東京には多くの介護職員初任者研修スクールがあることを知っていますか?
この記事では「東京の介護職員初任者研修スクール」について解説していきます。
結論、東京には多くの介護職員初任者研修スクールがあるので自分にあった施設を選ぶことが重要です。
東京の介護職員初任者研修スクールを検討する際、わかりづらい「スクール」を調査した結果をまとめたので、ぜひ見ていただければと思います。
その他にも「介護職員初任者研修」の説明や、「支援制度」について説明していきたいと思いますので、ぜひこの記事を読んで介護職員初任者研修の修了していただければ幸いです。
また「介護職員初任者研修」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。
東京の介護職員初任者研修への支援制度
介護職員初任者研修を受講して資格を取得したいと思っても、自費で通うのは負担が大きいと感じる人もいるかもしれません。
介護職は深刻な人員不足が叫ばれているため、各自治体も力を入れており、東京都でも介護職員の確保のための施策として、支援制度を提供しています。
東京都が提供する支援制度を利用するなら、経済的な負担を軽減することが可能です。
東京都で利用できる支援制度に、介護職員資格取得支援事業があります。
どのような制度なのか詳しく見ていきましょう。
介護職員資格取得支援事業(東京都社会福祉協議会)
介護職員資格取得支援事業は、東京都社会福祉協議会が行う支援サービスです。
制度の利用方法を詳しくご説明しますので参考にしてください。
制度の概要
介護職員資格取得支援事業は、介護人材確保対策事業の一環で、無料で初任者研修を受講できるというものです。
申し込みの際に求職票を出し、介護施設で働きながら初任者研修資格を取れる制度で、求職中の人が利用できます。
制度の対象
介護職員資格取得支援事業を利用するためには、都内での介護業務の就労を希望している必要があります。
受講資格は、高校生以上の学生もしくは既卒者、離職者及び就業者です。
申し込みの際には、東京都福祉人材センターへの求職票登録が求められます。
申し込みの時点で介護職に就業している人、内定が決まっている人は対象にならないので注意しましょう。
支援内容
令和3年度の介護職員資格取得支援事業の実施内容は、5月に受託事業者の求人を開始し、11月が雇用最終期限というものでした。
受託を希望する事業者が運営する施設で6ヶ月以上の就労勤務契約を結ぶことを条件に、初任者研修を無料で受けられます。
契約期間中は、給与が支払われながら研修も無料で受講可能です。
令和3年度の応募ならびに雇用は終了しましたが、来年も概ね同じ内容で実施されると予想されます。
無料で介護職員初任者研修を受けられるスクール
公的な支援制度の他に、スクールが行っているキャンペーンを利用して無料で研修を受ける方法もあります。
ここでは、無料で介護職員初任者研修を受けられるスクール3つをご紹介します。
- カイゴジョブアカデミー
- 介護ワーカーアカデミー
- 未来ケアカレッジ
1つずつその内容を見ていきましょう。
カイゴジョブアカデミー
カイゴジョブアカデミーは、資格の取得から就業サポートまで幅広く行う介護スクール。
スクールと並行してカイゴジョブエージェントを利用すれば、担当キャリアドバイザーが希望にあった仕事を紹介します。
資格取得に並行して就職活動が可能なのは嬉しいポイントです。
特徴
カイゴジョブの初任者研修は、通学と自宅学習を組み合わせたコースです。
個人の状況により週1ペースで3ヶ月、週3ペースで1ヶ月など取得期間を選択できます。
多くの介護事業所と提携しており、紹介料を授業料に当てていることから費用が安めなのが特徴。
また、主要都市に集中して開設しているスクールはどこも駅近で通いやすい立地なのもおすすめポイントです。
無料の条件
カイゴジョブアカデミーでは、自社保有の求人に就職することを条件に、初任者研修の無料キャンペーンを行っています。
詳細な条件は次の通りです。
- 求職中であること
- 研修期間中もしくは修了後すぐに就業が可能であること
- 保有求人の中から就職すること
求人は1万件以上あるため、自身の状況や希望に応じた介護事業を選択可能です。
また、LINE相談サービスもあり、専属の経験豊富な介護士が就業後の悩み相談に乗ってくれるため安心。
条件を満たして電話審査に通れば、人数制限などもなく受けられる制度なので、気軽に問い合わせてみましょう。
ハクビ
ハクビはこれまで5万人が卒業と、関東圏の中でも最大規模の卒業生を誇る介護スクール。
ハクビでは人材サービス事業も運営しており、ネットワーク豊富な就職支援を行っています。
初任者研修だけではなく、その先のキャリアップまで見据えた相談ができるスクールです。
