「介護の面接で未経験者が聞かれやすい質問ってある?」
「介護面接の質問で、未経験者がどう答えればいいの?」
介護面接で未経験者が聞かれやすい質問は、かなり多くあります。
そこで今回は、介護面接で聞かれやすい質問(未経験者向け)についてまとめてみました。
◆本記事の内容
- 介護の面接で聞かれる質問は?(未経験者向け)
- 介護面接で未経験者が気を付けるべきポイント
ぜひ最後まで読んで、参考にしてみてください。
介護の面接で聞かれる質問は?(未経験者向け)
まずは、介護面接で未経験者が聞かれやすい質問について7つ紹介します。
- 介護の仕事をしようと思ったきっかけはなんですか?
- 今までどんな仕事をしていましたか?
- 前職を辞めた(転職を決めた)理由はなんですか?
- これまでに高齢者の方と関わった経験はありますか?
- 目標やキャリアプラン、将来のビジョンはありますか?
- あなたが仕事をするうえで大切にしていることを教えてください
- あなたのストレス解消法はなんですか?
1つずつ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
介護の仕事をしようと思ったきっかけはなんですか?
介護面接で未経験者が聞かれやすい質問、1つ目は「介護の仕事をしようと思ったきっかけはなんですか?」。
これは介護へ興味を持つようになったきっかけを答えれば良い質問で、正直に答えても問題ありません。
実体験を元にしたきっかけだと、説得力が増すといえるでしょう。
NGな答え
「きっかけはありません」などの、話を広げないような答えをすることです。
興味を持つ出来事がないと、想像していた仕事と異なるという理由ですぐに退職する可能性が考えられます。
介護職に本気で取り組みたいと考えているのであれば、きちんと理由を説明できるきっかけを話しましょう。
例文
介護の仕事をしようと思ったきっかけはなんですか?の例文です。
子供の育児がひと段落したことから、やりがいのある仕事、人と接する仕事として、介護業界への就職を希望しました。今まで未経験の仕事ですから業務の理解をするために、介護職員初任者研修を受講し、先日修了しました。研修は受講しましたが、就職後もしっかりと勉強をして、一日でも早く一人前の介護職員になれるよう努力しますので、よろしくお願いします。
今までどんな仕事をしていましたか?
介護面接で未経験者が聞かれやすい質問、2つ目は「今までどんな仕事をしていましたか?」。
ここでは前職について、回答します。
職業名でも良いのですが、あわせてどのような仕事内容を担当していたのか答えられると親切です。
NGな答え
「営業職でした」など、仕事内容や役職が分からない答え方をすると、やる気がなく見えます。
前職でどのようなことを学んでいたのかも上手く伝わらないため、おすすめできません。
例文
今までどんな仕事をしていましたか?の例文です。
OA機器メーカーで3年間、中小企業を対象にコピー機の営業を行いました。昨年は中央区のチーフに任命され、5人の部下とともに10件の新規開拓に成功しました。
前職を辞めた(転職を決めた)理由はなんですか?
介護面接で未経験者が聞かれやすい質問、3つ目は「前職を辞めた(転職を決めた)理由はなんですか?」。
転職の場合は、ほぼ聞かれることになる質問です。
素直に回答していいものの、前職場の悪口になるような言い方は避けましょう。
NGな答え
「給料が低くてやめました」など、介護職においても短所である部分を回答するのはやめましょう。
介護業界は他業種と比較しても給与水準が低いため、嫌味に聞こえます。
例文
前職を辞めた(転職を決めた)理由はなんですか?の例文です。
今の職場では入社当初から、毎日朝7時から夜12時までの勤務が常態化しています。同僚も同じ状況で、2年間にわたりアウトソーシングを提案したり、増員の要望を出したりしましたが、変化を好まない会社の風土もあり、「うちの会社はこのやり方でやってきた」と受け入れられませんでした。ワーク・ライフ・バランスを改善したいと考え、転職を決意した次第です。
これまでに高齢者の方と関わった経験はありますか?
介護面接で未経験者が聞かれやすい質問、4つ目は「これまでに高齢者の方と関わった経験はありますか?」。
ない場合は素直に答えても良いのですが、その場合は自分の祖父母とのエピソードなどを話した方が良いでしょう。
ボランティア経験などあれば、ぜひそういったものを優先に話してください。
NGな答え
「特にないですが、おばあちゃん子でした」など、その答えで会話が終了してしまうような抽象的な答えは避けましょう。
なるべく具体的な回答を心掛けることで、その後の面接も上手くいくはずです。
例文
これまでに高齢者の方と関わった経験はありますか?の例文です。
祖父が寝たきりになったときに、介護の手伝いをしていました。体をふいてあげたり、シーツを変えてあげたりすると、手を握って「ありがとう」と何度も言ってくれたことが何より嬉しく印象に残っており、介護の道に進みたいと考えるきっかけにもなっています。
目標やキャリアプラン、将来のビジョンはありますか?
