介護職の場合、志望動機によって採用されるかどうかが変わることを知っていますか?
この記事では「介護職の志望動機」について解説していきます。
結論、自分の状況や介護職への関わり具合によって志望動機を選ぶことが重要です。
介護職を志望する際になかなかわかりにくい志望動機についてまとめました。
その他にも「アピールポイント」や、「出戻りの志望動機」について説明していきたいと思いますので、ぜひこの記事を読んで介護職の志望動機を明確にしていただければ幸いです。
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介護職の志望動機に必要な3つの要素
介護職の志望動機には、以下3つの要素が必要です。
- 介護職への抵抗感のなさ
- 献身的に人と関われるか
- 介護職に興味を持ったきっかけ
志望動機はどの職業でも聞かれますが、介護職の場合は「どうして介護の仕事を選ぶのか」が重要です。
献身的に人と関わる仕事なので、抵抗感がないかも面接官からすれば気になります。
書類審査以上に面接で人物像を見て採用を決めるケースが多いため、志望動機は事前に準備しておきましょう。
ここでは介護職の志望動機に必要な3つの要素を解説します。
介護職への抵抗感のなさ
介護職へ抵抗感がないかは、志望動機において重要な要素です。
対象者の身の回りの世話は、介護職の中でも大きな仕事ですが、たとえば高齢者のおむつ交換や入浴介助なども仕事の一部なので、力仕事も少なくありません。
そのため、体力的にきついと感じる人もいるでしょう。
さらに、対象者の急な体調不良など緊急対応も必要で、精神的にも負担を感じる仕事です。
決して楽ではない仕事なので、もし面接で少しでも抵抗感を持っていると面接官が感じると採用されないと考えた方がいいでしょう。
仕事に対して前向きに、長期的に働ける人を探しているからです。
介護職への抵抗感がないことを、言葉だけでなく態度でも面接時に出せるようにしましょう。
献身的に人と関われるができるかどうか
献身的に人と関われることも介護職への志望動機において重要な要素です。
介護職は、自分の気持ちよりも相手のことを優先しなければなりません。
対象者の意欲が増して元気を取り戻してもらうよう、献身的に接することが望まれます。
要介護者と接することは、けっして楽な仕事ではありませんが、それでも関わっていけるか、献身的に対応できるかも志望動機に盛り込むといいでしょう。
人を相手とする仕事なので、対象者に対して冷たい態度を取るようではいけません。
どのように献身的に人と関わるか、これまでの自分の歴史を振り返って志望動機の要素とするといいでしょう。
介護職に興味を持ったきっかけ
数ある職業の中で介護職に興味を持ったきっかけも志望動機の要素として重要です。
「どうして介護職に就きたいのか」「そのように考えたきっかけは何か」この2つを整理しておくといいでしょう。
自分自身のエピソードを添えて話せると、さらに説得力が増します。
介護職になりたいと思った出来事を話せるように準備しておきましょう。
また、介護職に直接繋がらないような経験であっても接客業などの場合は、介護に繋げて話すことも可能です。
そのため、自分の経験から介護に興味を持ったきっかけがない場合は、自分の過去の経験を何か介護につなげれないかを考えてみましょう。
介護職の志望動機を話す際に意識する3つのポイント
介護職の志望動機を話すときに意識するポイントは、以下3つです。
- 具体例を用いてイメージしやすくする
- 結論から述べる
- 事前に話す準備をする
それぞれ詳しく見てみましょう。
具体例を用いてイメージしやすくする
志望動機を話すとき、具体例を用いて面接官にイメージしやすくしてください。
具体例を用いるには、自分の経験とやりたいことを結びつけるといいでしょう。
介護業界の場合、過去の経験や出来事から「介護業界を志す理由やきっかけ」をまとめ、自分のやりたいことや考えていることに繋げると話しやすいです。
あまり抽象的なことを話すと、面接官が「何を言いたいかわからない」となってしまい印象もよくありません。
結論から述べる
志望動機は、結論を最初に話す癖をつけてください。
