「介護福祉士の仕事ってきついの?」
「介護福祉士の仕事がきついといわれる原因と、回避方法を知りたい!」
そこで今回は介護福祉士の仕事がきついのか、きつかったことや良かったことを解説します。
介護職に就いている方から調査しているので、現介護士の方も「あるある」と頷きたくなるはず。
ぜひ最後までチェックしてみて、現介護士の方も未経験育成のヒントとして活用してください。
◆本記事で回答する不安
- 介護福祉士になって実際にきついと感じたエピソード
- それでも介護福祉士を続けたいと思う良かったエピソード
- 介護福祉士の仕事を始めたてだった自分にしたいアドバイス
ここでは介護福祉士の仕事がきついかどうか解説していますが、資格や給料体制の細かい情報はこちらで紹介しています。
あわせてチェックしてみてください。
介護福祉士の仕事がきついと感じたエピソード5つ
介護福祉士の仕事は、なにかときついと思われていることが多いですよね。
そこで実際の介護福祉士の方に、仕事できついと感じたエピソードを5つ話してもらいました。
内容は、以下。
- 常に忙しい
- 給料が安い
- 利用者との信頼関係が難しい
- 体力的・精神的にきつい
- 利用者の急変がストレスに感じる
1つずつ、解説します。
介護福祉士の仕事がきつい理由:①常に忙しい
介護福祉士の仕事がきつい理由、1つ目は「常に忙しい」ことがあげられます。
なぜなら、介護施設には3人の利用者につき1人が担当することになっているから。
もちろん施設によってこの数値は変わりますが、これは介護業界において1つの基準となっています。
つまり1人の介護福祉士が数人の担当をして、それ以外にも雑務をこなす日々となるわけです。
また日本では2020年時点ですでに人口の約30%が高齢者となっており、このままの状況が変わらなければ「2065年には約40%が65歳以上になる」といわれています。
もともと介護業界は約30万人もの人手不足であり、高齢者の増加とともに介護士の負担はさらに大きくなっていくでしょう。
常に忙しいことが原因で、介護福祉士の仕事をやめる選択をする人も。
人手不足が加速すれば、介護福祉士の仕事はさらにきついものとなりますね。
介護福祉士の仕事がきつい理由:②給料が安い
介護福祉士の仕事がきつい理由、2つ目は「給料が安い」ことがあげられます。
まず介護職では、手取りをベースに考えましょう。
「額面給料」と「手取り給料」でいうと、後者。
実際に手元に残る給料は額面の8割程度であり、所得税や社会保険料などが引かれた状態です。
ちなみに平成28年度の「介護従事者処遇状況等調査」によると「介護職員初任者研修」の資格を保有している新卒介護士がもらえる給料は、約17万円の月収が平均値。
介護福祉士の資格を持っている場合は、資格手当ももらえるのでさらに金額は上がります。
しかし給料の基準値が低いため、年齢を重ねるごとに仕事のきつさと給料の金額が見合わなくなってしまい業界から去る人も。
新卒の給料を手取りにすると、約16~18万円程度なので仕方がないのかもしれません。
この結果をみると、やはり介護職の給料は低いといえるでしょう。
介護福祉士の仕事がきつい理由:③利用者との信頼関係が難しい
介護福祉士の仕事がきつい理由、3つ目は「利用者との信頼関係が難しい」ことがあげられます。
利用者は高齢の方ばかりなので、共通の話題や話しこむ内容がなく関係構築が難しいかもしれません。
介護施設にいるのは利用者とスタッフなので、信頼関係が構築されていないと毎日仕事がきつくなります。
また高齢者のなかには介護されることを嫌がる人もいるので、精神的に厳しい言葉を図れることも。
介護福祉士の仕事がきつい李湯として、利用者との関係構築が難しいというのはよくある話です。
介護福祉士の仕事がきつい理由:④体力的・精神的にきつい
介護福祉士の仕事がきつい理由、4つ目は「体力的・精神的にきつい」ことがあげられます。
介護士の仕事内容は、以下のような感じです。
- 食事介助
- 入浴介助
- 排泄介助
- 体位変換
- シーツ交換
- 口腔ケア
- 服薬介助
- 機能訓練の補助
- レクリエーションの企画・実行
- 送迎やお見送り
ちなみに働く介護施設によっては、他にもさまざまな業務が発生します。
このなかでも体力的にきついのは、身体介護にあたる「入浴介助」や「体位変換」でしょう。
これは利用者の入力を手伝ったり、寝たきりや車椅子で長時間同じ姿勢にならないように変えたりする業務。
コツを掴めば見た目以上には簡単ですが、力はかならず必要になります。
また精神的にきついのは「口腔ケア」や「レクリエーションの実行」でしょうか。
高齢者だけではなくとも、人の口内を触るのが苦手な方はいますよね。
そしてレクリエーションも不得意であれば、利用者の前に立って行動したり話したりするのはストレスになるでしょう。
こういった理由で、介護福祉士の仕事がきついという人もたくさんいます。
介護福祉士の仕事がきつい理由:⑤利用者の急変がストレスに感じる
介護福祉士の仕事がきつい理由、5つ目は「利用者の急変がストレスに感じる」ことがあげられます。
介護施設を利用するのは、高齢者。
昨日まで特になにもなく、元気だった人が急変することはよくあることです。
またどんなにその場で介護福祉士が適切な対応をしても、最悪の可能性も考えられます。
そういった利用者の急変に耐えられなくなり、介護福祉士をやめてしまうなんてことも。
