「人気のデイケアへ転職したいんだけど、なにか知っておくべきことはある?」
「デイケアへ転職する前に、どんな職場があるか知りたい…!」
デイケアは介護業界のなかでも特に人気な施設であり、転職するなら自分に合った職場を選びたですよね。
そこで今回はデイケアへ転職したい方へ、知っておきたい仕事内容や平均年収などの基礎情報を解説します。
◆本記事の要約
- デイケアが人気な理由
- デイケアでの仕事内容
- デイケアに転職する前に考えたいこと
- デイケアで働いた場合の平均収入
- デイケアの求人を東京で探す方法
ぜひ最後まで読んで、デイケアへの転職にお役立てください。
デイケアが人気な理由とは
まずは、デイケアが人気な理由について3つ紹介します。
- 平均介護度が低い
- 仕事時間を選べる
- 「卒業」がある介護サービス
1つずつ、詳しく解説していきます。
平均介護度が低い
デイケアが人気な理由、1つ目は「平均介護度が低い」こと。
そもそもデイケアは、リハビリ目的で通う介護施設です。
平均的な要介護度は1.75ともいわれており、そのぶん介護士の負担が軽いことがデイケア転職が人気な理由となっています。
仕事時間を選べる
デイケアが人気な理由、2つ目は「仕事時間を選べる」こと。
基本的に、デイケアは以下の3つが営業時間です。
- 超短時間型
- 半日型
- 1日型
超短時間型
「超短時間型」は滞在時間が1~2時間で、デイケアのなかでも短い勤務時間で働けます。
あらゆる都合で短時間しか働けない場合、介護業界のなかでもっとも自由に働けるのがデイケアです。
特に要介護者・子どもがいる主婦などが、デイケアの転職先として選ぶケースが多いでしょう。
半日型
「半日型」は滞在時間が3~4時間で、”朝から昼”や”昼から夕方”での勤務が多いです。
そのためパートタイムで働きたい方が集まりやすく、デイケアへの転職が人気となっています。
他にも有料老人ホームなどのように体力の消耗が多い仕事ではないため、介護業界に携わりたい中年以上の方が転職することが多いです。
1日型
「1日型」は滞在時間が6~8時間で、一般的な介護施設と同じ時間働けます。
ただやはり介護職員の負担が少ないことから、1日型のデイケアへ転職したい方は多いといえるでしょう。
「卒業」がある介護サービス
デイケアが人気な理由、3つ目は「卒業できる介護サービスである」こと。
たとえば入居型の特別養護老人ホームなどでは、最期の瞬間をそこで過ごすこととなります。
卒業という形で、笑顔で施設から出られるのはデイケアのみです。
デイケアでの仕事内容とは
デイケアでの主な仕事内容は、以下の10個。
- 健康チェック
- フリータイムの準備
- フリータイムの実施
- 作業療法士や理学療法士のサポート
- 掃除
- 食事介助
- 入浴介助
- 排泄介助
- 送迎
- レクレーション
一般的な介護施設の業務に加えて、通所リハビリテーションらしい仕事内容もこなします。
健康チェック
健康チェックとは、施設利用者の体調を調べること。
毎朝のバイタルチェックでは、血圧や脈などから異常がないかを把握します。
少しでも異常値が出た場合は、その日のメニューを変更することも。
フリータイムの準備・実施
フリータイムとは、レクリエーションなどを行っていない自由時間のこと。
自立している方が多いとはいえ、利用者は高齢者ばかりです。
職員をどのように配置したら、見守りながら作業が進められるかを準備したり実施したりします。
作業療法士や理学療法士のサポート
デイケアが他の介護施設と異なるのは、作業療法士や理学療法士からのリハビリ指示を受けられること。
介護職員は介助中の型をサポートしたり、作業療法士や理学療法士からの指示を受けて動けるようにしておきます。
掃除
施設内の掃除をします。
基本的には掃除当番が決められており、変動の少ないデイケアでは担当変更は特にありません。
食事介助
超短時間型のデイケアでは食事がありませんが、半日型なら食事介助が必要です。
腕を含む上半身のリハビリをしている人は自分で食事がとれないので、食事を口へ運ぶなどの介助をします。
