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ケアマネ(介護支援専門員)の合格率が低いって本当?一発で合格する方法を徹底解説!

介護現場以外の仕事もできるようにする

ケアマネ(介護支援専門員)の合格率が低いことをご存知でしょうか?
この記事ではケアマネの試験合格率が低い理由や、試験に一発で合格する勉強方法などをご紹介します。

結論、ケアマネに合格するためには相当な努力が必要です。
また、ケアマネは多くのスキルが必要なので、誰にでもできる職業ではありません。

その他にも試験内容やケアマネになるメリットなどもご紹介しますので、ぜひこの記事を読んでケアマネについての知識を深め、一発で試験を突破して頂けたら幸いです。

 

ケアマネ(介護支援専門員)はどんな仕事?

ケアマネ(介護支援専門員)はどんな仕事?

はじめに、ケアマネ(介護支援専門員)とはどんな仕事なのかを詳しくご紹介します。
ケアマネの主な仕事内容は、自宅や施設で生活している「介護の必要な利用者」の状況に合わせて、必要なサービスが受けれるようにプランを立てる事です。

介護の必要な利用者というのは、要介護認定を受けた人のことを指します。

また、ケアマネの仕事形態は、主に次の2つに分かれます。

  • 居宅ケアマネ
  • 施設ケアマネ

それぞれの形態や仕事内容について、以下で詳しく説明します。

居宅ケアマネの仕事

居宅ケアマネとは、自宅で生活する利用者さんの自宅へ訪問し、ケアプランを立てる形態の仕事です。
利用者さん本人やご家族の状況に合わせて、親身になってケアプランを立てます。

プランを立てた後も月に1度のペースで自宅に訪問し、その時の状況に合わせて随時ケアプランを修正していくので、利用者さんやご家族の変化に気づける観察力が必要です。

また、訪問介護支援施設などに置かれるサービス利用責任者とのカンファレンスなども仕事の1つとなっています。

施設ケアマネの仕事

施設ケアマネとは、名前の通り施設で生活する利用者さんのケアプランを立てる仕事です。
ここで言う「施設」とは、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などのことを指します。

この他にも、介護施設の現場で働く職員の教育も仕事の1つです。

 

ケアマネ(介護支援専門員)になるとどんなメリットがある?

ケアマネ(介護支援専門員)になるとどんなメリットがある?

それでは、ケアマネ(介護支援専門員)になるとどんなメリットがあるのでしょうか。

主なメリットは次の3つです。

  • 給料が上がる
  • 転職がしやすくなる
  • 夜勤をしなくて良くなる

詳しくみていきましょう。

 給料が上がる

ケアマネとして働けるようになると、給料が大幅にアップします。
なんと、令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、ケアマネの給料は一般の介護職員よりも4万円ほど高くなっているのです。

職種 令和2年度2月時点での平均給料額
ケアマネ(介護支援専門員) 364,040円
介護職員 325,550円

また、介護職の給料自体が年々増えてきているので、今後ますます給料アップが期待できそうです。

転職がしやすくなる

ケアマネの資格を取ると、転職しやすくなるのも1つのメリットです。
ケアマネは難関の資格と言われており、資格を持っている人が少ないのという現状があります。

そのため、どこの施設に言っても重宝されることは間違いありません。

夜勤をしなくて良くなる

ケアマネになると、現場で働くことはほとんどなくなります。
そのため、施設によりますが、夜勤をせずに日勤のみで働けるようになるのです。

「体力的に夜勤が厳しい」
「そろそろキャリアップしたい」

と考えた時に、ケアマネの資格をとると良いですね。

 

ケアマネ(介護支援専門員)になる流れ

ケアマネ(介護支援専門員)になる流れ

ケアマネ(介護支援専門員)になるためには、どのようなステップを踏んでいけばいいのでしょうか。
主なステップは次の通りです。

  • 受験資格を満たす
  • 試験を受ける
  • 研修を受ける
  • 必要な場合は転職をする

詳細は以下の通りです。

受験資格を満たす

ケアマネの試験を受ける前に、受験資格を手に入れる必要があります。
そのためには、更に以下のステップが必要です。

  • 介護職員初任者研修を修了する
  • 介護職スタート
  • 介護福祉士実務者研修を修了する
  • 3年間の実務経験を積み、介護福祉士の資格を取得
  • 介護福祉士として5年以上且つ900日以上の経験を積む
  • ケアマネの試験を受験

