理学療法士 給料

理学療法士の転職先とは?職場の種類や給料について徹底解説

リハビリ

理学療法士の平均年収って?

転職を考えているけど理学療法士の資格を活かして働ける職場とは?

という疑問をお持ちではありませんか?

理学療法士(Physical Therapist=PT)は、「理学療法士及び作業療法士法」に基づく国家資格でありリハビリの専門職です。

この記事では「理学療法士の平均給料」「転職できる職場の種類」について詳しく解説していきます。

結論を先に言ってしまいますが、理学療法士の平均年収は約410万円

この金額は、給与所得者全体の平均年収436.4万円よりやや低めとなっています。

理学療法士の転職活動時に重要な、「平均給料」を調査した結果についてまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

その他にも「初任給と初年度の年収」や、「キャリアアップ方法」について説明していきたいと思いますので、ぜひこの記事を読んで転職の際に参考にしてみてください。

また「理学療法士の資格取得方法」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。

理学療法士の平均給料と初年度の給料

整体、リハビリ

ここでは理学療法士の平均給料と初年度の給料について解説していきます。

理学療法士の平均給料とは?

理学療法士の平均年収は、平均年齢33.3歳で約409.6万円

男女別だと男性が422.2万円、女性が394.3万円となっています。

この金額は、給与所得者全体の平均年収436.4万円(平均年齢46.7歳)より低め。

理学療法士の年収は診療放射線技術や看護師など他の医療、介護職の国家資格の中で5位となっています。

参考までに他の医療系国家資格、平均年収をご紹介します。

【医療系国家資格 平均年収】

1位 診療放射線技術 約524.1万円

2位 看護師 約481万円

3位 臨床検査技師 約475万円

4位 歯科技工士 約435万円

5位 理学療法士 約410万円

6位 作業療法士 約406万円

7位 歯科衛生士 約392万円

上記のことから理学療法士はそれほどまでに低い年収とはいえません。

また、医療系の資格では上位資格の取得によってさらに年収アップを期待することも可能

理学療法士の上位資格には、「認定理学療法士」や「専門理学療法士」「心臓リハビリステーション指導士」等があります。

今後転職の幅を広げる際にも役立つ資格も多いので、ぜひキャリアアップを目指す際の参考にしてみてください。

理学療法士の初年度の給料とは?

医者と患者

理学療法士の初任給は、男性が282.2万円、女性が282.5万円。
初年度の年収は男性よりも女性の方が高い傾向にあります。

また、この金額には残業代が含まれていません。
残業代が含まれると実際の平均年収はもう少し高くなることが期待できます。

施設の種類や地域格差などにより初任給や年収には変動があります。

転職の際に有利な職場

医者

ここでは転職の際に理学療法士の資格所有が役立つ職場をご紹介します。

一般企業

あまり知られていませんが理学療法士の知識や技能を活かし一般企業に務める方もいます。

介護用品を制作する企業等で介護に関する知識を活かしたりリハビリに関する書籍の編集等を行ったり。

理学療法士の資格が活かせる一般企業も多くあります。

どこの企業に就職するか、どんな仕事内容を担当するか等によって、大きく条件が変わりますので自分の関わりたい仕事のジャンルを絞って会社探しをしてみましょう

スポーツ施設

ジム

理学療法士の仕事領域は幅広くあります。

スポーツの場面で起こりうるケガのリスク回避ストレッチや、事故の後遺症やケガから回復を早めるリハビリ等もあります。

スポーツ施設は理学療法士の資格を活かしながらスポーツに関わることが可能な魅力的な仕事

就業条件は施設によってかなり差があります。
やりたいこと、やれること、範囲をしっかり確認して職場探しを行いましょう。

病院などの医療機関

総合病院や地域のクリニック、整形外科等の様々な医療機関に併設されたリハビリ施設も理学療法士の資格を活かして働くことが可能。

病院の場合は小さな子どもから高齢者まで幅広い人のリハビリを行います。
施設により、診療時間、定休日には違いがあります。
病院などの医療機関での理学療法士の仕事は残業が少ないことも
多くの医療機関で理学療法士が必要とされています。

