介護資格 難易度

介護福祉士国家試験の難易度とは?合格のコツも紹介

介護福祉士国家試験の難易度とは?合格のコツも紹介

介護の国家資格の難易度については知っていますか?

この記事では「介護の国家資格の難易度」について解説していきます。

結論、介護福祉国家試験の合格率は高いですが、しっかり対策をすることが重要になります。

介護の国家資格を検討する際に、わかりづらい「介護福祉国家試験の難易度」を調査した結果をまとめたので、ぜひ見ていただければと思います。

その他にも「介護福祉士」の説明や、「合格率の推移」について説明していきたいと思いますので、ぜひこの記事を読んで介護の国家資格を手に入れていただければ幸いです。

また、この記事では介護福祉士のスクールについて紹介しています。

介護の国家資格は介護福祉士だけ

介護の国家資格は介護福祉士だけ

介護福祉士は介護職において唯一の国家資格です。介護福祉士の資格がなくても介護施設での勤務はできますが、国家資格を取得することには多くのメリットがあります。

介護福祉士の資格に合格するためには、介護の現場において必要となる幅広い専門知識が必要です。

そのため、介護福祉士に合格し登録を行うことで、国から認められた専門家の介護士とみなされ就職や転職に有利になります。

現場の介護職だけでなく、責任者や管理者の役職に就くためには介護福祉士の有資格者であることを条件の前提とする場合も少なくありません。

介護職において仕事探しやキャリアアップのための重要度が高い介護福祉士の資格なので、介護職を続けていこうと考えている人はぜひ取得することをおすすめします。

介護福祉士の難易度は低い

介護福祉士の難易度は低い

介護福祉士は国家資格、と聞くと「ハードルが高そう」「自分には無理なのでは」と感じるかもしれません。

しかし、実際には介護福祉士の難易度は低いのです。

ここでは実際のデータに基づいて、介護福祉士の難易度が低いと言える理由をご説明します。次の3つのデータを見ていきましょう。

  • 合格率の推移
  • 合格者数の推移
  • 男女別の合格率

1つずつ詳しく解説します。

合格率の推移

2018年(第30回)〜2021年(第33回)の合格率は次の通りです。

年度 合格率
2018年(第30回) 70.8%
2019年(第31回) 73.7%
2020年(第32回) 69.9%
2021年(第33回) 71.0%

例年平均70%前後の合格率をキープしていることがわかります。

参考として他の国家資格の合格率と比較すると、難関で有名な行政書士は11.5%、司法試験は33.91%です。

技術系を挙げると調理技能士は28.1%、建築大工技能士は40.8%。もちろん試験によって内容や配点は全く異なりますが、国家資格の中では比較的難易度が低いことがおわかりいただけるでしょう。

参照:スタディサプリ厚生労働省「第33回介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移

合格者数の推移

年度ごとの合格者数の推移を表にまとめました。

年度 受験者数 合格者数
2018年(第30回) 92,654人 65,574人
2019年(第31回) 94,610人 69,736人
2020年(第32回) 84,032人 58,745人
2021年(第33回) 84,483人 59,975人

毎年概ね9万人ほどが受験し、6〜7万人が合格していることがわかります。

また、第33回の試験では受験者84,483人のうち実務経験ルート受験者の数は75,026人で全体の88%、また合格率は70.4%でした。

介護専門の学校卒業生よりも働きながら資格取得する人が圧倒的に多いのも、福祉士国家試験の特徴です。

参照:厚生労働省「第33回介護福祉士国家試験の受験者・合格者の推移

男女別の合格率

過去2年間の介護福祉士国家試験の男女別合格率は次の通りです。

性別 第33回(2021年)合格者数 第32回(2020年)合格者数
男性 18366人(30.6%) 17,514(29.8%)
女性 641609(69.4%) 41,231(70.2%)

