介護資格 難易度

初任者研修と介護福祉士の違いとは?どんな資格?介護に役立つ資格を紹介!

初任者研修 介護福祉士

介護職に従事する人が目指すべき資格として人気なものに初任者研修と介護福祉士があります。

初任者研修と介護福祉士の違いが分かりづらいという人は多いのでしょうか。

この記事では、初任者研修と介護福祉士の違いについて、一覧表を使いながら解説していきます。

介護資格をとれば介護の仕事や転職活動などに役立ちます。

介護資格をとって介護の仕事に役立てましょう!

初任者研修と介護福祉士の違いは何?

初任者研修 介護福祉士

初任者研修と介護福祉士は介護資格の中でも人気の資格です。

このうち、初任者研修は入門的な資格であり、介護福祉士は応用的な資格となっています。

以下は、介護福祉士と初任者研修および実務者研修の違いを一覧表にしたものです。

初任者研修、実務者研修には特別な受験資格はないため、介護業界未経験の方も受講できます。

所定のスクールに通って、講座を修了することによって資格を得られます。

資格名称 難易度 合格率 受験資格
介護福祉士 ★★★★☆ 60~70% 実務経験ルート

養成施設ルート

福祉系高校ルート

経済連携協定(EPA)ルート

(詳細はこちら)

介護職員初任者研修
(ホームヘルパー2級)
★★☆☆☆ 特になし
介護職員実務者研修
(ホームヘルパー1級)
★★★☆☆ 特になし

(※初任者研修、実務者研修は研修資格のため、講座を修了すれば資格取得となります)

初任者研修とは

初任者研修は介護資格の中で入門に位置づけられる資格であり、介護に関する基本的な事柄を学びます。

旧名をホームヘルパー2級といい、2014年4月より現在の「初任者研修」という名称へ変更になっています。

初任者研修は研修資格であり、定められたカリキュラムをこなすことで得られる資格です。

各都道府県が運営している研修であり、所定の介護スクールでカリキュラムを消化します。

初任者研修を持っていれば介護に関する基本的な知識や技能を持っていることをアピールできるほか、訪問介護員(ホームヘルパー)として働けるようになります。

介護職員初任者研修とは、在宅・施設を問わず、介護職員として働くうえで基本となる知識・技術を習得するための研修として、従来の訪問介護員(ホームヘルパー)2級から移行されたものです。

カリキュラムの時間数は130時間とヘルパー2級と変わりませんが、「認知症の理解」などの科目が新設されるとともに、介護技術を習得するための演習の時間が増やされています。

介護保険制度上の訪問介護(ホームヘルプサービス)を行う事業所等で、介護報酬の算定要件となっており、訪問介護員(ホームヘルパー)として働く場合に必須の資格(研修)となっています。

参考:介護職員初任者研修|東京都福祉保健局

介護福祉士とは

介護福祉士とは、介護福祉を行うために必要な知識と技能を兼ね揃えた介護のスペシャリストです。

介護福祉士は介護資格で唯一の国家資格であり、介護資格に関して高度な知識や技能を問います。

介護福祉士になるには毎年1度、1月ごろに行われる国家資格に合格しなければなりません。

受験資格については介護の実務経験や実務者研修の資格が必要です。

介護福祉士は、専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護(喀痰吸引等を含みます)を行ない、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行なうこと(以下「介護等」といいます)を業とする者で、国家試験に合格又は養成施設を修了した者が所定の登録を受けることにより、介護福祉士の資格を取得できるものです。

介護福祉士国家試験は、介護福祉士として必要な知識及び技能について行ないます。

参考:介護福祉士国家試験|公益財団法人社会福祉振興・試験センター

介護福祉士の受験資格は?

