「介護の仕事をするにはどうしたらいい?」
「未経験でも大丈夫?」
「どんな資格があるの?」
介護の仕事に興味を持つとこのような疑問が出てきませんか?
そこで今回は、介護の仕事をするために最初に知りたい情報をまとめました。
結論、介護の仕事はすぐにでも始めることができキャリアアップも可能です。
この記事を読むと、介護の仕事の将来性、役立つ資格、介護の仕事を探すポイントを知ることができます。
- 介護の仕事の将来性
- 介護の仕事内容・資格
- 未経験から介護の仕事を始める方法
本記事では、介護の仕事をするために最初に知りたい情報をまとめていますが、介護の仕事を始める際にこちらの記事も参考にしてみてください。
介護の仕事は将来性がある3つの理由
介護の仕事はとても将来性があります。
その理由は以下の3つ。
- 介護対象者は今後も増える
- 人手不足に手厚い対策
- 子育てしながらでも働きやすい環境
これら3つの理由について詳しく見ていきましょう。
介護対象者は今後も増える
令和2年版高齢社会白書(全体版)によると、令和元年10月1日時点で日本の総人口に占める65歳以上の人口は約3,600万人で、割合で表すと約29%でした。65歳以上の人口は、令和7年には約3,700万人(約30%)、令和17年には約3,800万人(約33%)になると予想されています。
その中でも75歳以上の割合は急増していき、割合で表すと令和元年に約15%、令和7年には約18%、令和17年には約20%になります。
高齢者の人口が増加するということは、介護が必要な人口も増加するということを意味します。
厚生労働省の発表した介護人材確保に向けた取り組みによれば、令和5年度は1年で5.5万人、令和7年度には1年で5.3万人の新たな介護職員の確保が必要とされています。
介護の仕事はこれからもっと必要とされる仕事になると言えます。
人手不足に手厚い対策
介護の仕事に就く介護職員の給与は全産業平均賃金よりも低く、これを平均賃金以上に引き上げるために、平成24年から「介護職員処遇改善加算」という制度が始まりました。
これにより、「介護職員処遇改善加算」を取得することで、介護職員は平均5万8,000円ほどの賃金改善が行われました。
さらに、令和元年10月から勤続10年以上の介護福祉士に対し、月額8万円の賃金改定を行う「介護職員等特定処遇加算」が創設されました。
このように、介護職員の待遇は随時改善されていきます。
子育てしながらでも働きやすい環境
介護の職場では子育てが落ち着いてから働く女性が多いため、育児について理解してもらいやすいといえます。
さらに令和3年の介護報酬改定で、職場環境の改善について仕事と育児や介護との両立が可能となる環境整備を進めるよう明示されました。
これにより、さらに子育てや家族の介護をしながらでも働きやすい環境作りが進むと考えられます。
介護の仕事内容とは?
介護の将来性についてお伝えしましたが、介護といっても様々な仕事があります。
よく耳にするのは「介護士」ではないでしょうか。今回は特に「介護士」について重点的に説明します。
介護士とは?
「介護士」という言葉は正式な資格名称ではなく、介護の仕事で働く人のことを指して使われる場合が多いです。介護福祉士を省略して「介護士」と呼ぶこともあります。
本記事では、「介護士」とは介護の仕事で働く人として進めます。
介護士の仕事
介護士は老人ホームやデイサービスといった施設、利用者のお宅を訪問する訪問介護において介護全般を行います。
具体的な仕事は、食事介助、排泄介助、入浴介助、着替えの介助、レクリエーションなどです。
▼さらに介護の仕事の内容を詳しく
介護の仕事内容どんなものがある?介護の仕事内容を徹底解説
介護士の資格
資格がなくても介護の仕事に就くことは可能です。
しかし資格を取得することで介護に関する知識を習得できますし、仕事の範囲や給与待遇も変わります。
介護の仕事をする上で資格についてはぜひ知っておきたいものです。
ここでは国家資格である介護福祉士の資格をメインに、その他の資格についても解説していきます。
介護職員初任者研修
介護の仕事に就くための入門資格で、介護の仕事の基礎知識と技術を証明するものです。
施設の利用者に専門的なサポートを行うことができます。
介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修の上位資格です。介護職員初任者研修と比べると科目数も格段に増え、より専門的な学習を行います。
介護福祉士の受験のために必須の資格です。
介護福祉士