このように、ケアマネの試験資格を手に入れるだけでも一苦労です。

試験を受ける

受験資格を満たしたら、次は試験を受けます。
試験が行われるのは以下の通り、年に1度のみです。

  • 試験開催時期:毎年10月頃
  • 試験申し込み時期:毎年6月〜7月頃

なお、受験資格は試験の当日までに満たせれば良いとの事なので、当日を見越して受験の申し込みを行う事もできます。

チャンスは年に1度と少ないので、ケアマネの資格を取りたいと考えている方は、時期を逃さないように気をつけましょう。

研修を受ける

試験に合格したら、次は介護支援専門員実務研修を受けなければなりません。
試験の合格通知と一緒に研修の申し込み案内もありますので、それに従って申し込みを行いましょう。

研修の概要は主に以下の通りです。

  • 受講時間:87時間
  • 研修内容:ケアマネジメンとの知識とスキル

必要な場合は転職をする

試験や研修を終えたら、働く場所を考える必要が出てきます。
現在あなたが働いている職場にケアマネが必要なければ、転職活動をしなければいけません。

ケアマネの試験を受ける場合は、事前に職場に確認を取る必要がありそうですね。

 

ケアマネ(介護支援専門員)の試験合格率は?

ケアマネ(介護支援専門員)の試験合格率は?

さて、受験資格を手に入れる所までも長い道のりですが、ケアマネ(介護支援専門員)の試験は難関と言われています。

実際のところはどうなのでしょうか?

厚生労働省の発表によると、2021年から過去5年の介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)の合格率は以下の通りです。

受験者数 合格者数 合格率
2021年 54,290人 12,662人 23.3%
2020年 46,415人 8,200人 17.7%
2019年 41,049人 8,018人 19.5%
2018年 49,332人 4,990人 10.1%
2017年 131,560人 28,233人 21.5%

参照:厚生労働省 介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等

厚生労働省の調査結果からは、受験資格の要件が変更された試験以降、初めて合格率が20%超えた事が分かります。おそらく、過去問やテキストなどが充実し、対策する方法が増えてきたからでしょう。

ただ、合格率が上がったと言っても、合格率が23.3%の試験を突破する事は決して簡単ではありません。結論、ケアマネの試験は難しいのです。

なお、2018年に受験者数が大幅に減ったのは、2018年に受験資格の要件が変更されたためです。

 

ケアマネ(介護支援専門員)の合格率はなぜ低い?

ケアマネ(介護支援専門員)の合格率はなぜ低い?

それでは、なぜケアマネ(介護支援専門員)の合格率は低いのでしょうか?
考えられる理由は次の通りです。

  • 試験時間が短いから
  • 出題内容が多いから
  • そもそも受けれる人が限られてるから

詳しく説明します。

試験時間が短いから

ケアマネの試験は、他の資格試験よりも試験時間が短いです。

例えば、介護福祉士の試験は問題125問に対して220分の時間がありますが、ケアマネの試験は60問に対して120分となっています。

時間と問題数だけ見たら、同じようにも見えますが、試験の内容が介護福祉士よりも難しくなっています。

つまり、介護福祉士の試験と同じペースで、更に難しい問題を解かないといけないという事です。

出題内容が多いから

ケアマネの試験は、1つの問題に対して5つの選択肢があります。

介護福祉士の試験の場合は、その中から1つの回答を選べば良いですが、ケアマネの試験の場合は5つの選択肢の中から複数の回答を選ばなければなりません。

つまり、複数のうちどれかが間違っていたら不正解になってしまいます。

このように、試験内容が複雑となっているのも合格率の低い理由と言えるでしょう。

 そもそも受けれる人が限られてるから

先ほども触れましたが、2018年に受験資格の変更がありました。
そのため、介護福祉士などの国家資格を得た状態で、5年間且つ900日以上介護職の経験がないと試験を受ける事ができません。

 

ケアマネ(介護支援専門員)の試験内容と合格ライン

ケアマネ(介護支援専門員)の試験内容と合格ライン

ケアマネ(介護支援専門員)の試験内容は、全部で60問あります。

出題される分野は2つに分かれており、「介護支援分野」から25問、「保健医療福祉サービス分野」から35問出題されるのです。

合格ラインは、それぞれの分野で7割以上正解する事と言われています。

 