最初に話さないと「けっきょく志望動機は何なのだろうか」と面接官に思わせてしまいます。
志望動機を一言でまとめ、その理由を具体例を用いて説明すると相手に伝わりやすいです。
たくさん話せばいいわけではありません。端的に最初に結論を答えれば、面接官もわかりやすいでしょう。
事前に話す準備をする
志望動機は、事前に話す準備をしておく必須事項といえるでしょう。
「どうして当社を志望したのか」「なぜ介護業界で働きたいのか」といった働きたい理由がなくては、何をしたいかが伝わりません。
これでは面接に受かる可能性は、限りなく低いと言っていいでしょう。
その場凌ぎで答えるのではなく、最初から話せる準備をしておけば、いつ聞かれても困りません。
面接前に必ず志望動機を話すトレーニングを積んでおきましょう。
介護職の志望動機でのNG事項
一方で、介護職の志望動機でやってはいけない事項もあります。
以下3つには気をつけてください。
- 条件を第一に述べる
- 介護職へのリスペクトがない
- 自分のメリットだけを話す
なぜNG項目となるのか、理由を説明します。
条件を第一に述べる
志望動機を給与や待遇がいいなど、好条件を理由にすると印象を悪くします。
条件だけならば介護業界よりもいいところもあるでしょうし、その理由だけで働いて欲しくないと思われるでしょう。
働く上で給与などの条件は必要ですが、それを全面に出すのはよくありません。
どうして働きたいのか、何をしたいかを志望動機にしましょう。
介護職へのリスペクトがない
介護職は誰でもできるといったニュアンスで志望動機を伝えることも、印象を悪くします。
決して楽な仕事ではなく、リスペクトを持って取り組まなければ対象者に対しても悪印象ですし、それでは職場の評判を落とす恐れのある人物と思われるでしょう。
これでは決して面接に合格しません。
「介護職はかんたんにできる」と相手に感じさせると、「介護職を馬鹿にしている」と相手もいい気持ちになりませんし、そんな態度では印象を悪くするだけです。
そのため、介護職に対してリスペクトを持って話をして、「大変でもやってみたい、成し遂げたいことがある」という姿勢で面接に臨みましょう。
自分のメリットだけを話す
たとえば自分の家から近い、自分がどれだけ優秀で働ける人物なのかだけを話していては、面接官も疑いの目を持つでしょうし、印象も良くありません。
自分を卑下する必要はありませんが、出来もしないことを盛って話しても本当かと疑問を持たれるだけです。
面接はアピールの場ですが、面接官との対話の場でもあります。誇大に自分を表現してもすぐにバレるでしょう。
面接には謙虚な姿勢も重要です。
40代の介護職未経験の志望動機の例文
母親の介護を通じて、施設の職員と触れ合う機会がきっかけです。
職員は母親を親身にケアし、喜ぶ顔を作ってくれるだけでなく、私たち家族に対しても細かなサポートをしてくださいました。
そんな彼らの姿を見て「私も同じようなことをしたい、要介護者やその家族の力になりたい」と考え、この度志望しております。
これまで介護の経験はありませんが、スーパーで人と接する仕事を行っており、柔軟性を持って対応可能です。
貴社で経験を積みながらも資格取得をして、更なる介護のスキルと知識を身に付けて、1日でも早く戦力になれるようにします。
30代の介護職未経験の志望動機の例文
父親が怪我をしてリハビリを手伝っていく中で、介護に興味を持ったことがきっかけです。
介護をするのはまだまだ先だと思っていましたが、父親の介護を通じて身近に感じ、真剣に考え始め、介護の大切さについて気づきました。
経験もありませんし、資格も持っていませんが、父親の介護を通じて得た経験を元に、高齢者のケアをしたいです。
また、その家族の気持ちも理解できるので、どんなことに困っているかなどを聞いて、きめ細かなサポートもやっていきたく思います。
20代の介護職未経験の志望動機の例文
家電量販店で販売員として働いていますが、お客様の中には高齢者が非常に多く、商品の持ち運びや説明をする中で、高齢者たちの力になりたいと感じるようになり、介護職に興味を持ちました。
今後、さらに高齢者のサポートは必要と感じており、一番身近なのは介護職ではないかと実感しています。
