理学療法士の転職において、履歴書を万全の状態に仕上げられているでしょうか?
この記事では「理学療法士の履歴書の書き方」について解説します。
結論、理学療法士であっても、基本的なビジネスマナーを守って履歴書を書かなければいけません。
どの部分をどのように書くかなど、履歴書の書き方につまずく方も多いのではないでしょうか。
その他にも「志望動機例」や「注意するべきポイント」についても解説します。
ぜひこの記事を参考に、魅力的な履歴書を完成させてください。
また「理学療法士の志望動機の書き方」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。
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履歴書の基本的な書き方
国家資格である理学療法士にも、就職や転職では履歴書が必要です。
履歴書には、全職種共通となる基本的なポイントがいくつかあります。
- スタンプ式になっている印鑑は使用しない
- 印鑑はかすれないよう朱肉を付けてまっすぐに押す
- 記載する年号は西暦か和暦どちらかで統一する
さらに気を付けておきたいポイントとして、以下4つがあります。
- 記入ミス・漏れ
- 記入ミスの書き直し方
- 手書きorパソコン
- 証明写真の基本
どのように行うべきか、それぞれの方法を解説するので、履歴書を書く際の参考にしてください。
記入ミス・漏れ
履歴書は、記入ミス・記入漏れに気を付けましょう。
学校名や会社名などは省略せず、正式名称で書きます。
なるべく空白の欄がないように記入するのが好ましい状態です。
「後で書こう」と思っていると忘れがちになるため、注意しておきましょう。
書き終えたら記入ミス・記入漏れがないか、必ず確認してください。
記入ミスの書き直し方
履歴書で記入ミスをしたら、修正テープ・修正液・二重線などを使わずに書き直しましょう。
企業や採用担当者によっては気にしない可能性もありますが、原則的には記入ミスをしたら書き直してください。
修正がある履歴書と不備のない履歴書があったときに良い印象を与えるのは、不備のない履歴書になります。
書き終わる直前で記入ミスをすると、もったいなく感じるかもしれませんが、手間を惜しまず書き直しましょう。
内容を別紙にまとめておき、確認しながら書くと間違いを防げます。
手書きorパソコン
近年はパソコンで作った履歴書も多くなっています。
しかし、現在でも履歴書は手書きが好まれる傾向にあり、一般的です。
丁寧に書かれていれば、字の上手い下手は選考に大きな影響を及ぼしません。
とくに医療機関では、手書きの履歴書が好印象を与える傾向があるので、基本的には手書きと考えておきましょう。
また、手書きの履歴書で使うのは、黒のボールペンか万年筆。
ただしメールやオンラインでのエントリーでは、見やすいようにパソコンで履歴書を作成します。
作成にあたり指定のフォームがあれば従いましょう。
フォントや文字のサイズは統一して、見やすい履歴書を意識して作成してください。
証明写真の基本
履歴書に使用する写真は、3か月以内に撮影したものを使用します。
スナップ写真は不可です。
証明写真は写真館でプロに撮影してもらうと、綺麗に仕上がります。
また、証明写真の撮影時には、必ずスーツを着用してください。
女性は最低限のメイクが必要です。
撮影時には、以下のポイントもチェックしましょう。
- 前髪で目や顔が隠れていないか
- インナーや下着が透けていないか
- 派手なアクセサリーを身につけていないか
医療従事者にとって清潔感は大切です。
そのため基本的に結婚指輪以外のアクセサリーは外してください。
良い写真に仕上げられるよう、美容院や理容院で頭髪を整えてから撮影するのがおすすめです。
理学療法士の転職に関する履歴書のポイント
理学療法士の転職で使う履歴書のポイントについて紹介します。
とくに意識したいポイントは以下の5つです。
- 資格の記載方法
- 趣味・特技の記載方法
- 退職理由の記載方法
- 志望動機の記載方法