求人も多い分子育てや介護、自分のライフスタイルに合わせて職場を選ぶことが可能です。

地域の保健センター、福祉センター

リハビリ

各都道府県の障がい者施設、保健センター等でリハビリを行う理学療法士もいます。

・地域に根付いた訪問リハビリテーション
・地域の障がい者に対して行うリハビリテーション

などが主な仕事。
訪問リハビリテーションを行う高齢者の家族に、自宅できる簡単なリハビリメニューの説明指導を行うことも

多く位の施設では診療時間が決まっています。
そのため定時に帰れる施設が多く働きやすい職場といえますよ。

介護施設

有料老人ホームやデイサービス等の介護施設。
高齢者の日常生活に必要な動作の維持、回復させるリハビリテーション業務を行います。
介護施設での理学療法士の仕事では、対象者に理学療法を実施し自宅への復帰や身体の機能維持を図ることが目的

仕事内容には以下のものがあります。

・自力歩行の難しい高齢者の歩行訓練
・立つ・座るなどの動作の負担を少なくする訓練
・寝たきりの高齢者でもベッド上で実施できるマッサージなどの物理療法
・ケガや病気をする前の状態に回復するための訓練

高齢者とのリハビリテーションは、本人だけではなくその家族とのコミュニケーションも必要。
同じ人に長期で関われるのでリハビリの成果を身近で実感することも。
介護施設での理学療法士の仕事はやりがいを感じられる職場です。

有料老人ホームでは基本的に24時間対応の施設が多いです。

そのため他の職場に比べて残業が多いといわれる職場

残業ができない方は事前に施設に職員の残業時間を確認しましょう。

整体院や治療院等、開業

リハビリ

開業を行ってフリーランスで活動している理学療法士も多くいます。

理学療法士としての経験を活かしながら整体院や治療院を開業する人も。

働き方改革でフリーランスの仕事は注目されていますよね。

フリーランスとは

会社や団体に属さず独立して自らの専門性を活かしたサービスを提供。

仕事に応じて自由に契約する人。

 

整骨院として在宅サービスを行うことも可能。

高齢化が進む日本において、在宅への訪問は今後も需要が高まっていく仕事です。

フリーの場合は自分で働き方を決めることができます。

遅くまで働くことも、定時で切り上げることも、週末のみ働くことも

土日休みの確保もしやすく、お給料も高かったりするなどの利点が多くあります。

しかしフリーの場合は自分自身で営業し利用者の獲得を行わなければなりません。

リスクもありますが年収を上げられる期待ができるフリーランスの理学療法士。
お悩みの方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

教育機関

年々理学療法士の教育機関は増えています。
そのため教員の需要も増加傾向にあり理学療法士の資格を活かして働くことも可能です。

臨床実習指導の経験を積むことによって臨床実習指導者の資格を目指すこともできます。

各養成所によって待遇や勤務時間も違ってきます。
面接時に条件や実際の働き方などについて確認しましょう。

理学療法士の仕事領域は年々広がっています。
自分で新たなチャレンジを行うことももまだまだ可能。
まずは自分に合う職場を探して、スキルアップのため知識を増やし、できることを増やしていきましょう。

