「介護職の正社員になるには、未経験者は無理?」
「介護職の正社員になるための、必要な知識やメリット・デメリットを教えて…!」
未経験者、無資格者にとっては介護職の正社員になるための方法が分からないですよね。
そこで今回は、介護職の正社員になるために必要な基礎知識からメリット・デメリットまで詳しく解説していきます。
◆本記事の内容
- 介護職で未経験から正社員になるには?
- 介護職正社員になるにはメリット・デメリットを把握する
- 介護職正社員になるには?考えたいこと3つ
- 介護職で正社員になった際の給料比較
- 介護職の正社員になるには資格取得が有利
現在介護業界で働いている人も、別業界から未経験無資格で正社員を目指す人にも有益な情報を掲載するので、ぜひ参考にしてみてください。
介護職で未経験から正社員になるには?
結論からいうと、介護職で未経験から正社員になるには「ある程度の基礎知識とやる気」が必要です。
つまり未経験者でも無資格者でも、介護職で正社員になることは可能です。
本記事では介護職で正社員を目指す人にとって、参考になる情報を掲載します。
介護職正社員になるにはメリット・デメリットを把握する
介護職正社員になるには、メリットやデメリットを把握することから始めましょう。
メリットとデメリットを、それぞれ5つずつ紹介します。
介護職正社員のメリット
まずは、介護職正社員のメリットについて5つ紹介します。
- 給料が上がる
- 福利厚生が多い
- スキルアップが期待できる
- 個人の裁量が大きくなる
- 転職に有利となる
1つずつ、詳しく解説していきます。
給料が上がる
介護職正社員のメリット、1つ目は「給料が上がる」。
今まで非正規雇用で働いていた人は、給料が時給で計算されていたはずです。
介護職正社員になると年収で計算されるようになりボーナスなども発生する可能性があるため、給料が上がるでしょう。
福利厚生が多い
介護職正社員のメリット、2つ目は「福利厚生が多い」。
どの事業所も、正社員のほうが適用される福利厚生が多いといえます。
さまざまなサービスがお得に利用できるようになるため、仕事上の勉強や資格取得に役立てられると良いでしょう。
スキルアップが期待できる
介護職正社員のメリット、3つ目は「スキルアップが期待できる」。
正社員になると、より責任感のある仕事を任せられるようになります。
そのため、いつも通り働いていてもスキルアップできるでしょう。
個人の裁量が大きくなる
介護職正社員のメリット、4つ目は「個人の裁量が大きくなる」。
責任者や管理者の立場になることが多くなり、働きかたとしても個人の裁量が大きくなります。
決められた時間内であれば、効率の良い仕事の順番に変えられるでしょう。
転職に有利となる
介護職正社員のメリット、5つ目は「転職に有利となる」。
正社員として働いていると、同じ介護職で転職する際に経験者として有利になります。
即戦力として期待される分、転職時の給料アップ交渉にも役立つでしょう。
介護職正社員のデメリット
つづいて、介護職正社員のデメリットについて5つ紹介します。
- 柔軟な働きかたができなくなる
- 他県への転勤が発生する可能性がある
- 事務作業や会議への出席など業務が増える
- 他の仕事と比べて介護職の給料が低い
- 責任の重さを感じる
1つずつ、詳しく解説していきます。
柔軟な働きかたができなくなる
介護職正社員のデメリット、1つ目は「柔軟な働きかたができなくなる」。
正社員になると、シフトも固定制となります。
今までのように時短で働いたり、平日を休みにしたりするのは難しくなるでしょう。
他県への転勤が発生する可能性がある
介護職正社員のデメリット、2つ目は「他県への転職が発生する可能性がある」。
大きい介護事業所の場合は、転勤命令が出る可能性もあります。
もちろん断ることもできますが、キャリアアップなどを考えているのであれば転勤するのがおすすめです。
事務作業や会議への出席など業務が増える
介護職正社員のデメリット、3つ目は「事務作業や会議への出席など業務が増える」。
介護福祉士として働いていた人も、正社員になることで事務作業や会議などの業務が発生します。
もちろんそれぞれ介護事務や管理者が担うべき業務ですが、小さな事業所の場合は手伝う必要があるでしょう。
他の仕事と比べて介護職の給料が低い
介護職正社員のデメリット、4つ目は「他の仕事と比べて介護職の給料が低い」。
これは介護職全体にいえることですが、一般的な職種と比較して正社員の給料が低いです。
介護未経験者が正社員へ転職する際には、給料が下がることを念頭に置いておきましょう。
責任の重さを感じる
介護職正社員のデメリット、5つ目は「責任の重さを感じる」。
正社員になると、派遣社員やアルバイトが行う業務に加えて、責任のある仕事が追加されます。
人を相手にする仕事なのでミスは許されず、責任の重さを痛感することになるでしょう。
介護職正社員になるには?考えたいこと3つ
ここからは、介護職正社員になるときに考えたい3つのことについて紹介します。
- 夜勤ができるか
- 正社員・派遣・アルバイトの働きかたを理解しているか
- 介護の資格を持っているか
詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。
夜勤ができるか
介護職正社員になるときに考えたいこと、1つ目は「夜勤ができるか」。
正社員になると、夜勤時間帯の責任者として配置されることが多くなるでしょう。
家庭の都合などで夜勤ができない場合は、正社員になるときに告知しておくべきです。
正社員・派遣・アルバイトの働きかたを理解しているか
介護職正社員になるときに考えたいこと、2つ目は「正社員・派遣・アルバイトの働きかたを理解しているか」。
それぞれの働きかたによって、多くの条件が変わることを理解しておく必要があります。
正社員
介護職の働きかた、1つ目は「正社員」。
正社員は時間の自由がなくなる代わりに、給料が高くなったり福利厚生が増えたりします。
より責任感のある立場でキャリアアップしていきたい人にとって、おすすめできる働きかたといえるでしょう。
派遣
介護職の働きかた、2つ目は「派遣」。
派遣会社への登録をすることで、自分にあった条件の職場で働けます。
突然、派遣会社との契約がなくなるリスクはあるものの、必要最低限の給料でしっかりと働きたい人にはおすすめです。
アルバイト
介護職の働きかた、3つ目は「アルバイト」。
シフト希望を出せるため、自分の好きな時間に働いたり休んだりできます。
給料は正社員や派遣社員と比較して劣りますが、自由な時間を確保したい人におすすめの働きかたといえるでしょう。
介護の資格を持っているか
介護職正社員になるときに考えたいこと、3つ目は「介護の資格を持っているか」。
介護の資格を持っていると即戦力と見なされ、未経験者でも正社員になれる確率が上がります。
資格手当というものが発生する場合もあるため、介護職で正社員を目指すならぜひ何かしらの資格勉強にチャレンジしてみましょう。
介護職で正社員になった際の給料比較
介護職で正社員になる場合、さまざまな業種で可能です。
さまざまな介護職での正社員給与を、以下の表で見て参考にしてください。
職業名 | 給与 |
介護福祉士(資格あり) | 年収約342万円、月給28万円 |
介護士(資格なし) | 年収約313万円、月給26万円 |
サービス提供責任者 | 年収約400万円、月収29万円 |
ケアマネージャー | 年収約420万円、月収35万円 |
生活支援員 | 年収約309万円、月収26万円 |
ソーシャルワーカー | 年収約329万円、月収27万円 |
ガイドヘルパー | 年収約280万円、月収22万円 |
それぞれの介護職で正社員になると、上記の給与が見込めると考えておきましょう。
また上記の給与は初任給を換算していないため、注意が必要です。
介護職の正社員になるには資格取得が有利
介護職の正社員になるには、資格取得しておいたほうが有利です。
そこでおすすめの介護資格を、5つ紹介します。
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- 国家資格:介護福祉士
- サービス提供責任者
- ケアマネージャー
ぜひ参考にしてみてください。
介護職員初任者研修
おすすめの介護資格、1つ目は「介護職員初任者研修」。
介護業界で働く際、難易度がもっとも低い資格として介護職員初任者研修が入門とされています。
初めて介護業界で働く人にもおすすめなので、正社員を目指している人は取得の検討をしてみてください。
介護福祉士実務者研修
おすすめの介護資格、2つ目は「介護福祉士実務者研修」。
定められたカリキュラムをこなすだけで、試験などを受けずに取得できるのが介護福祉実務者研修です。
現在の仕事が忙しい方、勉強が苦手な方などにおすすめできる資格といえるでしょう。
国家資格:介護福祉士
おすすめの介護資格、3つ目は「国家資格:介護福祉士」。
介護業界のなかで唯一の国家資格である介護福祉士は、4年制の福祉系大学や専門学校、短大などを卒業することで受験資格を得られます。
資格取得のハードルは高いものの、一生モノのスキル・資格であるためチャレンジしてみるのがおすすめです。
サービス提供責任者
おすすめの介護資格、4つ目は「サービス提供責任者」。
先述した介護福祉実務者研修を受けると、サービス提供責任者になれる資格がもらえます。
サービス提供責任者は訪問介護事業所への配置義務があるため、正社員として雇用される際に有利となるでしょう。
ケアマネージャー
おすすめの介護資格、5つ目は「ケアマネージャー」。
介護福祉士として5年以上の実務経験を積む必要があるものの、ケアマネージャーとして正社員になる道もあります。
ケアマネージャーの資格があるからといって、現場仕事ができなくなるわけではありません。
介護福祉士としてのキャリアが長い人は、チャレンジしてみることをおすすめします。
まとめ
今回は、介護職の正社員になるために必要な基礎知識からメリット・デメリットまで詳しく解説しました。
自分の働きかたをもう1度見直してみて、介護職正社員になるかどうかを決めてみてください。
当サイトでは他にも介護に関する情報を、随時更新しています。
ぜひ気になる記事を読んで、今後の介護キャリアについて参考にしていただければ幸いです。