介護資格があれば、キャリアアップや転職活動に役立てられます。
しかし、介護資格をとるには難関の試験に合格しなくてはなりません。
この記事では、介護資格を取得するのに必要な試験について解説していきます。
介護試験の内容や試験対策など、介護試験突破に役立つ方法を紹介。
人気の「介護福祉士試験」や「ケアマネージャー試験」についても、詳しく紹介するので、参考にしてください。
介護資格をとって充実の介護ライフを送りましょう!
介護資格の試験問題を攻略!
試験対策をして介護資格の試験を突破!
介護資格には試験を突破しなければならないものがあり、個別に対策を練らなければなりません。
試験対策をすることで、介護試験を攻略できます。
ただし、初任者研修のように「研修」という資格は試験はないため、カリキュラムを消化すれば資格取得が可能です。
難関の試験を突破するために必要な対策はどういうものでしょうか?
介護資格に試験は必要?
難関の介護資格を取得するには介護試験に合格する必要がありますが、全ての介護資格が試験を必要とするわけではありません。
初任者研修や実務者研修といった資格は、カリキュラムをこなすことで研修をクリアしていくことで資格を得られます。
研修を修了すれば資格を得られ、様々な業務に役立てるといった流れです。
初めてなら「初任者研修」
介護初任者なら初任者研修がおすすめ!
初任者研修とは、介護業界未経験の方向けに、介護に関する基本的な知識や技能を習得できる資格です。
全130時間のカリキュラムに沿って学んでいきます。
初任者研修については、以下の記事で詳しく解説しています。
-
介護職員初任者研修のカリキュラムを項目別に解説|ヘルパー2級との違い
介護職員初任者研修で、どんな研修を行うのかご存じでしょうか? この記事では「介護職員初任者研修のカリキュラム」について解説します。 結論、介護職員初任者研修は、合格しやすい資格です。 事前にカリキュラ ...
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初任者研修の受講内容
初任者研修の受講内容は以下の通りです。
カリキュラムは全130時間。
最後に修了試験がありますが、きちんと受講している方であれば合格できる内容です。
参考:日本ホームヘルパー協会『介護職員初任者研修カリキュラム』
科目 | 時間 |
職務の理解 | 6時間 |
介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 |
介護の基本 | 6時間 |
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 9時間 |
介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 |
老化の理解 | 6時間 |
認知症の理解 | 6時間 |
障害の理解 | 3時間 |
こころとからだのしくみと生活支援技術 | 75時間 |
振り返り | 4時間 |
合計 | 130時間 |
初任者研修の合格率は?
初任者研修は研修を修了して資格を得るので、いわゆる筆記試験などはありません。
修了試験に合格できれば資格を取得できるので、きちんと受講できればどんな人でも取得できる資格となっています。
訪問介護に必要
訪問介護とは、介護サービス利用者の自宅などを訪問して介護を行う仕事のこと。
訪問介護の仕事は基本的に一人で行うため、初任者研修の取得者など、ある程度の介護知識や経験が必要です。
ワンランク上の介護従事者になるために、初任者研修取得を目指してみましょう!
実践的なスキルへ「実務者研修」
実務者研修は介護に関する実践的な知識や技能を身に着ける資格です。
初任者研修のワンランク上の研修とされ、実践的なスキルを身に着けられます。
実務者研修の詳しい内容については、以下の記事も合わせてご確認ください。
-
未経験者でも実務者研修は取得できる?介護職員初任者研修とどちらを取得するべき?
実務者研修と介護府職員初任者研修、どちらを先に取得するべきか悩んでいませんか? この記事では「未経験で実務者研修を取得できるか」を解説します。 結論、未経験でも実務者研修取得可能です。 ただし、介護職 ...
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実務者研修の受講内容
実務者研修のカリキュラムは全450時間。
うち、130時間は初任者研修と内容が重複しているので、初任者研修を持っている人はカリキュラムを一部省略できます。
初任者研修で学ぶ事項に加えて、もう一歩先の専門的な知識を学ぶ内容です。
科目 | 時間 | 初任者研修 |
人間の尊厳と自立 | 5 | 〇 |
社会の理解I | 5 | 〇 |
社会の理解II | 30 | |
介護の基本I | 10 | 〇 |
介護の基本II | 20 | |
コミュニケーション技術 | 20 | |
生活支援技術I | 20 | 〇 |
生活支援技術II | 30 | 〇 |
介護過程I | 20 | 〇 |
介護過程II | 25 | |
介護過程III(スクーリング) | 45 | |
発達と老化の理解I | 10 | |
発達と老化の理解II | 20 | |
認知症の理解I | 10 | 〇 |
認知症の理解II | 20 | |
障害の理解I | 10 | 〇 |
障害の理解II | 20 | |
こころとからのしくみI | 20 | 〇 |
こころとからのしくみII | 60 | |
医療的ケア | 50 | |
合計 | 450 |
実務者研修の合格率は?
