訪問介護の仕事に就きたいと考えていませんか?
この記事では「訪問介護に初任者研修が必要な理由」について解説します。
結論、訪問介護の仕事をするには、初任者研修がなければいけません。
訪問介護の仕事内容から紹介していくので、参考にしてください。
他にも「初任者研修取得におすすめのスクール」や「訪問介護を見つけやすい転職サイト」についても解説します。
ぜひ今回の記事を参考に、訪問介護の仕事を見つけてくださいね。
また「訪問介護の仕事内容」に関しては、こちらで解説していますのでぜひ確認してみてくださいね。
初任者研修取得におすすめのスクール
- 未来ケアカレッジ|年間受講者数は約27,600人
- ニチイ|45年以上の大手スクール
- カイゴジョブアカデミー|就職活動もサポート
訪問看護とは
訪問介護とは、訪問介護員(ホームヘルパー)などが介護を必要としている高齢者や障がい者の自宅を訪問し、入浴・排せつ・食事・家事といった日常生活のサポートを行うサービスをいいます。
訪問介護の対象者は、自力での生活が難しく、介助を必要としている「要介護1~5」の認定を受けた人です。
介護を行う際の訪問先は個人宅に限らず、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)も対象となります。
介護が必要となっても住み慣れた場所で自由に暮らしたいと考える人の要望に応え、自立した生活の支援を行うのが、訪問介護の目的です。
訪問介護の業務に必要な資格
訪問介護の業務に従事するために必要な資格は、以下の3つです。
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 生活援助従事者研修
訪問介護員として仕事をする上で、介護職員初任者研修、または実務者研修の取得が必要です。
また、生活援助従事者研修は、2018年に新たに創設された資格で、訪問介護の生活援助に特化した知識を学べます。
各資格の特徴や学習時間について、以下で詳しく確認していきましょう。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基礎的な知識・技術を学ぶ入門資格です。
全9科目130時間のカリキュラムを修了し、修了試験に合格すると取得できます。
修了試験は1時間で、多くの自治体での合格ラインは100点満点中70点です。
講義の理解度をはかるための試験なので、合格率が高く取得しやすい資格といえます。
通信講座を含めれば最短1カ月で取得できるため、これから介護職に携わりたいという人におすすめできる資格です。
ホームヘルパー2級から介護職員初任者研修に移行
介護職員初任者研修は、2013年4月の介護資格制度改定により、「ホームヘルパー2級」から名称変更されています。
ホームヘルパー2級は訪問介護員として必要な知識・技術を習得するための資格でしたが、初任者研修はすべての介護職員に必要な知識・技術を習得する資格になりました。
ホームヘルパー2級から変更された内容は、次のとおりです。
- 修了試験
- 実習の廃止
- スクーリング時間の増加
- 認知症ケアの科目が追加
ホームヘルパー2級は全カリキュラムの修了のみで資格取得できましたが、初任者研修を取得するにはカリキュラム修了後に、修了試験に合格する必要があります。
また、ホームヘルパー2級では5日間の介護施設実習がありましたが、初任者研修では廃止となりました。
単なる名称変更ではなく、資格の取得によって得られる知識やスキルにも変更がある点は、押さえておいてください。
実務者研修
実務者研修は、介護の専門的な知識・技術を学ぶ、初任者研修の上位資格です。
全20科目450時間のカリキュラムの修了で取得が可能で、修了試験はありません。
受験資格は設けられていないため無資格未経験でも受講可能ですが、初任者研修などの資格を保有していると免除される科目があります。
資格の取得に必要な期間は初任者研修修了者が4カ月程度、無資格の場合は6カ月程度です。
実務者研修の取得をすると、国家資格である介護福祉士の受験資格が得られます。
なるべく早く介護福祉士の資格をとりたい場合は、実務者研修から始めるという選択もありでしょう。
ただし、介護を初めて学ぶという人には、より基礎的な知識を得られる初任者研修から目指すのをおすすめします。
生活援助従事者研修
生活援助従事者研修は、家事や身の回りの介助などの生活援助を中心とした、介護に必要な知識・技術を身に付けるための資格です。
全59時間のカリキュラムを修了した上で、30分ほどの修了試験に合格すると取得できます。
初任者研修や実務者研修が介護従事者全般に向けた資格であるのに対し、生活援助従事者研修は訪問介護の中で生活援助を専門に行う人材確保のために、2018年4月から新設された資格です。