合格率は女性が全体の7割を占めていますが、これは女性の受験者数の方が多いため、結果もこのようになっています。

2020年と2021年を比較すると男性の合格者に若干の増加傾向が見られ、これからますます男女比の差は縮まっていくでしょう。

参照:厚生労働省第33回介護福祉士国家試験合格発表

介護福祉士は働きながらでも取得できる

介護福祉士は働きながらでも取得できる

介護福祉士は国家資格の中でも、働きながらの受験に向いている資格です。

実際、介護福祉士国家試験の合格者の9割近くは働きながら取得しています。

介護福祉士国家試験を受ける条件を満たす方法の1つが、実務経験を積むことです。

受験年度までに最低3年の​勤務経験があれば、受験資格を満たせます。

これは通算なので、例えば週2回などのパートタイムであっても、5〜6年をかけて受験を目指すことが可能です。

受験勉強一本に集中しなければならず、受験準備中は経済的に苦しくなる他の資格と異なり、働きながら取得できるのが介護福祉士。

社会人を含め様々な状況にいる方が目指すのに適している資格と言えるでしょう。

介護福祉士の難易度が低い理由

介護福祉士の難易度が低い理由

介護福祉士の資格取得の難易度が低いのには、試験の特徴にも理由があります。次の3つの特徴を解説します。

  • 受験資格が限られている
  • 筆記問題がマークシート式
  • 実技も60%で通過できる

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

受験資格が限られている

2018年度の試験から、介護福祉士国家試験の実施内容に改正がありました。

改正前は受験資格に様々なルートがあったのに対し、改正後は受験資格が限られるようになり、現在ではよりシンプルな受験要綱となっています。

介護福祉士国家試験を受けるためのルートは次の3つです。

  1. 養成施設ルート
  2. 実務経験ルート
  3. 福祉高校ルート

それぞれのルートを詳しくご説明します。

養成施設ルート

養成施設とは、厚生労働大臣指定の学校のことで介護系の四年制大学、短期大学、専門学校が当てはまります。

2018年の改正前までは、養成施設の卒業生は卒業後資格試験を受けずに直接介護福祉士の資格を取得できました。

改正後は他のルートと同様に、試験に合格しなければ資格を取得できないようになっています。(2022年までは経過措置あり)

実務経験ルート

実務経験ルートは介護職の実務経験を積んだ後に国家試験を受けるルートです。

対象施設及び職種において3年(1095日)以上、従事日数540日以上の経験を積むと受験資格が得られます。

また、「介護職員実務者研修」の受講も受験資格の条件です。

実務者研修のカリキュラムは全部で450時間。

実務経験ルートを選ぶ場合、従事期間と実務者研修の受講完了の日数を数え試験に間に合うように計画する必要があります。

福祉高校ルート

福祉高校とは、福祉系高校もしくは福祉系特例高校のことです。

福祉系高校に平成21年度以降に入学した場合には、卒業後に国家試験に合格すれば資格を得られます。

福祉系特例高校に平成21年度以降に入学した場合は、卒業後に9ヶ月以上の実務経験を積み、実技試験に合格してから国家試験受験資格が得ることが可能です。

筆記問題がマークシート式

筆記問題がマークシート式

介護福祉士試験の筆記問題はマークシート式です。

これは、試験の難易度を下げる1つの要素となっています。

出題形式は5択のうち1つを選択するというもの。

出題範囲の内容をしっかり理解していれば、単語の暗記などは必要がないため正解するのはそれほど難しくないでしょう。

マークシート式での注意点は、記入が1問ずつずれてしまうケアレスミスです。試験には落ち着いてのぞみ、何問かごとにずれがないかの確認をする等対策をしましょう。

実技も60%で通過できる

2016年度以降、介護福祉士試験の実技試験はほとんどが免除となっています。現在では次の条件の人に限り実技試験を受ける必要があります。

  • 2008年度以前に福祉系高校を入学し、旧カリキュラムを受け卒業し、且つ介護技術講習を修了していない人
  • 2009年以降に特例高校等に入学し、実務経験9ヶ月以上があり、介護技術講習を修了してない人