ケアマネ(介護支援専門員)の試験に一発で合格する勉強方法

難関と言われるケアマネ(介護支援専門員)の試験ですが、受験するなら一発で合格したいですよね。
そこで、一発で試験に合格する次のような勉強方法をご紹介します。

  • 満遍なく勉強する
  • ケアレスミスを防ぐ練習をする
  • 過去問を活用する
  • 基本用語はしっかりと覚える

詳しく見ていきましょう。

満遍なく勉強する

先ほどもお伝えしたように、各分野で7割以上の問題を正解しなければなりません。
そのため、得意な分野に偏った勉強方法では、合格は難しいです。
各分野満遍なく勉強するようにしましょう。

 

ケアレスミスを防ぐ練習をする

ケアマネの試験は、複数も回答をマークシートに記入する必要があります。
マークシートを複数記入するとなると、ついずらして書いてしまう可能性が出てきますよね。
そのミスをしないように、日頃の勉強でも意識するようにしましょう。

過去問やテキストを活用する

現在は、過去問やテキストなどが豊富に用意されています。
しっかりと試験対策をしてあるものも多いので、活用してみましょう。

専門用語はしっかりと覚える

ケアマネの試験には、多くの専門用語が出てきます。

その用語を理解できるかどうかが試験を解けるかどうかに紐付いてくるので、専門用語はしっかりと勉強し、身につけておきましょう。

 

ケアマネ(介護支援専門員)の勉強におすすめのテキストや過去問

ケアマネ(介護支援専門員)の勉強におすすめのテキストや過去問

ケアマネ(介護支援専門員)の勉強におすすめのテキストや過去問が掲載されている教材をご紹介します。

テキスト 出版元 価格
完全合格テキスト2021年版 翔泳社 2,860円
2021年版ユーキャンのケアマネジャー 速習レッスン ユーキャン 2,860 円
ケアマネジャー試験 過去問解説集2021 中央法規 3,080円
ケアマネジャー基本問題集’21〈上巻〉 晶文社 1,980円
2021年版U-CANのケアマネジャー これだけ!一問一答 ユーキャンの資格試験シリーズ 1,650 円

なお、テキストや過去問は毎年新刊が出ていますので、受験する年度のものを購入するようにしましょう!

 

ケアマネ(介護支援専門員)に向いている人

ケアマネ(介護支援専門員)に向いている人

「頑張ってケアマネの試験を突破したけど、向いていなかった」とならないように、試験を受ける前に自分がケアマネに向いているかを確認しておきたいです。

ケアマネに向いている人の特徴をご紹介します。

  • コミュニケーション力がある人
  • 同時に複数の業務をできる人
  • フットワークが軽い人

詳しくは以下の通りです。

コミュニケーション力がある人

ケアマネの仕事は、主に人と人の間を取り持ち調整する仕事です。
つまり、人との関わりを避けることはできません。
そのため、相手の話しを丁寧に傾聴できるコミュニケーション力が必要になります。

同時に複数の業務をできる人

ケアマネは、書類を作ったり利用者さんと関わったり、複数の業務をこなさなければなりません。
そのため、それぞれの仕事に優先順位をつけて、テキパキとそれをこなせる資質が求められます。
1つずつこなす事しかできない人には難しいでしょう。

フットワークが軽い人

ケアマネは事務仕事だけでなく、現場や利用者さんの元へ出かける事も多い仕事です。
そのため、腰の重い人には難しい仕事となっています。
何かあった時にすぐ駆けつけてくれるという態度が、様々な人との信頼関係にも結びつきますので、フットワークの軽さはとても重要です。

 

効率よく勉強してケアマネ(介護支援専門員)の資格を取ろう!

効率よく勉強してケアマネ(介護支援専門員)の資格を取ろう!<

ケアマネ(介護支援専門員)の仕事がどんなものかというお話しから試験内容や試験対策まで、様々な事をお伝えしました。

ケアマネの受験資格を得るまでに一苦労、試験を突破するのもにも一苦労と、大きな壁がいくつもありますが、ケアマネになると給料がグッと上がるなどのメリットがあります。

また、ケアマネの仕事は、利用者さんから感謝されることも多く、大きなやりがいがあります。
自分の立てたプランによって安心して暮らせるようになった利用者さんの笑顔は、とても嬉しいものです。

自分がケアマネに向いてるかどうかなど不安な事もあるとは思いますが、ぜひ最後まで諦めず、ケアマネの資格を取得してみてください。応援しています。

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