介護面接で未経験者が聞かれやすい質問、5つ目は「目標やキャリアプラン、将来のビジョンはありますか?」。
介護職では目標がないと、資格も取らずに停滞しやすくなります。
面接で聞かれたときに、具体的な将来のプランが答えられると印象が上がりやすいでしょう。
NGな答え
「任された業務はすべてできるようになりたいです」など、オールマイティにこなすといった回答は避けましょう。
一見心強いものの、自主的に考えて動くというところが評価されにくいです。
自分がどうなっていきたいのかを考え、その点を伝えましょう。
例文
目標やキャリアプラン、将来のビジョンはありますか?の例文です。
介護職は未経験ですが、利用者様により良いケアを提供するためにも介護福祉士の資格を取得したいと考えております。現在は過去問や解説の基本書を使って勉強しています。実務経験でスキルを身につけながら、資格取得を目指したいです。
あなたが仕事をするうえで大切にしていることを教えてください
介護面接で未経験者が聞かれやすい質問、6つ目は「あなたが仕事をするうえで大切にしていることを教えてください」。
これは素直に答えるべきもので、例としては「やりがい」や「社会貢献」などがおすすめです。
しかし「給料」など欲望に直結するようなものは印象が良くないので、避けましょう。
NGな答え
「給与」「役職」といった、自分の欲望に忠実な回答は避けましょう。
特に医療・介護関係は、利用者に喜んでいただくといった「奉仕の気持ち」が重視されます。
もちろん仕事なので給与や役職も大切ではありますが、なるべく社会貢献に向けたような内容で回答してください。
例文
あなたが仕事をするうえで大切にしていることを教えてくださいの例文です。
常に自分が相手の立場であればどうしてほしいか、ということを考えて行動しています。
感じ方や価値観、喜び、不快を感じる点は人によって大きく変わるものの、相手の立場に立って行動すると、自然と相手に喜んでもらえる対応ができることがよくありました。
残存機能の維持向上のために必要であれば要求を断ることもありますが、それでも相手の立場に立ったうえで理由を説明すると納得してもらえることも多くあります。
このような理由から、相手の立場になったときどうしてほしいかを常に考え、介護の仕事にあたってきました。
あなたのストレス解消法はなんですか?
介護面接で未経験者が聞かれやすい質問、7つ目は「あなたのストレス解消法はなんですか?」。
近年では介護施設でスタッフが利用者へ虐待するような事件が増え、面接でこういった質問をする事業所が増えました。
これですべてが分かるわけではないものの、攻撃的な性格かどうかを判断していると考えましょう。
一般的な趣味であれば、素直に答えても問題ありません。
NGな答え
「お酒を飲むことです」「タバコを吸うことです」など、印象の悪いストレス解消法を答えるのは避けましょう。
介護施設では飲酒も喫煙も禁止であり、なによりも印象がかなり悪くなります。
面接時から印象を下げるのは不利なので、散歩や映画鑑賞などの無難な趣味を話しましょう。
例文
あなたのストレス解消法はなんですか?の例文です。
私のストレス解消法は、映画鑑賞です。直接映画館に観いくこともあれば、自宅でレンタルしたDVDを観ることもあります。現実を忘れ、別の世界にどっぷりと浸れるので、良い気分転換になっています。
介護面接で未経験者が気を付けるべきポイント
ここからは、介護面接で未経験者が気を付けるべきポイントについて5つ解説します。
- ゆっくり話す
- 態度をしっかりと魅せる
- 周囲への気配りをする
- 笑顔を忘れない
- 身だしなみをしっかりとする
詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ゆっくり話す
介護面接で未経験者が気を付けるべきポイント、1つ目は「ゆっくり話す」。
緊張で早口になりやすい人は要注意。介護現場でも利用者に早口で話すと判断され、不合格になる可能性が高まります。
ゆっくり話すように心がけましょう。
態度をしっかりと魅せる
介護面接で未経験者が気を付けるべきポイント、2つ目は「態度をしっかりと魅せる」。
堂々とした態度で面接に臨むと、安心感や信頼感が増します。
態度を魅せるような気持ちで、焦らずしっかりと構えておきましょう。
周囲への気配りをする
介護面接で未経験者が気を付けるべきポイント、3つ目は「周囲への気配りをする」。
たとえば面接受付時から、試験は始まっていると考えてください。
面接官以外には横柄な態度を取るような人は、施設利用者にも同じことをすると判断されます。
笑顔を忘れない
介護面接で未経験者が気を付けるべきポイント、4つ目は「笑顔を忘れない」。
介護経験も資格もない人にとって、初めて高齢者と接するときにできるのは挨拶と笑顔です。
そのうちの1つである笑顔を、面接時にもできないようでは不合格となる可能性があるでしょう。
身だしなみをしっかりとする
介護面接で未経験者が気を付けるべきポイント、5つ目は「身だしなみをしっかりとする」。
面接に向けて身だしなみを整えてきているはずですが、雨や風などの自然によって乱されてしまいだらしなく見える可能性も。
面接前にはお手洗いを利用し、鏡で身だしなみチェックをするのがおすすめです。
まとめ
今回は、介護面接で聞かれやすい質問(未経験者向け)についてまとめてみました。
当サイトでは、他にも介護関係の記事を随時更新しています。
ぜひ他の記事も読んで、参考にしてみてください。