実技試験も筆記試験と同様に総合の60%程度の得点が合格点とされています。

課題内容は毎年異なりますが、主に実践的な能力を試されるため、日頃から介護業務に携わっている人にとってそれほど難しくはないでしょう。

難易度が低くても注意すること

難易度が低くても注意すること

介護福祉士国家試験は難易度が低いからと言って、事前の準備なしに臨んでも大丈夫、というわけではありません。

注意するべき2つのポイントをご紹介します。

  • 筆記と実技の両方の合格が必要
  • 1つでも0点の科目があると不合格になる

1つずつ詳しく見ていきましょう。

筆記と実技の両方の合格が必要

現在介護福祉士試験の受験者の大半は実技試験が免除されていますが、一部の条件の受験者に限り実技試験を受ける必要があります。

実技試験は具体的には、当日に待機室で課題を渡され、その内容にあった介助を行うというものです。

介護の3原則ができているか、介護対象者とのコミュニケーションが適切にとれているかなどが見られます。

座学だけではなく実践的な力が必要になるため、福祉系学校ルートの受験者は事前に準備しておきましょう。

なお、実技試験は介護技術講習を修了すれば免除となります。

介護技術講習は1日8時間を4日間、計32時間のカリキュラムです。

実技試験と講習どちらを受けるか各自選択することができます。

1つでも0点の科目があると不合格になる

1つでも0点の科目があると不合格になる

介護福祉士試験の合格点の基準は60点程度とされており、それ自体はそれほど高い要求ではありません。

しかし合格のためには総合点数の他に、全ての科目で得点を得ていなければいけないという条件もあります。

つまり、総合点が高得点だったとしても、13科目のうち1つでも0点の科目があれば不合格になってしまうということです。

問題数は科目によって異なるため、科目によっては1問の重要度が非常に高いものがあります。

受験勉強の際には、満遍なく全ての科目を網羅することを意識して準備しましょう。

介護の国家資格を取得するメリット

介護の国家資格を取得するメリット

介護福祉士の資格がなくても、介護職に就くことはできますが、介護の国家資格を取得することにはそのための労力に見合ったメリットがあります。

ここでは主に2つのメリットをご紹介します。

  • 特定処遇改善加算で給与が高くなる
  • 管理者としての登用も見込める

1つずつご説明していきます。

特定処遇改善加算で給与が高くなる

特定処遇改善加算とは、技能や経験を持つ介護士の賃金を賃金を加算しなければいけないというルール。

介護士の人材不足を背景に、介護職の処遇改善のため国によって定めれた制度。

具体的には、各介護施設で介護士を3つの区分に分け、最低でも1人は最も高いランクに配分しなければいけないというものです。

そして高ランクに配分された職員に対しては、月額8万円以上の賃上げもしくは年収440万円までの賃金増を行うことが求められています。

この区分をどのように行うかは各施設に委ねられていますが、有資格者が有利であることは間違い無いでしょう。

同じ介護職についていても、国家資格を持っていることにより専門的な知識を持っているとみなされ、給与が高くなることが期待できるのです。

管理者としての登用も見込める

介護職では現場で働く業務の他に、施設全体の運営をマネージメントしたり、教育を行ったりする管理者としての役割も求められています。

介護福祉士の資格があれば、管理者としての登用を目指すのに有利です。

例えばケアマネージャーの受験資格の1つが介護福祉士の資格の取得です。

また、施設によってサービス提供責任者に就けるのは有資格者のみとしているところもあります。

介護福祉士の資格を持つことで、介護職のあらゆるキャリアアップの道が開けるのです。

介護福祉士に落ちる人の3つの特徴

介護福祉士に落ちる人の3つの特徴

介護福祉士国家試験はそれほど難しいものではありませんが、中には不合格になってしまう人がいるのも事実です。