初任者研修 介護福祉士

介護資格唯一の国家資格である介護福祉士に合格するためには、難関の試験に合格しなければなりません。

介護福祉士の試験概要は以下の通りとなっています。

年に1度行われる試験で合格することが介護福祉士の資格を得られる条件です。

試験概要および介護福祉士の受験資格について解説していきます。

試験実施者(国家資格) 公益財団法人社会福祉振興・試験センター
受験資格 実務経験ルート

養成施設ルート

福祉系高校ルート

経済連携協定(EPA)ルート

難易度 合格率は60~70%
受験料 18,380円(2022年)

介護福祉士の受験資格

介護福祉士の受験資格を得るためには、以下4つの条件をいずれか満たす必要があります。

  • 実務経験ルート
  • 養成施設ルート
  • 福祉系高校ルート
  • 経済連携協定(EPA)ルート

介護福祉士受験資格

参考:介護福祉士国家試験 受験資格(資格取得ルート図)

養成施設ルートは、高校学校等を卒業してから養成施設を経て受験できるルートです。

実務経験ルートは、実務経験を3年以上経た場合に受験資格が与えられます。

実務経験ルートの場合、実務者研修の資格が必要です。

福祉系高校ルートでは、福祉系高校を卒業後に受験資格が与えられます、

経済連携協定(EPA)ルートは日本以外の経済連携協定国出身の方向けの受験ルートです。

実務者研修が必要

介護現場で働く人にとって、養成施設や福祉系高校出身でない場合は実務者研修ルートで受験します。

実務経験ルートで受験する場合、実務者研修の資格が必要になります。

実務者研修とは、初任者研修よりも応用的な資格を得られる資格で、介護に必要な知識や技能について学ぶ資格です。

初任者研修と実務者研修の違い

実務経験ルートで介護福祉士を受験する場合、実務者研修が必要になります。

初任者研修と実務者研修の違いはカリキュラムの量です。

初任者研修が130時間のカリキュラムであるのに対して、実務者研修は450時間のカリキュラムをこなさなければなりません。

なお、実務者研修のうち130時間は初任者研修と重複しているため、初任者研修を持っている人はカリキュラムの一部を省略できます。

初任者研修と実務者研修のカリキュラム詳細は以下の通りです。

 

▽初任者研修と実務者研修のカリキュラム詳細(クリックで開きます)
科目 時間 初任者研修 実務者研修
人間の尊厳と自立 5
社会の理解I 5
社会の理解II 30
介護の基本I 10
介護の基本II 20
コミュニケーション技術 20
生活支援技術I 20
生活支援技術II 30
介護過程I 20
介護過程II 25
介護過程III(スクーリング) 45
発達と老化の理解I 10
発達と老化の理解II 20
認知症の理解I 10
認知症の理解II 20
障害の理解I 10
障害の理解II 20
こころとからのしくみI 20
こころとからのしくみII 60
医療的ケア 50
合計 450 130 450

介護福祉士になるには

初任者研修 介護福祉士

介護福祉士を受験するためには、後述する介護福祉士実務者研修あるいは相応の介護実務経験年数が必要になるなど、所定の受験資格が必要です。

試験は毎年1月に開催されており、合格率は60~70%ほどとなっています。

介護福祉士の仕事内容や、介護福祉士のなりかた、合格率については以下の記事で詳しく解説しています。

介護福祉士 なるには
介護福祉士になるには?おすすめの方法は?受験ルートを比較!

介護福祉士になるにはどうすればいい? 介護福祉士は介護資格で唯一の国家資格ですが、受験にはどういう条件や知識が必要でしょうか? この記事では、介護福祉士になるための受験ルートや、必要な勉強、資格につい ...

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介護福祉士試験の出題内容

介護福祉士試験の出題内容は以下の通りとなっています。

介護福祉に関する基本的な知識や技術を問います。

選択式の出題内容となっており、マークシートでの回答です。

過去問については、介護福祉士の公式ページに掲載しておりますので、繰り返し解くことによって知識を習熟させましょう。

過去の試験問題|介護福祉士国家試験

1  人間の尊厳と自立、介護の基本
2  人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
3  社会の理解
4  生活支援技術
5  介護過程
6  発達と老化の理解
7  認知症の理解
8  障害の理解
9  こころとからだのしくみ
10  医療的ケア
11  総合問題

介護福祉士の難易度(合格率)

介護福祉士の難易度、合格率は直近5年間で以下の通りとなっています。

受験者の約70%が合格しており、他の国家資格と比べると高めの合格率です。

しかし、先述したように受験資格が限定されているため、受験者のレベルが高いことが前提となっています。

しっかりとした試験対策をしなければ合格できないので、万全の準備をして試験に臨んでください。

年度 受験者数 合格者数 合格率
2021年 84,483 59,975 71.0%
2020年 84,032 58,745 69.9%
2019年 94,610 69,736 73.7%
2018年 92,654 65,574 70.8%
2017年 76,323 55,031 72.1%