- その他特記事項
採用担当者がポジティブな印象を受けるよう、紹介するポイントを意識して履歴書を作成してみましょう。
資格の記載方法
履歴書には、理学療法士として活かせる資格以外も記入しましょう。
普通運転免許・民間資格なども記載します。
理学療法士やリハビリテーションの資格については、登録番号も記載すると丁寧です。
書き方としては、取得年月日の古い資格から順番に正式名称で記載します。
取得予定の資格があるなら、「〇〇取得のために勉強中」と書いておくのも良いでしょう。
趣味・特技の記載方法
理学療法士は、協調性や対人スキルを求められる仕事です。
そのため、協調性やコミュニケーション能力がアピールできる趣味や特技があれば、ぜひ書いておきましょう。
採用担当者に印象付けるためにも、趣味・特技は最低でも1つは記入しておきたいところです。
趣味や特技は箇条書きでも構いませんが、文章で説明を添えると、より分かりやすくなります。
記載した内容を面接で聞かれる可能性があるので、採用担当者が「もう少し詳しく話を聞きたい」と思うような内容がベストです。
そのため「書くことがないから」と適当に書くのはやめましょう。
退職理由の記載方法
退職理由を履歴書に書くときは、ネガティブな印象を与えないものを選びます。
書く欄は「職歴欄」です。
基本的には以下のような定型フレーズを選びます。
- 自己都合による退職……「一身上の都合により退職」
- 期間満了による退職……「契約期間満了につき退職」
- 会社の事情による退職……「会社都合により退職」
ただし転職が多いケースで、退職せざるを得ない理由がある場合には、事実を記載するのも良いでしょう。
結婚・引っ越し・配偶者の転勤・親の介護などは、具体的かつ転職せざるを得ない理由として捉えられます。
「人間関係のトラブル」「待遇への不満」などのようなネガティブな理由は、記載を避けましょう。
志望動機の記載方法
履歴書において志望動機は重要な要素の一つです。
自由に記載できるため、他の応募者との違いをアピールできるのが志望動機です。
文字数は150~250程度が目安。
文章は敬語を使って、簡潔にまとめましょう。
気を付けたいのは、例文や応募文をそのまま使用しないこと。
志望動機に盛り込みたいのは以下の内容です。
- 応募先の経営方針などで共感した内容
- 仕事で活かせるキャリアやスキル
志望動機を書くためには、応募先の情報は必要不可欠なもの。
インターネットやパンフレットを活用して情報を調べ、応募先の魅力や、活かせる自分の強みを考えてみましょう。
志望動機例文
志望動機の例を2つ紹介しますので、作成時の参考としてください。
学生時代はサッカーに熱中していましたが、試合で怪我をしてしまい、貴院にリハビリで通院しました。 貴院での理学療法士さんの対応により、怪我が良くなっただけでなく、とても励まされたものです。 怪我で苦しむ患者様の役に立ちたいと考えるにあたり、心身ともに支えてくれた貴院に入職したいと感じ、志望いたしました。 |
リハビリテーション施設で新卒から働いておりましたが、理学療法士としてのスキルアップを考えるようになりました。 そこで様々な症例を扱う総合病院への転職を考えていたところ、貴院の理念を拝見し、大変共感いたしました。 これまでの業務で得た知識や技術を活かし、ぜひとも貴院に入職して貢献したいと考え、志望いたします。 |
同じ資格を持ち、似たような経験を持つ応募者の中から選ばれるためには、アピールが大切です。
理念に対する共感や選んだ理由を簡潔にまとめると、アピール力が高まるでしょう。
なぜその応募先を選んだのか、自分を採用するとどのようなメリットがあるのかを簡潔に伝えてください。
その他特記事項
履歴書の「その他特記事項(本人希望欄)」は、雇用形態・シフト・勤務地などについての要望があるときに記載します。
もし記載事項があるなら、内容は簡潔にまとめましょう。
ただし仕事に関する希望であれば、何を書いても良いというわけではありません。
給与・休日に関する要望については履歴書に記載せず、面接で相談するのが一般的です。