介護福祉士の試験に落ちる人には次の3つの特徴が見られます。

  • 試験対策の時間が足りていない
  • モチベーションが保てていない
  • 効果的な対策ができていない

試験対策の時間が足りていない

実務経験ルートで受験する人の場合、座学の勉強時間を取ることは大きな鍵となるでしょう。

介護福祉士試験では専門的な知識が求められるため、現場で実践しながら得た知識だけでは不十分です。

確実に試験に合格するためには、きちんと取り分けた試験勉強の時間が必要です。

働きなながらまとまった勉強時間を取ることは簡単ではありませんが、具体的にスケジュールを立て効率的に学習しましょう。

モチベーションが保てていない

モチベーションが保てていない

介護福祉士を目指す動機付けは試験合格へのモチベーションとなります。

反対に、資格を取りたい理由が明確でないと試験対策にも身が入りません。

介護福祉士の資格を持つことで、給与がアップしたりキャリアアップが望めたりなどのメリットがあります

資格を取った後にどのように生かしたいかをイメージできると、モチベーションを保つ助けにもなるでしょう。

介護福祉士試験の受験を決めたなら、なぜ資格が欲しいのか定期的に思い出すようにするとよいでしょう。

効果的な対策ができていない

介護福祉士国家試験の特徴の1つは、満遍なく準備する必要があるという点です。

前述の通り、13科目のうち1つでも得点が取れない科目があると不合格となってしまいます。

そのため、どれだけ頑張って学習しても方法が間違っていると合格できない場合があり、特定の科目だけに力を入れすぎてしまうのがよくありがちな失敗例です。

効果的な試験対策のためにはまず科目全体を把握し、均等に学習できるスケジュールを立てましょう。

介護福祉士のおすすめ対策講座

介護福祉士のおすすめ対策講座

介護福祉士国家試験の対策として、対策専用の講座を受けるという方法もあります。ここでは次のおすすめ講座3つをご紹介します。

  • ニチイ
  • 三幸福祉カレッジ
  • ベネッセケアスタイル

ニチイ

ニチイ

ニチイは全国約1800カ所の介護事業所を運営しており、現役の介護福祉士の声を生かした講座を提供しています。

要点を絞り込んだ学習方法で無理なく合格を目指すことが可能です。

学習方法は通学と通信で、最短2ヶ月〜6ヶ月ほどで講座の修了ができます。

ニチイで介護福祉士の資格を取る

三幸福祉カレッジ

三幸福祉カレッジは、全国9校の専門学校、100箇所以上の教室を開いている福祉教育専門校です。

通学コース、通信コース、オプションコースなど幅広いコース展開が特徴。

ライフスタイルに合わせた学習方法を選択でき効率的です。

2020年度の試験では三幸福祉カレッジの講座受講生の合格率は92%で、実際に成果を上げている点でも信頼できるスクールです。

三幸福祉カレッジで介護福祉士の資格を取る

ベネッセスタイルケア

ベネッセスタイルケア

ベネッセスタイルケアは、介護資格講座を20年以上開講してきたノウハウから実際に身につく学習をサポートします。

資格取得だけでなく、キャリアアップの相談もできるのが嬉しいポイント。

介護福祉士国家試験対策コースは3日間のカリキュラムで、短期間で傾向対策をしっかり学べるため、働いていて時間を取りにくい人にもおすすめです。

ベネッセスタイルケアで介護福祉士の資格を取る

介護の国家資格を取得しよう

介護の国家資格を取得しよう

この記事では介護福祉士国家試験の難易度について解説しました。

介護福祉士試験の合格率は毎年70%前後で、それほど難易度の高い試験ではありません。

しかし、満遍ない知識を求められるという特徴があり、確実に合格するためにはしっかりとした勉強計画が必要です。

介護福祉士の国家資格を取得することで、給与アップやキャリアアップの見込みなど可能性が広がります。

介護職を続けていきたいとお考えでしたら、ぜひ国家資格の取得を目指してみてください。

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