実務者研修は、初任者研修と同じくカリキュラムをこなして修了試験に合格すれば合格できる内容です。
修了試験はカリキュラムの内容を確認するもので、合格するまで挑戦できます。
そのため、カリキュラムをしっかりこなしていれば取得できる資格です。
介護福祉士に必要
実務者研修は上位資格である「介護福祉士」になるのに必要です。
実務経験ルートで介護福祉士を受験する場合、実務者研修の試験が要件となります。
そのため、介護福祉士を目指す方は実務者研修の取得を目指しましょう。
シカトルで介護資格をとろう
「シカトル」は介護資格専門のサービス!
数ある介護資格スクールから自分に合った資料を選べます。
サービス内容は、資格スクールの資料請求して、中身を選ぶといったものです。
特に、初任者研修や実務者研修といった研修を受ける資格はスクール選びが重要です!
シカトルのサービス内容や評判などは以下の記事で詳しく解説しています。
-
【介護資格】シカトルで資料請求!シカトルの口コミや評判は?どんなサービス?
シカトルで介護資格をとろう! 介護資格を持っていれば、キャリアアップや転職活動などに役立ちます。 この記事では、介護資格の取得に便利なシカトルというサービスや評判について紹介していきます。 サービスの ...
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介護福祉士試験を攻略!
介護のプロを目指すなら介護福祉士を目指しましょう!
介護福祉士は介護資格唯一の国家資格であり、社会的にも信用力の高い介護資格です。
介護福祉士とは
介護福祉士は、「社会福祉士及び介護福祉士法」に基づいて国が定めた国家資格です。
社会福祉および介護福祉の資格を定めて社会福祉の増進に測るために国が認めている存在になります。
何らかの事情により、日常生活が困難で介助が必要な方をサポートするための存在として介護福祉に貢献します、
受験資格
介護福祉士は誰でも受けられるわけではなく、決められた受験資格を満たす必要があります。
実務経験を積むほか、養成施設や福祉系高校を卒業するなどの方法を選択。
大まかに以下の4つルートに分かれます。
- 養成施設ルート
- 実務経験ルート
- 福祉系高校ルート
- EPA(経済連携協定)ルート
介護福祉士になるための受験ルートについては、以下の記事も合わせてご覧ください。
-
介護福祉士になるには?おすすめの方法は?受験ルートを比較!
介護福祉士になるにはどうすればいい? 介護福祉士は介護資格で唯一の国家資格ですが、受験にはどういう条件や知識が必要でしょうか? この記事では、介護福祉士になるための受験ルートや、必要な勉強、資格につい ...
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出題内容
介護福祉士の試験内容は以下の11項目があります。
それぞれの項目について、60%ほどの正答率が合格基準です。
介護や福祉に関する専門的な知識が問われるので、しっかりと試験対策をして臨みましょう。
- 1 人間の尊厳と自立、介護の基本
- 2 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
- 3 社会の理解
- 4 生活支援技術
- 5 介護過程
- 6 発達と老化の理解
- 7 認知症の理解
- 8 障害の理解
- 9 こころとからだのしくみ
- 10 医療的ケア
- 11 総合問題
介護福祉士の難易度
介護福祉士の合格率は60~70%ほどで、国家資格の中では比較的易しいといえます。
しかし、しっかりと受験対策をしなければ合格はできません。
過去問対策など、万全の対策をしてから試験に臨みましょう!
-
介護福祉士国家試験の難易度とは?合格のコツも紹介
介護の国家資格の難易度については知っていますか? この記事では「介護の国家資格の難易度」について解説していきます。 結論、介護福祉国家試験の合格率は高いですが、しっかり対策をすることが重要になります。 ...
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過去問で試験対策
介護福祉士の試験を攻略するためには過去問対策が有効!
介護福祉士試験は選択方式で、複数の選択肢から正解を選ぶ内容になっています。
過去問を解くことで、出題傾向を確認できます。
また、自分の知識をアウトプットできるので、積極的に過去問を解いていくことがおすすめです!
グッピーで過去問チェック
「グッピー」は介護・医療など国家資格の過去問をチェックできるスマホアプリ。
iPhoneやAndroidのスマホから無料で利用できるため、気軽に過去問をチェックできます!
自分の正答率をチェックできるため、知識を整理するために最適な手段です。
ケアマネージャーを攻略!
