デイケアの給料相場は？実際の求人情報と合わせて紹介します

介護関係の職業を目指している方であれば、デイケア（通所リハビリテーション）への就職は選択肢の一つですが、やはりデイケアの給料事情は気になりますよね。

そこで、この記事ではデイケアで働く職員の給料相場について紹介していきます。

結論から言うと、デイケアで介護職員として働く場合では、20万～25万円が給料の相場です。

ですが、勤めている地域や施設よって給料がかなり変わってくるので、自分が就職を希望する職場の求人情報をよく確認することが大切。

デイケアの給料相場の他にも、デイケアの仕事内容やデイサービスとの違いと、給料を今よりアップさせるためにはどうすればいいのか、ということについても解説していますので、デイケアへの就職を目指している方はぜひ参考にしてみてください。

また、デイケアの給与アップにもつながる「介護福祉士」の資格についてこちらの記事で詳しく紹介していますので、合わせてチェックしてみてくださいね。

デイケア（通所リハビリテーション）とは？

デイケアとは要支援者・要介護者に心身機能の維持や回復を図るリハビリテーションサービスを日帰りで提供する施設です。

デイケアでは医師の指示のもと、リハビリテーション関係の国家資格を持った専門家によるリハビリを行っており、利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることを目的としています。

デイケアには、医師の配置義務があり、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門士にも配置基準が設けられているため、病院や介護老人保健施設などの施設内に併設されていることがほとんどとなっています。

先にデイケアの給料相場について知りたい方はこちらをクリック

デイケアの仕事内容

デイケアには様々な職種の職員が在籍しているため、デイケアでの業務はそれぞれの分野を分担して行われています。

• 医師
  利用者の診察結果をもとに、それぞれにあったリハビリ計画の作成を行い、リハビリ専門職員への指導・指示をします。
• 看護師
  バイタルチェックなどの健康管理や服薬の管理や介助などの医療行為、リハビリの補助なども行います。
• リハビリ専門職員（理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など）
  医師の指導のもと、リハビリ計画に沿って利用者のリハビリを実施します。
• 介護職員
  利用者の入浴や食事などの生活介助の他、レクリエーションの企画・実施を行います。
  また、送迎専用の職員がいない場合は介護職員が中心となって送迎を担当します。

デイケアとデイサービスの違いは？

デイケアとデイサービスは両方とも同じく日帰りで利用者の1日を支援を行う施設ですが、リハビリによる日常生活の自立を支援するデイケアと異なり、デイサービスでは利用者の健康維持が目的としています。

デイサービスでは、運動やレクリエーション等など集団での交流を通して、身体機能の維持や認知症の予防、また利用者家族の身体的負担の軽減を目指します。

そのため、医師の配置義務が無く、リハビリの専門職員も在籍していないことがほとんどです。

仕事内容は医師の診断とリハビリ業務以外はデイケアと同じですが、デイサービスでは身体機能維持を図る運動を重視する施設や、レクリエーションをメインとする施設など、様々な特色があります。

デイケアの給料はどれくらい？

慢性的な人手不足にも関わらず給料が低いイメージが強い介護職。デイケアで介護職員として働きたいけど、給料面で不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで、ここでは実際のデイケアの求人情報を参考にしながら、デイケアで働く介護職員の給料相場を正社員・パート、アルバイト別に紹介していきます。

ただし、今回紹介する平均給料はあくまでも平均値であり、実際は職場によって異なります。自分が目指したい職場の求人情報を事前にチェックしておきましょう。

デイケア介護職員の給料相場 | 正社員の場合

調査の結果、デイケア介護職員は正社員の場合では、月収20万～25円前後が相場です。

しかし、実際の求人を確認すると、月収20万円以下や30万円以上など給料に幅があり、一概には言えません。

デイケア介護職員の給料相場 | パート・アルバイトの場合

デイケア介護職員はパート・アルバイトの場合、時給1,000～1500円が相場となります。

正社員でも言えることですが、これまでの介護職の経験によっては優遇を受けられる施設もあります。

デイケアの給料を上げる方法

デイケアで働く介護職員の正社員･パート･アルバイトの給料相場を紹介しましたが、平均より稼げる職業とは言えないのが現状です。

しかし、デイケアの介護職員で働き始めてからも給料を上げる方法はもちろんあるので、ここでは給料アップ方法を紹介していきます。

転職を検討する

デイケアは地域や施設によって給料の相場が異なり、資格手当などの手当がでない職場もあるため、その場合は転職を視野に入れることもおすすめです。

また、デイケアには日勤しかなく、施設によっては土日も休みなため夜勤手当や休日手当がつかず、稼ぎにくいという一面があります。

夜勤なし土日休みはメリットとも言えますが、それより給料を上げたいという方は夜勤があるデイサービス施設や、休日手当が出る施設に転職するのも1つの方法です。

職場で待遇される資格を取得する

デイケアで介護職員として働く場合、無資格でも就職は可能な職場もありますが、どんな仕事にもいえるように資格や経験があると優遇され、給料アップが見込めます。

転職する際の幅も広がるため、介護職を続けていこうと考えている方は資格の取得がおすすめです。

介護職員初任者研修

介護職員の入り口と言える資格で、受講制限は無いので、初めての方はこの介護職員初任者研修の受講がおすすめです。

全130時間の講習を受けてから修了評価試験に合格することで、介護職員初任者研修の修了者の資格を取得することができ、早ければ1~2ヶ月ほどでの取得が可能です。

介護職員実務者研修

介護職員実務者研修の受講にも資格はいりませんが、初任者研修の上位資格で、より専門的な内容となっています。

全450時間の講義を受講で資格を取得できますが、初任者研修の修了者であれば、130時間の科目が免除できます。

より広い知識と高度な介護技術を身に着けているという証明になる資格なので、給料アップが見込めるでしょう。

介護福祉士

介護福祉士の受験には実務者研修の資格と、3年以上介護職での実務経験が必要です。

取得に知識と経験が必要となる介護福祉士は介護系資格の中でも唯一の国家資格であり、難しい分信用も高いため、かなりの給料アップが期待できます。

まとめ

今回の記事では、デイケアで働く職員の給料相場について紹介しました。

この記事のポイントは下記のとおりです。

• デイケアで働く正社員介護職員の給料相場は月収20万円前後
• デイケアで働くパート･アルバイト介護職員の給料相場は時給1,000～1,500円
• 介護系資格の取得や条件の良い施設への転職で給料アップが期待できる

この記事がデイケアの就職を目指している方の参考になれば幸いです。