介護資格に便利なサービス

介護資格を取得するには便利な資格サービスがおすすめです。

特に、初任者研修や実務者経験ルートでは所定の介護スクールで学習をするため、スクール選びが重要となります。

以下に紹介する資格サービスを使えば、自分に合った資格スクール選びに役立ちます。

シカトル

シカトル

シカトルで資格をとる

シカトルは介護資格専門の資格サービスです。

資格スクールを比較しながら選べるため、自分に合った資格スクールが見つかります。

選べる資格は人気の初任者研修や実務者研修をはじめ、介護福祉士の受験対策にも対応しています。

資料請求は無料で行えるため、気になる資格がある方は気軽に資料請求から始めてみましょう。

シカトルの使い方

シカトルの使い方は、欲しい資格を選択して近くの介護スクールの資料を取り寄せるだけです。

自宅から通いやすい場所、職場から通いやすい場所、料金が安い学校など様々な条件から自分に合った資格スクールを選べます。

シカトルの詳しい使い方や口コミ、評判などは以下の記事も合わせてご確認ください。

昇給には資格取得が必須
【介護資格】シカトルで資料請求!シカトルの口コミや評判は?どんなサービス?

シカトルで介護資格をとろう! 介護資格を持っていれば、キャリアアップや転職活動などに役立ちます。 この記事では、介護資格の取得に便利なシカトルというサービスや評判について紹介していきます。 サービスの ...

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ニチイのまなびネット

ニチイ

ニチイのまなびネットで資格をとる

ニチイのまなびネットは介護資格スクールの老舗です。

45年以上の実績があり、豊富な実績から現場に即したカリキュラムで学べます。

ニチイ出身の介護士も多く、多くの介護士が現場で活躍しています。

カリキュラムが充実しているだけでなく、無料の学習サポートなど学びやすい環境が整っていることも魅力です。

三幸福祉カレッジ

三幸福祉カレッジ

三幸福祉カレッジで資格をとる

三幸福祉カレッジは介護資格専門の資格スクールです。

資格取得のサポートだけでなく、就職サポートなど介護職を目指す方、介護職に従事している方をサポートします。

介護サービスを受ける人だけでなく、介護従事者も幸せになれるように、との思いから「三幸福祉カレッジ」との名前がついています。

介護転職なら転職エージェント

初任者研修 介護福祉士

介護資格があれば転職活動にも役立ちます。

介護転職におすすめなのが、転職エージェントです。

転職エージェントのサービスを使えば、初めての転職活動でも情報収集しながらスムーズに転職活動を進められます。

転職エージェントとは

転職エージェントとは、転職希望者と企業をマッチングさせる人材紹介会社のことです。

転職エージェントでは以下のサービスを受けられます。

  • 求人案内
  • 模擬面接
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 給料交渉

何から始めればいいか分からない、という場合も転職エージェントと協力して転職活動を進められます。

転職エージェントは人材紹介を専門としているため、転職者は基本的に無料で利用できることも魅力です。

きらケア

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きらケアで転職

きらケアは介護専門の転職エージェント。

転職のプロが転職希望者を徹底サポートし、転職活動を成功に導きます。

「未経験OK」や「無資格OK」など、介護業界の転職が初めてという方も魅力的な求人が多数あります。

資格を持っている場合は、月給33万円以上の好求人も豊富。

転職希望者の条件に合わせて、様々な条件で転職先を見つけられるでしょう。

マイナビ介護

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マイナビ介護で転職

マイナビ介護は人材紹介会社大手のマイナビが運営する、介護専門の転職エージェントサービス。

大手のマイナビグループならではの充実したノウハウ、豊富な求人紹介量が魅力です。

プロのサポートを受けながら、スムーズに転職活動を進められます。

介護資格をとって介護の仕事に役立てよう!

初任者研修 介護福祉士

初任者研修や介護福祉士の資格について見ていきました。

介護資格をとっていれば、介護に関する知識や技能に習熟しているとアピールできます。

資格があれば務まる仕事が増えるほか、職場でのキャリアアップや転職活動に役立てられます。

介護資格をとるなら資格サービスや転職サービスの利用がおすすめ。

プロのアドバイスを活用しながら介護資格を有効活用できます。

介護資格を有効活用して、介護のキャリアアップに役立ててください!

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