何も希望がなければ「特になし」「御社(貴院・貴法人)の規定に従います」と記載すれば、問題ありません。
履歴書の基本マナー
履歴書を送るときのマナーとして覚えておきたいのが、送り状(添え状)です。
郵送および手渡しなら、送り状を同封しましょう。
送り状のサイズはA4です。
基本的な内容は一般的なビジネス文書と同じで、以下の項目を書き入れます。
- 日付
- 応募先の企業名
- 署名
- 件名
- 本文
- 同封書類
本文は頭語である「拝啓」から始まり、結語である「敬具」で締めます。
送付状と履歴書をクリアファイルに挟んで封筒に入れ、のり付けをします。
封筒裏面の中央には黒いペンで「〆」と記入しましょう。
以下で、渡し方に関する違いを解説します。
手渡しの場合
履歴書を持参して手渡しするときも、封筒に入れるのがマナーです。
郵送と同じで、履歴書が折れないようクリアファイルに挟んでから封筒に入れて、持参します。
封筒の宛名は不要ですが、封筒裏面の左下には住所と氏名を記入しましょう。
面接日以外に手渡しするなら、スーツを着用していくと好印象です。
メールで送る場合
履歴書をメールで送るときは、件名・本文とも分かりやすさに注意しましょう。
採用担当者は多数のメールを受けているはずですので、分かりやすいメールが好まれます。
タイトルは「履歴書送付の件」など簡潔に。
氏名もタイトルに明記します。
本文は適宜改行を入れて読みやすい文章にしましょう。
添付ファイル名は「履歴書(氏名)」など、分かりやすいものにします。
履歴書は個人情報が記載されたデータになるため、誤送信には十分気を付けてください。
理学療法士の転職に関する履歴書の注意点
理学療法士が転職で使用する履歴書の注意点を紹介します。
書類選考を通過して面接に進むためには、工夫が必要です。
採用担当者の視点から考えてみると、注意点にも納得いくでしょう。
分かりやすく仕上げられるよう、ぜひ注意点を抑えて履歴書を作成してみてください。
読みやすく丁寧に
手書き・パソコンいずれも、履歴書は読みやすく丁寧に記載する必要があります。
字が上手くなくても、丁寧に書くと好印象です。
読みやすさをアップさせるなら、さらに以下のポイントを徹底しましょう。
- 年号は西暦または和暦で統一する
- 誤字や脱字に気を付ける
- 不自然な文章にならないよう意識する
作成した履歴書は見直しのためにコピーを取っておきます。
読みやすさに欠けると感じたら、書き直しましょう。
何度も見直す
履歴書を書いたら、何度も見直す必要があります。
書いた直後はミスに気付きづらいため、日数に余裕があるのなら、翌日見直すのもおすすめです。
見直すときは、声に出して読むと、間違いを見つけやすくなります。
- 学歴・経歴・学校名・企業名に記載ミスがないか
- 志望動機に誤字脱字や不自然な文章はないか
- 資格は正式名称で書かれているか
上記の項目には、とくに気を付けて見直してみましょう。
不安な場合は他人に見てもらう
自分で見直しをしても不安な場合は、他人に見てもらうのもおすすめの方法です。
読みづらい・分かりづらい部分を教えてもらい改善すると、読みやすさが上がります。
また、自分で気付きづらい間違いは誰にでもあるもの。
もし日数に余裕があるなら、家族や友人、同僚などに履歴書をチェックしてもらってください。
自分では分かりにくい改善点を見つけ、採用担当者にとって魅力ある履歴書を作成しましょう。
理学療法士として信頼を与えられる履歴書を作りましょう
理学療法士の転職は、ただ資格を取得しているだけでは採用されにくいです。
ビジネスマナーや人としてのマナーがなっていなければ、あなたに魅力を感じてもらえないでしょう。
とくに人と接する機会の多い理学療法士としての仕事は、どれだけ人に対して気遣いできるかを重視されます。
ぜひこの記事を参考に、あなたの人柄や信頼を感じさせる履歴書を作成してください。
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