受講資格はとくになく、59時間のカリキュラムのうち29時間は通信学習で学べるので、挑戦しやすい資格といえるでしょう。
訪問介護に携わりたいという人は、初任者研修などと併せて取得しておくのをおすすめします。
訪問介護の仕事内容
訪問介護の仕事内容は、主に以下の3つに分類されます。
- 身体介護
- 生活援助
- 乗降介助
訪問介護では、それぞれの業務について理解していなければいけません。
以下で具体的な仕事内容について、解説します。
身体介護
身体介護とは、介護を必要としている人に直接触れて行う介助サービスをいいます。
具体的な仕事内容は、次のとおりです。
- 排泄介助
- 食事介助
- 入浴介助
- 更衣介助
- 清拭
- 爪切りや耳掃除、整髪などの身体整容
- 体位変換
- 移動
- 移乗介助
- 通院
- 外出介助
- 起床
- 就寝介助
- 服薬介助
- 見守り援助
- 喀痰吸引
- 経管栄養
たとえば「全身浴や部分浴などの入浴に関する介助」や「調理・摂食・口腔ケアなどの食事に関する介助」は身体介護にあたります。
喀痰吸引・経管栄養ができるのは、登録研修期間で「喀痰吸引等研修」を修了した介護職員のみなので、注意が必要です。
生活援助
生活援助とは、生活に必要な家事などが困難である人に行う、日常生活の介助サービスをいいます。
具体的な仕事内容は、次のとおりです。
- 買い出しから片付けまでの料理
- アイロンがけ
- 家の掃除、ゴミ出し
- 洗濯
- 生活必需品や食材の買い物代行
- ベッドメイク
- 薬の受け取り
代行生活援助は、利用者の身の回りのサポートを行うものであり、身体介護のように直接触れる介助は含まれていません。
身体介護の食事介助は治療職や流動食の調理も含まれるのに対して、生活援助の調理は一般的な食事内容がメインになります。
乗降介助
乗降介助とは、訪問介護員が車の運転を行い、通院時の送迎・乗車・降車を介助するサービスです。
受診などの手続きも乗降介助に含まれており、利用者のスムーズな通院をサポートします。
要介護の認定を受けた人のみが利用可能で、費用は自己負担です。
徒歩や公共交通機関を利用した外出の介助は、乗降介助ではなく身体介護に含まれます。
訪問介護に初任者研修が必要な理由
訪問介護に初任者研修が必要とされている理由には、以下の2つが挙げられます。
- 介護業務全般に携わるため
- 一人で利用者の介護を行うため
基本的に、訪問介護は介護に関わるほとんどを行わなければいけません。
これから訪問介護の仕事に就きたい人は、ぜひ参考にしてください。
介護業務全般に携わるため
訪問介護の仕事内容は幅広く、介護業務全般に携わることになります。
たとえば生活援助従事者研修のみを取得している場合、利用者の「生活援助」は行えますが、「身体介護」は行えません。
初任者研修では介護業務全般の基礎知識や技術を学べるので、取得していれば生活援助と身体介護どちらにも対応できます。
資格を取得していることは、一定基準以上の介護の知識・技術を保有している証明です。
介護業務全般に広く対応するために、初任者研修の取得が必要とされています。
一人で利用者の介護を行うため
訪問介護は、基本的に一人で利用者の自宅などに行って介護を行います。
介護の現場で起こりうるさまざまな事態に対して、一人で適切な対応を行う必要があるのです。
たとえば利用者の具合が急に悪くなってしまうなどといった不測の事態にも、冷静に判断して対応しなければなりません。
あらゆる状況でスムーズに対処するためにも、介護に関する基礎知識や技術が求められるので、初任者研修の資格が必要とされています。
初任者研修取得におすすめのスクール
初任者研修は、訪問介護にはもちろん、介護職なら取得しておきたい資格です。
介護の入門資格なので、ぜひ取得しておきましょう。
以下では、介護職員初任者研修におすすめのスクールを紹介します。
初任者研修取得におすすめのスクール
- 未来ケアカレッジ|年間受講者数は約27,600人
- ニチイ|45年以上の大手スクール
- カイゴジョブアカデミー|就職活動もサポート
それぞれの特徴や料金について、以下で解説します。
未来ケアカレッジ|年間受講者数は約27,600人
受講料 | ・関東エリア:48,950円(税込)~ ・東海エリア:37,950円(税込)~ ・関西エリア:32,450円(税込)~ ・九州エリア:54,450円(税込)~ ※各教室によって異なる |
取得までの目安期間 | 1〜4カ月 |
主な割引制度 | 特待生キャンペーンの対象になると全額無料 |
未来ケアカレッジは、未来の介護を担う人材育成を目指す、介護資格専門のスクールです。
年間受講者数は約27,600人で、介護資格専門スクールで国内最大級となります。
講座ではテキストだけではなく無料動画も配信されているので、実際の動きを見ながら介護技術を学べるのが魅力です。
受講料は各エリア・教室によって異なるので、コースの料金などは事前によく確認しておきましょう。