理学療法士の転職とその条件

医者

ここでは理学療法士の転職の際に考えておくべきことや条件について詳しく解説していきます。

理学療法士の転職条件

まずはじめにどの職種の転職にもいえることですが、短いスパンでの転職は印象が悪くなります

前職から1年以内の転職の場合、通常よりも転職理由や志望動機などに気をつけましょう。

高齢化社会の日本で、年々理学療法士の需要は高まっています。
養成校が増えたこともあり、理学療法士業界の全体的な年齢は若い傾向にあります。

そのため40代以降の転職の場合は難しくなると言われることも。

現在理学療法士の仕事領域は広がりつつあります。

40歳以上の転職でも職場を選ばなければ転職先に困ることはなく理学療法士の資格は一生使える資格でしょう。

自分が転職したい理由、次の職場に求めることをまず整理しておく必要があります。

その理由を解消できる職場はどこなのか、自分の興味のある職場をまずは決めましょう。
転職が成功するよう下準備や将来のビジョンをある程度決めておくことが大切ですよ。

理学療法士転職の時に考えておくべきこと

リハビリ

理学療法士が転職の際に考えておくべきことには以下のものがあります。

年収

生活には欠かせないお金。
自分の目標や条件に合ったお給料の職場は自分のモチベーションアップにも繋がります

職場を選ぶ際のひとつの指標として今の給料よりいくら多くほしいのか、具体的な数字を出しておきましょう。

また転職の目的が年収ではない場合。

現状維持なのか下がってもかまわないのか、基準となる給料、年収を決めておきましょう。

仕事内容

レントゲン

理学療法士にはリハビリテーションを行う仕事、リハビリの知識を活かした別の仕事、スポーツ関連の仕事等様々な種類があります。

できるだけ明確なビジョンを描いておくことが転職時に大切なポイント

自分のやりたい仕事内容を決めましょう。
やりたいことがわからない、という方は多くの仕事内容を経験可能な総合病院など大きい施設を選ぶ方法もありますよ。

勤務時間

理学療法士の職場の中で、介護施設などの介護関係の職場は勤務時間が長い傾向にあります。

勤務時間の長さよりもやりがいが大事!なのか、子育て中のために残業の少ない職場にしたい、という人もいます。

自分のライフスタイルに合わせて条件を決めましょう。

福利厚生

医者

福利厚生は会社が従業員に対して給料以外の報酬やサービスを提供してくれる有り難い制度です。

福利厚生が整備されていることは会社に対して、安心感や環境の整備が整っていることが期待できます。

また、働く側のモチベーションアップにも繋がりますよね。
福利厚生には様々な種類があり会社ごとに差があります。

以下人気の福利厚生をご紹介します。

・住宅手当
・昼食補助
・健康診断補助
・介護休暇
・育児休暇
・特別休暇制度

働きやすい職場へ転職を成功させるためにぜひ福利厚生も参考にしてみてください。

理学療法士、キャリアアップへの道!

リハビリ

ここでは理学療法士としてキャリアアップを目指す際に必要なことを解説していきます。

理学療法士のキャリアアップとは?

理学療法士としてキャリアアップを目指す際には、高い給料のもらえるところへの転職か、役職がもらえるようにする事をイメージする方も多いと思います。

そのためには高い専門知識や能力を身につけていることが大前提となります。

専門性を身につけるとこはキャリアアップだけではなく転職の際にも有利に。

今後日本で予想される超高齢化社会の中で理学療法士の需要も高まってきます

自分のやりたい仕事でキャリアアップができるようにまずは専門性を身につけましょう。

専門性を高めるには?

はてな

理学療法士として、リハビリを提供していると学校等で教わった知識だけでは不十分な時もあります。

専門性を高めるには勉強会や研修に積極的に参加して知識や技術を高めることが有効。

また、日本理学療法士協会が作った「認定理学療法士」の資格を取得することもおすすめです。

プログラムを終了するとこで取得することが可能。

さらに大学院に進学して知識を深めることは専門性を高めることにも繋がります。

大学院を卒業することは教授や学校の先生への道も開けますのでキャリアアップにも繋がりますよ。

ぜひ今後の理学療法士としてのキャリアアップの際に参考にしてみてください。

 独立、起業する

自分で会社を立ち上げ社長になる、というキャリアアップの方法も!

従業員を雇い事業展開していくこともできます。

しかし理学療法士の資格に「開業権」はありません。

理学療法士は

医師の指示のもとに理学療法を行うことを業するもの

と定義されています。

しかし、整体院やセミナー、デイサービスの開業などの方法があります。

自分で起業することは簡単ではありません。

ですが、自分の理念や信念をつらぬき会社経営することでキャリアアップ、年収アップを目指せます。

ぜひ視野に入れてみてください。

理学療法士の転職について まとめ

話し合い

今回の記事では理学療法士の転職についてまとめました。

理学療法士は今後日本の社会において欠かせない仕事です。

これからも需要は高まり続ける仕事ですので、ぜひキャリアアップ目指して転職を視野に入れてみましょう。

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ぜひ気になる方は読んでみてください。

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