介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)

ホームヘルパー3級は廃止された?介護の資格について徹底解説

ホームヘルパー3級

ホームヘルパー3級ってどんな資格?

介護の資格をとりたいけどどの資格からとったらいいの?

という疑問をお持ちではありませんか?

この記事では「ホームヘルパー3級」について解説していきます。

早速結論をいってしまうと、ホームヘルパー3級の資格は現在廃止されています

介護の資格はたくさん種類がありますよね。

その他の介護の資格と今は廃止されてしまったホームヘルパーの資格、またその代わりとなる新たな介護の資格についてをまとめました。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

その他にも「ホームヘルパー3級の仕事内容」の説明や「介護職員初任者研修」、介護の仕事で唯一の国家資格である「介護福祉士」について説明していきます。

ぜひこの記事を読んで介護の仕事への知見を広げましょう。

また「介護職の仕事内容」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。

ホームヘルパー3級の資格内容

勉強の画像

ホームヘルパー3級の正式名称は「訪問介護職員」。

言葉の通り訪問介護、在宅介護を想定したカリキュラムが行われます。

ホームヘルパー3級の資格は、50時間の講習受講で取得可能でした。

講習の内容は以下のものがあります。

・介護の知識を学ぶ授業 25時間

・受講者同士を要介護者に見立てて実技を行う授業 17時間

・在宅介護の現場を見学する実習 17時間

講習は各自治体や民間企業の養成機関が行っており誰でも受けられました。

しかしホームヘルパー3級の仕事にしか出来ない業務内容というのはありません。

無資格の人と資格保持者の出来る業務内容はほぼ一緒とされていました

ホームヘルパー3級の廃止の理由とその後

介護士が利用者を見守る

2013年に廃止されてしまったホームヘルパー3級。

なぜホームヘルパー3級は廃止されてしまったのでしょうか?

ここでは廃止の理由について詳しく解説していきます

ホームヘルパー3級の廃止の経緯

ホームヘルパー3級は介護の入門的な資格として誰もがチャレンジしやすい資格でした。

資格取得にあたり、他のホームヘルパー2級や1級に比べて費用も安く済み実務経験の必要もはありません。

資格取得時間も短いことから、新たに介護業界にチャレンジする方や家族のために介護の知識を身に着けたい方などから人気の資格でした。

しかしホームヘルパー3級の仕事は2級のように身体介護を行える等の実務に役立つメリットがありません。

また2009年には「介護報酬算定外」となってしまった為、介護職の専門的な資格として実用性がなくなってきてしまいました。

そして2013年に介護の資格は大きく変わります。

ホームヘルパー3級、2級、1級の資格が廃止され、新たに「介護職員初任者研修」と「実務者研修」が加わりました。

ホームヘルパー3級の代わりになる資格は?

はてなマーク

ホームヘルパー3級の代わりに誕生した資格はありませんが2013年の資格廃止から5年後、2018年に「生活援助従事者研修」という資格が誕生しています。

生活援助従事者研修は介護の人材確保の視野を広げることが目的です。

さらに訪問介護を中心としたサービス提供者を養成するための資格。

カリキュラム内容は介護職員初任者研修と同科目です。

講習時間は59時間と初任者研修の約半分の時間で取得可能です

生活援助従事者研修の資格内容は?

介護 勤務時間

上記でホームヘルパー3級の5年後に誕生した資格、生活援助従事者の説明を行いましたが、この記事では更に勉強内容や仕事内容について詳しく解説していきます。

生活援助従事者研修の資格取得方法

生活援助従事者研修はスクールに通って講習を受けることで資格を取得できます。

受講資格に制限などはなく誰でも受講可能な資格です。

講習内容は以下のものになります。

・職務の理解
・介護における尊厳の保持、自立支援
・介護の基本
・介護、福祉サービスの理解と医療の連携
・介護におけるコミュニケーション技術
・老化と認知症の理解
・障害の理解
・こころとからだのしくみ