介護福祉士の仕事がきつい理由としては、今までのものと比べてかなり精神的ダメージが大きいですよね。
webライターになって良かったと感じたエピソード5つ
一方で、介護福祉士になって良かったと感じるエピソードは以下の5つ。
- 感謝の言葉
- 資格取得・キャリアアップが給料に直結する
- 人に対して優しくなれる
- 身内の介護に役立つ
- 人の“最期"から学ぶことが多い
詳しく解説します。
介護福祉士の仕事で良かったと感じた理由:①感謝の言葉が嬉しい
介護福祉士の仕事で良かったと感じた理由、1つ目は「感謝の言葉が嬉しい」ということ。
介護施設で働いていると、サポートしたことに対して感謝をされます。
単純に「ありがとう」といわれるのは嬉しいですよね。
職場内で感謝の言葉が日常的に飛び交うので、スタッフ同士でも頻繫に「ありがとう」という言葉が出るのも良いメリット。
また他にも利用者のご家族と会う機会があれば、身内の人からも感謝されます。
一般的な企業では仕事に関して感謝されることは少ないのですが、介護の世界では「ありがとう」といってもらえるのは日常茶飯事。
いわれて嬉しい言葉なので、仕事へのモチベーションアップにもつながりますね
介護福祉士の仕事で良かったと感じた理由:②資格取得・キャリアアップが給料に直結する
介護福祉士の仕事で良かったと感じた理由、2つ目は「資格取得・キャリアアップが給料に直結する」ということ。
介護福祉士の仕事は資格取得がキャリアアップにつながり、手当などが発生することで給料に直結します。
つまり努力がお金に反映されるので、仕事にモチベーションを感じなかった人でも続けられやすいというのがメリット。
資格取得することで介護の知識が深まり、すぐに利用者へ還元できるスピード感もこの業界ならではのことです。
得た知識が定着しやすく、資格取得やキャリアアップが給料に直結するのは介護業界の良いところですね。
介護福祉士の仕事で良かったと感じた理由:③人に対して優しくなれる
介護福祉士の仕事で良かったと感じた理由、3つ目は「人に対して優しくなれる」ということ。
当たり前ですが、介護業界で相手にするのは人です。
人への思いやりや優しさがないと、介護福祉士の仕事は務まりません。
つまり始めは時給の高さに惹かれたり転職までのつなぎとして入ったりした介護業界でも、人に対しての優しさという部分は確実に成長しています。
人に対しての優しさが増すと、利用者や高齢者だけではなく他の人に対しても思いやりの心が出てくるというのは介護のメリットでしょう。
介護福祉士の仕事で良かったと感じた理由:④身内の介護に役立つ
介護福祉士の仕事で良かったと感じた理由、4つ目は「身内の介護に役立つ」ということ。
人間、誰しも老いるものですよね。
自分を育ててくれた人や親戚など、身内の人が要介護になることも考えられます。
そういったときに介護の知識が全くないと、勉強しながら仕事をするというかなりきつい生活になるでしょう。
もし介護福祉士として働いている場合、サポートする範囲や方法について新たに学ぶことは少なくて済みます。
いつか訪れるそのときに役立つというが、介護福祉士の仕事をしていて良かったと感じるポイントです。
介護福祉士の仕事で良かったと感じた理由:⑤人の“最期"から学ぶことが多い
介護福祉士の仕事で良かったと感じた理由、5つ目は「人の“最期"から学ぶことが多い」ということ。
先述したとおり、介護施設の利用者は高齢なのでいつ急変してもおかしくありません。
目の前で人が亡くなる経験をする、残された家族を見るというのは、やはり介護福祉士でもきついことです。
しかし人の最期から学ぶことも多く「自分の身内が同じような状況になったときにしてあげたいこと」や「自分の最期はこうしたい」など、たくさん思うことが出てきます。
人が亡くなる瞬間に立ち会うことや看取ることはきついですが、誰かの最期に寄り添えるからこその学びは介護福祉士の仕事をしていて良かったと感じる理由に十分なるでしょう。
きつかった介護福祉士になりたての自分に教えたいこと
ここまできつい、良かったと感じてたポイントを5つずつ紹介しました。
そこで「きついと感じていた介護福祉士になりたての自分に教えたいこと」を5つまとめます。
- はやめに資格を取って手当をもらおう
- 自分にとって「きついこと」を避けられる職場へ転職しよう
- 負担が大きいことを上司にちゃんと相談しよう
- 無理しないで日勤にしよう
- 役職がもらえるまで謙虚に努力しよう
こちらの5つは、介護福祉士の仕事がきついと感じ始めてから実践して効果のあったもののようです。
環境によっては効果がないこともあるので、自分の取り入れやすいものを真似してみてください。
介護福祉士の仕事がきついならコレ:①はやめに資格を取って手当をもらおう
介護福祉士の仕事がきついなら、まずは「はやめに資格を取って手当をもらう」ことが大切です。
資格を取得すると、働いている職場から手当がもらえます。
介護資格として代表的なものは、以下の5つです。
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- サービス提供責任者
- 国家資格:介護福祉士
- 認定介護福祉士
もし今あなたが介護福祉士なら、認定介護福祉士の資格を取得するのがおすすめ。
それ以外の方は、まずは介護職員初任者研修から受けてみてはいかがでしょうか?