特徴
ハクビの初任者研修は、最短3週間で修了できるコースです。
さらに、修了試験が心配な場合は、模擬試験を受けることもでき、万一合格できなくても再試験の制度も用意しています。
限られた期間で、確実に資格取得がしたいという人に向いているでしょう。
また、卒業生紹介割やペア割などの割引制度があり、費用面のサポートも充実しているのが特徴です。
無料の条件
ハクビでは、介護職への就職・転職を対象に特待生制度を用意しています。
無料で初任者研修の取得ができ、介護職の就業開始までキャリアアドバイザーのサポートが受けられるという嬉しい制度です。
就職先はキャリアアドバイザーがヒアリングを行った上で、希望の条件にマッチングする仕事を紹介します。
面接や条件交渉、入職後のサポートまで行うので、介護職が初めての人にとって心強い存在になるはずです。
未来ケアカレッジ
未来ケアカレッジは、年間14,000人以上が利用する介護資格取得専門のスクールです。
無料の振替システムや施設見学、無料動画の視聴など、学習に役立つサポートが豊富なのが特徴。
講座終了後の就業サポートも手厚く、就職について気軽に相談することができます。
特徴
未来ケアカレッジの初任者研修は、受講生の生活スタイルを考慮して開講期間や曜日など、細かく設定した豊富なコースを用意しているのが特徴。
全国で100教室以上が開講しており、通いやすい教室を選べます。
現場経験豊富な介護士やケアマネジャーが講師として授業を行うため、精鋭の技術と知識を身につけることが可能です。
無料の条件
未来ケアカレッジは、介護求人サービスのきらケアと提携しており、無料で初任者研修を修了できるコースを設けています。
条件は、「初任者研修の応募までにきらケアで15日以上勤務していること」です。
また、受講修了までの間きらケアとの派遣契約を継続している必要があります。
きらケアの公式ページから、簡単に登録と相談ができるため、気軽に問い合わせてみましょう。
短期で介護職員初任者研修を修了できるスクール
求職中に資格を取得する場合は、できるだけ短期集中型で研修を終えたいという人もいるでしょう。
そこで、短期の初任者研修コースを用意しているスクール3つをご紹介します。
- ケアワークアカデミー
- 三幸福祉カレッジ
- ベネッセスタイルケア
1つずつスクールの特徴を見ていきましょう。
ケアワークアカデミー
ケアワークアカデミーは、介護サービスの会社であるケアワーク弥生が運営するスクールです。
ケアワーク弥生は、居宅介護支援や訪問介護を始めとする介護サービスを提供している会社のため、長年のノウハウがスクールにも生かされているのが特徴。
授業は楽しくがモットーで、明るくて元気な雰囲気の先生と一緒に学べます。
学長が講義を行うこともあり、事務局全体で資格取得まで親身にサポートしてくれる心強いスクール。
1ヶ月で資格取得ができる平日短期集中コースもあり、短期間の取得にもぴったりです。
入会金 | なし |
価格 | 54,780円+テキスト代5,500円 |
東京都内の校舎 | 千駄木校 |
教育訓練給付制度 | 記載なし |
三幸福祉カレッジ
三幸福祉カレッジは、全国100以上の教室を運営する大手介護スクールです。
介護職未経験者向けの講座も多く開設しており、これから介護職に就く人にも心強いのがおすすめポイント。
初任者研修は、通学と自宅学習を組み合わせたカリキュラムで、授業は科目ごとに現場経験のある専門講師が担当します。
座学だけではなく、実践的な場面のロールプレイングを行うことで即戦力となる力を身につけられるのも特徴です。
初任者研修は、教育訓練給付制度の他にも実務者研修とのセット割引や、友達と一緒に参加した場合のペア割引など、豊富な割引制度があるためコスト面も負担が少なく受講できます。
通学は計15日間で、短期集中コースを選択すれば最短1ヶ月で修了可能な講座です。
入会金 | なし |
価格 | 87,780円 |
東京都内の校舎 | 新宿 |
教育訓練給付制度 | あり |
ベネッセスタイルケア
ベネッセスタイルケアは、通信教育でおなじみのベネッセグループが運営する介護スクールです。
ベネッセでは介護資格講座開講20年間の実績があり、実践的な介護技術を学ぶことができます。
初任者研修は、全15回のスクーリングと、全3〜5回の自宅学習で、最短1ヶ月で修了可能です。
スクーリングでは、グループワークや実技を通して、考え実践する力を身につけます。
講座修了後は、全国300箇所以上にある介護施設の求人を紹介してもらうことも可能で、進路相談がしたい時にも心強いスクールです。
入会金 | なし |
価格 | 60,720円 |
東京都内の校舎 | 全9箇所 |
教育訓練給付制度 | あり |
介護職員初任者研修のメリットとは?