上記を合わせて59時間の講習を受けます。

しかし生活援助従事者研修を行うスクールは少なく、現時点では受講しづらさが否めません。

介護報酬改定が行われ生活援助を担うホームヘルパーの報酬が引き下げられました。

生活援助従事者研修を修了しただけでは資格手当等の期待も薄く、この資格だけで介護の仕事で生計を立てるには少し頼りない資格ともいえます。

生活援助従事者研修を取得するメリット

介護 介助

活援助従事者研修を取得していると、介護職員初任者研修を受講する際に重複するカリキュラムの免除を受けることができます。

介護の仕事に興味はあるけど自分に向いているか分からない

介護の仕事について少し勉強してみたい

という方はまずは生活援助従事者研修を受講することもおすすめです。

その後介護職員初任者研修や実務者研修にキャリアアップしていくことも可能ですよ。

介護の資格を詳しく解説

介護士 勉強

ホームヘルパー3級、2級、1級がなくなったことにより新しく誕生した「介護職員初任者研修」や「実務者研修」の資格。

現在ある介護の資格全種類をここでは紹介していきます。

紹介する資格は以下のものになります。

・介護職員初任者研修

・実務者研修

・介護福祉士

・ケアマネージャー

・その他の資格

順に説明していきますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

介護職員初任者研修

ホームヘルパー2級の代わりにできた介護職員初任者研修の資格。

資格取得にかかる時間は約1ヶ月から2ヶ月ほどです。

ホームヘルパー3級、2級、1級をお持ちの方は講習の免除を受けられますよ

介護職員初任者研修の資格にはホームヘルパー2級にはなかった「認知症の理解」についての勉強が追加されています。

少子高齢化社会で介護の仕事はますます需要が高まっていきます。

「これから介護の仕事を始めたい。」

「介護の資格が欲しいけどなんの資格からとったらいいかわからない。」

という方はまず介護職員初任者研修の資格取得がおすすめです。

実務者研修

介護士介助

ホームヘルパー1級の代わりに新たな資格として2013年に追加された実務者研修の資格。

介護資格で唯一の国家資格「介護福祉士」の受験資格を得ることができます。

実務者研修の資格の平均期間は約6ヶ月です。

実務者研修ではホームヘルパー1級にはできなかった医療行為「痰吸引」と「経管栄養」を行えるようになりました

介護施設においてもこれらの行為はニーズが高く、転職の際も有利になる資格のひとつです。

介護福祉士

介護福祉士の資格は介護の資格の中で唯一の国家資格です。

介護福祉士の受験資格を取得するためには指定の養成施設や福祉高校を卒業しているか、実務者研修の資格保持と実務経験3年以上が条件です。

介護職員初任者研修と実務者研修に比べてもその資格手当は高く、介護現場でのリーダーや管理職へのキャリアアップも目指すことが出来ます

また介護福祉士の資格取得者は国家資格であることから、国に認められた介護士として全国で働くことが出来ます。

転職や引っ越しの際にも再就職しやすく、ブランクがあっても資格があることで面接に受かりやすくなりますよ。

介護職の仕事のゴールとしてメリットの多い介護福祉士の資格取得を目標にしてみてはいかかでしょうか?

ケアマネージャー

介護士 書類作成

ケアマネージャーの資格は他の介護資格より受験資格を取得するのが難しい資格です。

さらに合格率も低く難関の資格といえます。

ケアマネージャーの正式名称は「介護支援専門員」で、介護福祉士のような国家資格ではありません。

ケアマネージャーの仕事内容は以下のものがあります。

・ケアプランの作成

・関係各所との調整

・介護に関する業務

・要支援の認定を受けた方のサポート等

ケアマネージャーはキャリアアップを目指すことが出来て給与のアップも望める資格です。

また資格取得後に実務経験を積み、自分で事務所を設立することも可能です

ケアマネージャーの受験資格要件には、「国家資格」「生活相談員」「支援相談員」「相談支援員」「主任相談支援員」のいずれかの職種で5年以上かつ900日以上の実務実績がなければいけません。

厳しい受験資格と難易度の高い試験ですが、ケアマネージャーの資格を取得すると日勤中心で働きやすくなり給料アップも望めるので、高齢化社会の日本では今後も需要は高まっていく資格のひとつです。

その他の介護資格

上記の介護資格の他には以下の資格があります。

・介護事務

・レクリエーション介護士

・介護予防運動指導員

・福祉用具専門相談

・喀痰吸引等研修

・サービス提供者

・生活援助従事者研修等

介護の資格はたくさんあります。

これから介護職を始める方には上記でも説明したように「介護職員初任者研修」の資格取得からスタートするのが介護の基礎も学べ、就職にも有利になりますのでおすすめですよ。

ホームヘルパー3級は有効な資格?