ちなみに介護福祉士の資格手当は、東京の平均で約10,000~15,000円となっています。
介護福祉士の仕事がきついならコレ:②自分にとって「きついこと」を避けられる職場へ転職しよう
つづいて、介護福祉士の仕事がきついなら「自分にとってきついことを避けられる職場へ転職する」ことが大切です。
結論からいうと、自己分析して逃げるが正解。
できないことをできるようになるまで努力するより、自分の得意分野を短期間で伸ばしたほうが人手不足の業界で役に立ちます。
そして自分にとってのきついことが分かったら、それを避けられる職場へ転職してしまいましょう。
介護福祉士の仕事ができる代表的な職場は、以下の5つ。
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- デイサービス
- 訪問介護
- 病院
他にも認知症ケアやリバビリに特化した介護施設があるので、多くの職場から選べます。
夜勤をしたくないという方は、通所型施設に入社するなど一工夫することでさらに仕事しやすくなりますよ。
介護福祉士の仕事がきついならコレ:③負担が大きいことを上司にちゃんと相談しよう
そして、介護福祉士の仕事がきついなら「負担が大きいことを上司にちゃんと相談する」ことが大切です。
仕事ができるタイプの人だと、周囲のスタッフと比べて作業量が多いこともあります。
あまりにも仕事量が偏っているなら、負担が大きいことをちゃんと上司に相談しましょう。
その際の注意ポイントとしては、担当している近場の上司ではなく本部に連絡すること。
もみ消されたり、嫌がらせをされたりすれば働きにくくなります。
行動に注意しながら、上司に相談するようにしましょう。
介護福祉士の仕事がきついならコレ:④無理しないで日勤にしよう
さらに、介護福祉士の仕事がきついなら「無理しないで日勤にする」ことが大切です。
介護福祉士は体力的にも精神的にも大変な仕事。
「夜勤に入って稼ぎたい」「若いから大丈夫」とよく聞きますが、生活リズムを大きく乱すような時間に仕事を続けていれば体調が崩れます。
もし夜勤が体調を崩す原因になっているのであれば、無理をしないで一度日勤に戻しましょう。
夜勤をしたくない人が多い職場では一時的に迷惑をかけますが、無理をしてスタッフが1人やめてしまうほうが負担は大きいはず。
介護福祉士の体調が万全でなければ、利用者へのケガにつながる恐れもあるのでしっかり休んでくださいね。
介護福祉士の仕事がきついならコレ:⑤役職がもらえるまで謙虚に努力しよう
さいごに、介護福祉士の仕事がきついなら「役職がもらえるまで謙虚に努力する」ことが大切です。
介護福祉士の仕事は覚えることが多いので、きついからといってすぐに投げ出してしまいそうになります。
しかしひと通りの業務を理解することで、得意不得意を理解することができます。
仕事のやり方を覚えて、チームリーダーなどの役職がもらえるまで謙虚に努力してみてください。
介護福祉士の仕事がきついのは、今だけ。
そう考えて愚直に努力することで、得られるものも大きくなるでしょう。
まとめ|介護福祉士の仕事がきついかはあなた次第
今回は介護福祉士の仕事できつかったこと・良かったことを5つずつ紹介し、きついと感じていた始めたての自分へのアドバイスをまとめました。
介護福祉士の仕事がきついと感じるかは、実際にやってみないと分かりません。
挑戦することを諦めず、勉強や実践で少しずつ技術を磨いていきましょう。
当サイトでは介護職に特化したサイトで、他にもたくさん記事を更新しています。
もし気になることがあれば、該当記事を読んで参考にしてみてくださいね!