そもそも、介護職員初任者研修の資格を取ることにはどんなメリットがあるのでしょうか?
資格取得のモチベーションを高めるためにも、メリットについて知っておくのはよいことです。
ここでは3つのメリットをご紹介します。
- 転職がしやすい
- 給与が上がる
- 更なるキャリアアップを目指せる
1つずつ詳しく解説していきます。
転職がしやすい
初任者研修の資格を持っていると、転職がしやすいのは1つのメリットです。
介護職は無資格でも仕事に就くことができますが、有資格者とはできることに違いがあります。
介護の仕事には、入浴や衣服の着脱、服薬など直接利用者の体に触れる身体介護とそうでないものがあります。
介護施設内では無資格者でも身体介護を行うことができますが、訪問介護の場合は身体介護ができるのは有資格者だけです。
無資格者は、食事の支度や掃除、洗濯など体に触れない補助的な仕事を行うこととなります。
つまり、無資格者の場合は転職する際、選択肢の幅に制限があるのです。
初任者研修者の資格があれば、訪問介護であっても身体介護ができるため、色々な形態の介護サービスの仕事を検討することができ、転職がしやすくなるでしょう。
給与が上がる
初任者研修の資格を取得すると、給与が上がることもメリットです。
厚生省の令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、介護職全体において無資格の介護職の平均月収は275,920円なのに対し、初任者研修の資格がある場合301,210円となっています。
比べてみると3万円近くの差があることから、初任者研修の資格を持っていると給与が上がりやすいことが明確です。
初任者研修の資格があると、基本的な介護の知識や技術があることの証明ができるという点が、給与が上がりやすい理由。
介護の実践的、理論的な両面をよく理解した上で実務を行うことが可能です。
そのため、利用者の対応を安心して任せられる存在となり、将来のリーダー候補として見られる場合もあります。
初任者研修を受講するのにはある程度の費用がかかりますが、給与が上がることを考えると投資する価値はあると言えるでしょう。
更なるキャリアアップを目指せる
初任者研修は介護資格の入門とも言える資格です。
初任者研修を足掛かりとして、その後の更なるキャリアアップを目指していくことができます。
介護職に就く多くの人が目指すのが、国家試験である介護福祉士です。
介護福祉士の受験資格の1つとして、実務者研修の修了があります。
実務者研修のカリキュラムは全450時間ですが、すでに初任者研修を修了している場合、そのうちの130時間が免除されます。
期間に換算してみると、6ヶ月ほどかかるところが4ヶ月ほどに短縮されるというわけです。
初任者研修は将来介護福祉士を目指す時にも役立つ資格なので、早めに取得しておくことをおすすめします。
東京で介護職員初任者研修を修了しよう
この記事のポイントは次の通りです。
- 東京都の支援を利用して初任者研修が受けられる
- 働きながら無料で研修を受ける方法もある
- 1ヶ月で取得できるコースもある
介護職員初任者研修は、介護職に入る第一ステップとして取得しておきたい資格です。
求職中の人は、東京都の支援制度やスクールのキャンペーンなど、無料で研修が受けられ、かつ仕事も紹介してもらえる制度もあるのでぜひ活用しましょう。
また、多くのスクールが1ヶ月で取得できる短期コースを用意しているので、集中して短期取得したい人にもおすすめです。
この記事で介護職員初任者研修の取得に関心を持たれましたら、スクール選びから始めてみてくださいね。