ケアマネージャーは介護支援専門員ともいわれ、介護に関する資格では最難関に位置づけられる試験です。
介護に関する専門的な知識が必要とされ、難関の介護資格となっています。
ケアマネージャー試験とは
ケアマネージャー(介護支援専門員)とは、介護に関するプロフェッショナルです。
介護サービスをマネジメントする仕事で、「ケアプラン」と呼ばれるサービスの計画書を作成する仕事をこなします。
ケアマネージャーの仕事内容や試験内容についての詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。
-
ケアマネージャーの資格難易度は高い!試験内容や合格基準を解説
ケアマネージャーの資格取得を検討していませんか? この記事では、ケアマネージャーの資格難易度を解説します。 結論、ケアマネージャーの資格難易度は高いです。 また、ケアマネージャーは受験資格が厳格に定ま ...
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受験資格
ケアマネージャーの試験を受験するためには、介護福祉士などの国家資格に一定期間以上従事する必要があります。
具体的には、5年以上かつ900日以上従事することが条件です。
介護福祉士のほか、医師や看護師、生活相談員なども対象となります。
ケアマネージャーの難易度と合格率
ケアマネージャーの合格率は15~20%とされています。
介護福祉士の合格率が60~70%であることを考えると、かなり難しい試験といえます。
しっかりと試験対策をして臨みましょう。
出題内容
ケアマネージャーの試験項目は以下の通りです。
それぞれ、6~7割以上正答することが合格の条件になります。
分野 | 問題数 |
介護支援分野 | 25問 |
保健医療福祉サービス分野 | 35問 |
例題
以下は、第23回試験の例題です。
要支援者が利用できるサービスとして正しいものはどれか。3つ選べ
- 認知症対応型共同生活介護
- 認知症対応型通所介護
- 看護小規模多機能型居宅介護
- 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護
- 小規模多機能型居宅介護
- (正解:1,2,5)
(正解:1,2,5)
過去問で試験対策!
難関試験であるケアマネージャーの試験は過去問で徹底対策!
ケアマネージャーの過去問については、以下の記事も合わせてご覧ください。
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ケアマネージャー試験は過去問で攻略!おすすめの対策は?
ケアマネージャー(介護支援専門員)試験は介護資格の中でも難関の試験で、相当の対策が必要な試験です。 ケアマネージャーの試験対策は過去問で攻略するのがおすすめ! この記事では、ケアマネージャー試験対策や ...
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おすすめの介護資格
主要の介護資格を紹介していきましたが、介護の仕事に役立つ仕事はたくさんあります。
専門的な介護知識を身に着けることで、介護実務に役立てるでしょう!
- 介護事務管理士
- ケアクラーク
- レクリエーション介護士
介護事務管理士
介護事務管理士は介護事務に関する資格。
介護事務は介護事業者に必要な事務作業を行う仕事です。
介護に関する費用の請求をしたり、ケアマネジャーのサポートなど大切な役割を担う介護事務の仕事について学べます。
ケアクラーク
ケアクラークは介護事務に関する民間資格。
介護事務に関する専門的な技能および、介護に関する知識を身に着けられます。
試験合格者には「ケアクラーク」の称号が与えられ、介護事務や介護報酬請求事務などについての専門知識を証明できます。
レクリエーション介護士
レクリエーション介護士は、介護に必要なレクリエーションについての専門知識を学ぶ資格です。
レクリエーションは介護を行ううえで現場を活性化させる重要なもの。
レクリエーションを通じて様々なコミュニケーションが活発になり、介護福祉の向上に役立つでしょう。
介護現場にとって重要なレクリエーションについて、専門的な知識を身に着けられます。
資格をとって転職!
資格をとったら転職活動!
転職をすることで、給料アップや残業時間の削減など様々なことが実現できます。
また、スキルアップやキャリアアップのために転職をしている人も多いです。
きらケア
「きらケア」は介護資格専門の転職エージェントサービス。
求人数は業界最大級の取り揃えがあり、ご希望の求人がきっと見つかります。
「未経験OK」や「無資格OK」など様々な条件が取り揃っています。
資格保有者向けの求人もたくさんあるので、介護資格を有効活用できるでしょう。
マイナビ介護
「マイナビ介護」はマイナビグループの転職エージェントサービス。
顧客満足度ナンバーワンの充実サポート!
転職サポートが充実しており、キャリアの見直しから面接対策など様々なサポートを受けられます。
介護資格をとって充実の介護ライフを!
介護資格の魅力や介護資格の対策について見ていきました。
介護業界はたくさんの資格があり、資格の学習を通じて様々な知識を身に着けられます。
特に、介護福祉士やケアマネージャー(介護支援専門員)といった人気の資格は難関で、介護や福祉について専門的な学習が必要です。
試験突破には計画的な学習だけでなく、過去問対策などの試験対策が求められます。
資格サービスを活用することで、効率的に資格の学習を進められるでしょう。
介護資格をとったら転職などでキャリアアップが人気です。
介護資格を有効活用して充実の介護ライフを送ってください!