介護の分野で唯一の国家資格です。介護のプロとして、利用者の身体的精神的なケアや現場の職員の指導や育成など管理者として活躍の場が広がります。
給与面でも優遇を受けることができますし、各事業所において介護福祉士の資格が必要な役職があるため就職面でもかなり有利といえます。
ほかにもいろいろ!介護の仕事と資格
上記で紹介した資格以外にも介護の仕事には様々な資格が存在します。
いくつか紹介していきます。
認定介護福祉士
介護福祉士の上位資格として位置付けられている民間資格です。介護福祉士のリーダー的存在として、より質の高い介護サービスの提供、マネジメント、医療機関や地域との連携など高度なスキルを証明することができます。
介護支援専門員(ケアマネージャー)
介護保険制度に基づいてケアマネジメントを行うための資格です。介護が必要な人の要介護認定業務を行ったり、ケアプランを作成し、定期的に確認するなどの仕事を行います。
介護事務
介護サービスを提供する事業所などで事務をするための資格です。
介護保険制度の仕組みに関する知識や給付管理、介護報酬算定、介護給付費明細書の書き方や支給限度額についての知識など介護施設運営に必要な専門知識を有していることを証明できます。
介護予防運動指導員
高齢者が自立した生活を送れるようにサポートを行う専門家です。
具体的には、高齢者のための筋力向上トレーニングや介護予防プログラムの作成や運動指導を行うことができます。
レクリエーション介護士
高齢者の健康維持・身体能力の向上のため、さらに高齢者に喜ばれ笑顔にできるレクリエーションを提供する専門資格です。2級と1級があります。
未経験から介護の仕事に就く時のポイント
将来性があることも、資格の種類や仕事内容もわかったけど、実際に介護の仕事をはじめるにはどのような職場を選ぶとよいかという疑問が出てきます。
そこではじめての介護の職場選びで押さえておきたいポイントを3つに絞って説明します。
求人探しの参考にしてください。
資格は無くても介護の仕事に就ける
厚生労働省による「一般職業紹介状況(令和3年5月)」によると、全職業の有効求人倍率が1.09倍に対し、介護サービス職の有効求人倍率は3.37% となっていることから、介護の仕事は売り手市場と言えます。
さらに、資格が無くても未経験でも介護の仕事に就くことは可能です。
介護現場で経験を積みながら資格を取得することができるので、働きながら資格を取得してキャリアアップしていくための職場選びのポイントをお伝えします。
介護の職場選びの3つのポイント
- 勤務条件は合っているか
- 研修制度は整っているか
- 資格取得の支援はあるか
自分に合った職場選びはとても大切です。
大切な中でも介護の仕事を選ぶ際に特に重視したいポイントは上記の通り3つあります。
勤務条件は合っているか
「育児があるので平日の日中に働きたい」
「多くの賃金をもらいたいので夜勤中心に働きたい」
実際に働くことを考えると、押さえておきたい条件が出てきます。
まずは勤務時間をはじめとする勤務条件の希望を書き出してみましょう。
そして、求人情報と希望条件がなるべく合致した職場を探すことをお勧めします。
研修制度は整っているか
未経験から介護の仕事に就く場合は、介護の知識習得やスキルアップするための研修が充実しているかチェックしましょう。
職場での研修制度が整っていれば、介護士としてより早く成長することができます。
資格取得の支援はあるか
介護の仕事をするなら、介護福祉士の資格取得を目指したいものです。
求人情報を見ると「資格取得は全額支援させていただきます!」、「資格取得支援制度(最大10万円まで)」など資格取得への支援が記載されているものが多く見られます。
このような資格取得を目指しやすい環境の職場を選択すると、職場でも資格取得のために頑張っている仲間も多く、勉強しやすい環境が整っている可能性が高いです。
まとめ|介護の仕事は未経験から始めてキャリアアップ可能
今回は、介護の仕事をするために知りたい情報をお伝えしました。
介護の仕事は需要も高まり、待遇も改善されてきており、将来性のある仕事といえます。
未経験から介護の仕事に就いたとしても、研修制度や資格取得の支援を行なっている事業所も多く存在することから、働きながら資格取得やキャリアアップが可能です。
介護の仕事をするなら、資格取得も見据えたキャリアプランを立てて職場を選ぶことをおすすめします。
今回は介護の仕事をするために知りたい情報をお伝えしましたが、当サイトでは主に介護について取り上げています。
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