介護 介助

ホームヘルパー3級は廃止されてしまいましたが、現在も有効な資格です。

訪問介護職員として利用者の自宅に行き、生活支援を行うことが可能。

その他のホームヘルパー2級や1級も同じく有効な資格で、介護現場で活躍することが出来ます。

しかし、ホームヘルパー3級の資格では身体介護は出来ません。

生活支援のみの仕事になります

老人ホームなどの介護施設で働きたいと考えている方はホームヘルパー3級の資格の他にも、介護職員初任者研修や、実務者研修などの資格取得にチャレンジするこがおすすめと言えるでしょう。

ホームヘルパー3級取得者の、訪問介護の業務内容について

介護 勉強

ホームヘルパーの正式名称でもある「訪問介護職員」ですがホームヘルパー3級の資格で行うことが出来る訪問介護の仕事内容についてここでは紹介していきます。

ホームヘルパー3級で行うことが出来る業務内容には以下のものがあります。

・買い物代行、同行

・調理

・掃除

・洗濯

ホームヘルパー3級の資格では身体介護を行えませんので、生活支援のみの仕事になります。

また、訪問介護の職場では家事などを行う「生活援助」と入浴、排泄介助等を行う「身体介助」で時給が違うことが多いです。

なので生活介助のみのヘルパー3級の時給は低く設定されています。

キャリアアップのためにも新たな資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

ホームヘルパーのお給料

お給料

ホームヘルパーの平均月収や時給は施設や職場、雇用形態により差はありますが以下のようになっています。

・常勤の場合、平均月収29万円

・非常勤の場合、平均月収20万円

・アルバイト、パートの場合の平均時給1,240円

また平均年収は常勤の場合333万円程です。

日本人の平均年収は441万円とされていて介護職の平均年収は少し低めといえます。

介護職の需要は年々高まってきていて、介護職員処遇改善手なども導入されでこれから上がってくることが期待できます。

介護職員処遇改善手とは?

介護職員処遇改善手とは介護職員の給料をアップさせるために作られた制度で対象者は「介護サービスに従事する介護職員」とされています。

介護職員処遇改善手当の加算対象は介護職に携わる職員だけでなく、サービス提供責任者や障害福祉サービスなどに携わる職員も対象。

しかし管理者や児童発達支援管理責任者、ケアマネージャーなど管理職の仕事につく人は加算の対象外です。

介護職員処遇改善手はアルバイトやパートでももらうことが可能。

多くの介護現場で時給や月収に加算されています。

国が介護職の人材不足を打開するために作られた制度です。

介護職員の給料は介護職員処遇改善手が追加されたことにより月収は約1万円アップしました。

まとめ ホームヘルパー3級の資格からキャリアアップを目指そう

介護

ホームヘルパーの資格はその取得しやすさや初心者、未経験でもチャレンジできることから昔から馴染みのある人気の資格でした。

2013年に廃止されて新たに「介護職員初任者研修」や「実務者研修」の資格が誕生しました。

これから介護の仕事を始めようと資格取得を検討している方や、介護の資格に興味のある方はぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。

介護職は大変な仕事ですがやりがいも大きく自分自身も成長できる仕事です

人生の先輩である高齢者から学ぶことや元気をもらうことは多々あります。

当サイトでは介護職について他にもたくさん解説しています。

気になる方は他の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

介護職の資格取得をお考えの方はぜひシカトルで自分にあった資格サイトを探しましょう!

 

 

 

 

 

 

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