もケアマネージャーの受験資格を得ることができました。

しかし、2018年にケアマネージャーの質と専門性をより向上させるために、受験資格が改定。

国家資格所有者、また相談援助実務についていることが条件かつ、実務経験を5年以上、従事した日数が900日以上の方のみに変更されました。

受験資格が厳格化されたことで、ケアマネージャーのハードルが一気に上がったといえるでしょう。

学習時間の確保しづらさ

学習時間の確保しづらさ

ケアマネージャーは、実務経験を必須とする資格としては珍しい資格です。

国家資格の多くは、専門の大学や専門学校から目指せる分、勉強時間を確保しやすい学生の方が多くなる傾向にあります。

しかし、実務経験を要するケアマネージャーは、社会人受験ということになるのです。

働きながら勉強を進めていく受験者がほとんどで、実務も専門職のため、勉強時間の確保が難しいという方は少なくないでしょう。

学習環境を整えるのに苦労されている方が多いことや受験者の平均年齢が高いことが、合格率の低さに影響していると考えられています。

独特の解答方式

試験の難易度を上げている理由の一つは、五肢複択という解答方式です。

一般的な選択問題は正しい物を一つ選ぶものが多いですが、五肢複択は5つの選択肢の中から正しい答えを全て選ぶというもの。

医師国家試験にも採用されている解答方式で、偶然正解する可能性が下がるため、正確な知識が求められます。

他の資格試験に比べて合格基準の水準も高いです。

介護福祉士や社会福祉士の合格基準が60%なのに対し、ケアマネージャーの試験は70%の正答率を求められる上、各分野で70%に達していなければなりません。

資格取得難易度の高いケアマネージャーに合格するポイント

資格取得難易度の高いケアマネージャーに合格するポイント

ケアマネージャーの試験は、いかに効率よく試験をこなしていくかが重要になります。

2時間で全60問を解答する試験なので、1問にかけられる時間は2分程度。

忘れてはいけないのが各分野で7割の正答率に達していなければいけないということです。

わからない問題に引っかかるくらいなら後回しにしてできるものから解答し、分野ごとの正答率を上げていきましょう。

学習の上で重要視しておくべきポイントが、以下の2つです。

  • 専門用語の理解
  • 過去問題の徹底復習

それぞれが重要な理由を解説するので、ぜひ参考にしてください。

専門用語の理解

専門的な用語が多い分野ですが、用語に関しては正確に理解しておく必要があります。

出題形式が五肢複択のため、知らない用語や曖昧に覚えてしまっている用語などは極力減らしておきましょう。

五肢複択は一つでも選択を間違えると得点になりません。

正答率を下げないために、用語の意味や内容はしっかり把握する必要があります。

過去問題の徹底復習

ケアマネージャーの試験では、重要な事柄に関する問題は何度も出題されているのが1つの傾向です。

過去問題を活用する学習は有効なので、ぜひ取り組んでください。

法や制度に関する問題は、介護の分野では改定されているケースもあるため、問題集は最新のものを使用しましょう。

問題を解いていく際は時間配分を気にするようにして、ペース配分を慣らしていくのがポイントです。

ケアマネージャーを目指すなら本気の学習

ケアマネージャーを目指すなら本気の学習

ケアマネージャーは、介護資格のなかでも難易度の高い資格です。

そのため、徹底した学習、学習時間の確保、努力が必要になります。

今後介護業界でしっかりキャリアアップを目指していくなら、しっかりと学習した上で、ケアマネージャーの資格を目指してみましょう。

また、ケアマネージャーの対策は、スクールで学ぶことをおすすめします。

シカトルでは、自身に合ったスクールの資料を提供してくれるので、いくつかのスクールを比較検討してみましょう。

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