希望に沿った就職ができるよう、専属コーディネーターが徹底的にサポートしてくれるので、資格取得後の就職活動に不安を感じる人におすすめできるスクールです。
ニチイ|45年以上の大手スクール
受講料 | 88,000円(税込) |
取得までの目安期間 | ・短期クラス:1.5カ月 ・週1日クラス:4カ月 |
主な割引制度 | 就職応援キャンペーンにより20%引き |
ニチイは、45年以上にわたって教育事業を行っている大手のスクールです。
初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の講座は2013年4月から開講され、100万人以上の修了生を輩出しており、信頼できる実績が魅力。
全国約1,800カ所の介護事業所を運営しており、事業現場の最新事例をカリキュラムに反映しています。
希望する人には、介護現場を体験できる実習も用意されているので、参加すると介護の仕事内容への理解がより一層深まるでしょう。
受講できる教室は全国で300カ所あり、その多くが駅近くの立地なので、通いやすいスクールを選びたいという人はニチイを検討してみてください。
カイゴジョブアカデミー|就職活動もサポート
受講料 | ・東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知の校舎 42,900円(税込) ・大阪・兵庫の校舎 31,900円(税込) |
取得までの目安期間 | ・短期コース(1ヶ月) ・平日コース(3.5ヶ月) |
主な割引制度 | ・特待生キャンペーンの対象になると全額無料 |
カイゴジョブアカデミーは、資格の取得から就職支援まで幅広くサポートを行っている介護資格のスクールです。
経験豊富な講師と、就職活動の支援を行う専任担当のWサポート環境が整っているのが魅力。
とくに資格取得後の就職活動サポートに力を入れていて、全国の介護職求人2万件以上から、その人にあった求人を紹介してもらえます。
比較的安い料金で受講できるので、費用を抑えて受講したいという人におすすめのスクールです。
訪問介護の転職におすすめのサイト
介護職員初任者研修を取得しているのであれば、訪問介護の仕事を探しましょう。
訪問介護の仕事は、転職サイトから見つけるのがおすすめです。
以下で、おすすめの転職サイト2つを紹介します。
それぞれの転職サイトの特徴を解説します。
訪問介護の仕事を探している人は、ぜひ参考にしてください。
ジョブメドレー|求人数8万件以上
運営会社 | 株式会社メドレー |
求人数 | 公開求人:84,806件(介護職・ヘルパー) |
対応エリア | 北海道、埼玉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡 |
ジョブメドレーは、介護事業所・病院・歯科医院などの医療介護に特化した求人サイトです。
掲載している総求人数は368,599件で介護職は84,806件と、介護職の求人サイトの中でもトップクラス。
介護職の経験者が在籍しているので、専門的な知識を活かした就職アドバイスをもらえます。
希望に合った求人情報がLINEやメールで届くので、空いた時間に手間なく確認できるのもメリットです。
多くの求人の中から自分に合った仕事を紹介してもらいたいという人は、ジョブメドレーの利用を検討してみてください。
きらケア|求人数10万件以上
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
求人数 | 公開求人:27,023件※非公開求人を含めると10万件以上 |
対応エリア | 北海道、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、奈良、広島、福岡 |
きらケアは、介護職専門の求人サイトです。
職場の雰囲気も考慮した転職サポートを行っているのが魅力です。
介護・福祉のみを専門としている、プロのアドバイザーによる就職支援を受けられます。
離職率や人間関係などのネガティブな情報もしっかり共有してくれて、困りごとや悩みにも親身に相談に乗ってくれるので、安心して利用できるのも特徴。
職場環境や一緒に働く人との相性も重視して仕事を選びたいという人に、きらケアはおすすめです。
初任者研修を取得して訪問介護に就こう
訪問介護の仕事に就くなら、初任者研修は必要です。
初任者研修がなければ、訪問介護に必要な介護業務を行えません。
また、初任者研修は、訪問介護以外でも、就職や転職に有利になります。
介護職への転職を検討しているなら、まずは初任者研修を取得しましょう。
初任者研修取得におすすめのスクール
- 未来ケアカレッジ|年間受講者数は約27,600人
- ニチイ|45年以上の大手スクール
- カイゴジョブアカデミー|就職活動もサポート