介護の重要性を感じ、その中で私自身も働きたい、役に立ちたいと考え就職を希望しました。
新卒で介護業界を目指す志望動機の例文
大学時代、ボランティアで介護施設に行くことがありましたが、これが介護業界に行きたいきっかけを作ってくれました。
施設で働く職員の皆さんを見て、高齢者の方から「ありがとう」と言ってもらい、レクリエーションでは、多くの笑顔を作っている姿を見てやり甲斐のある仕事ではないかと考えるようになり、介護業界に就職したいです。
誰かの役に立つことを自分の喜びでもあるため、職員の皆さんを見てやり甲斐を感じたのではないかと自分で分析しています。
介護は人の役に立ち、感謝をされる仕事と思っていますので、是非とも就きたい仕事です。
介護業界出戻りの志望動機の例文
人と接することが好きで介護職に進みましたが、さらに幅広い人と接したいと考え、受付の仕事に転職しました。
多くの人と接する中で、介護をしていた頃と比べるとコミュニケーションが希薄で、物足りないと感じてしまい、また介護業界に復職したいと思うようになったことが、今回の志望動機です。
受付業務を通じて、老若男女さらには海外の方とも接する機会がありました。この経験を活かし、以前は高齢者だけを担当していましたが、若い人やさらには海外からの移住者などの対応もしたいと考えています。
さらにキャリアアップも目指したいため、資格取得にも意欲的に取り組み、受付業務で培ったPCを使う業務などにもチャレンジしたいです。
介護業界への志望動機が思いつかない場合は?
「介護業界へ進みたいが志望動機が思いつかない」
そんな悩みを抱える人もいるでしょう。
そこでここでは、志望動機を思いつかないときの対処法を紹介します。
以下3つをヒントに志望動機を見つけてください。
- 過去の経験を洗い出し介護への接点を見つける
- 介護に興味を持ったきっかけを深堀する
- 介護を通して何をしたいかを明確にする
それぞれ詳しく解説します。
過去の経験を洗い出し介護への接点を見つける
もし志望動機が思いつかない場合は、まず介護との接点を過去の経験を洗い出して見つけましょう。
志望動機は、具体的なエピソードがあった方が面接官に覚えてもらいやすいです。
自身で経験したことと介護を結びつける出来事を見つけ、介護の仕事に進む理由にするといいでしょう。
たとえば、祖父母の介護をしたことや介護施設に行って職員の姿を見たなど、介護と結びつく経験があれば接点になります。
もし介護と接した経験がなくても、小さなことでもいいので、たとえば高齢者のサポートをして介護に興味を持ったなど、何かしら介護につながる経験を見つけるといいでしょう。
介護に興味を持ったきっかけを深堀する
どうして介護に興味を持ったか深堀すると志望動機につながります。
介護職を目指したいならば、きっかけがあるはずです。そのきっかけを深堀すれば、志望動機になるでしょう。
「親の介護を通じて、介護の大切さや重要さを実感した」「スーパーで働いていて、高齢者の手助けをしたことで、多くの人たちを介護したいと考えた」など、介護に興味を持ったきっかけを動機にしてください。
介護業界に興味を持っているならば、何かしらきっかけはあるはずです。
深掘して志望動機につなげましょう。
介護を通して何をしたいかを明確にする
介護を通して何をしたいか明確にすることも志望動機になります。
「要介護者から感謝されることが自分の喜びになる」「自分よりも相手を考えて行動したいので、介護職に就きたい」など、自分のやりたいことや性格などを見極めた志望動機も悪くありません。
介護は大変な仕事ですが、それ以上にやり甲斐のある仕事です。とくに他人から喜ばれたい
人には向いている職業といえるでしょう。
どんなことが自分の喜びにつながるか、どうしたら達成感を得られるか、介護職を通じて何をできるか考えてください。
介護職を通じて自分のなりたい将来を考えれば、志望動機につながるでしょう。
志望動機を明確にしよう
介護職に就職するためには、志望動機を明確にして人事の人に志望動機を正確に伝えることが必要です。
介護職につきたい人は、今回の記事を参考に志望動機を考えてみましょう。