入浴介助
こちらも超短時間型のデイケアでは特にありませんが、なかには希望制度を取っている施設もあります。
普段は1人で入浴できる人でも、ケガなどで身体の一部が上手く動かない利用者の入浴介助なので、そこまで負担は重くならないでしょう。
排泄介助
排泄介助は、デイケアの仕事内容でも回数の多いもの。
トイレに連れていく、着脱をサポートする、トイレから車椅子へ移動させるなどの作業となるでしょう。
排泄介助は比較的体力のいる仕事なので、若い人に任されることが多いです。
送迎
デイケア施設への送り迎えをします。
未経験でデイケアへ転職した場合、運転免許を持っている人なら始めに任される仕事です。
とはいえ、送迎業務を行っている人でもその他の仕事を併用します。
レクレーション
レクリエーションとは、利用者が楽しめるようなあらゆる企画です。
これらを取り入れているデイケアであれば、レクレーションのための準備や実施、片付けなども業務に含まれます。
レクレーションは、介護未経験者でもできるデイケア業務の1つです。
デイケアに転職する前に考えたいこと
ここまでで、デイケアに転職したいと考えている人も多いのではないでしょうか?
そこでここからは、デイケアに転職する前に考えておきたいことを紹介します。
- デイケアは未経験でも働けるのか
- デイケア転職に必要な資格
1つずつ、解説していきます。
デイケアは未経験でも働けるのか
デイケアに転職する前に考えておきたいこと、1つ目は「未経験でも働けるのか」ということ。
結論、働けますが業務内容が限られます。
未経験で介護業界に入るときには、比較的、業務内容が簡単なデイケアを希望する人が多いです。
デイケア転職に必要な資格
デイケアに転職する前に考えておきたいこと、2つ目は「必要な資格があるのか」ということ。
前述したとおりデイケア転職は未経験でもできるため、必須な資格はありません。
そのうえで取得しておくと良い資格は、以下の2つです。
- 介護職員初任者研修
- 介護士福祉士実務者研修
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修とは、もともとヘルパー2級でした。
それに加えて、痰吸引などができるようになったのが介護職員初任者研修です。
つまりヘルパー2級の資格を取得していても、介護職員初任者研修ではできることが異なります。
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の1つ上にあたる資格です。
介護職員初任者研修を取得してから、実務者研修に挑みましょう。
また介護福祉士という国家資格を目指す前に取っておくのが、この資格です。
デイケアで働いた場合の平均収入
さて、ここからはデイケアで働いた場合の平均収入について見ていきましょう。
- デイケアに正社員で就職した場合
- デイケアにアルバイトで入社した場合
以上、2つの働き方別に解説していきます。
デイケアに正社員で就職した場合
カイゴによると、デイケアに正社員で就職した場合の平均収入は「年収240万円~450万円」です。
各種手当や賞与なども含めて算出すると、およそ月収20万円~32万円ほどの手取りとなります。
デイケアへ正社員で就職する方法は?
正社員でデイケアへ就職する方法は、まず求人を探して自分の希望に合う職場か見極めます。
つぎに面接の約束を電話で行い、履歴書をもってスーツで向かいます。
介護業界経験者であれば実績を、未経験者なら意欲を中心に話しましょう。
初めての介護業界がデイケアでもいい?
初めての介護業界で、デイケアを選ぶメリットは「業務内容が軽め」ということ。
しかしこれから先も介護業界で働きたい場合、1度は入居型の特別養護老人ホームなどで仕事をしてみたほうが良いかもしれません。
自分のなかの限界値をつくるまえに、厳しい世界も見ておきましょう。
デイケアにアルバイトで入社した場合
カイゴジョブによると、デイケアにアルバイトで入社した場合の平均時給は「時給1,020円~1,600円」です。
地域や取得している資格、勤務時間によって給与が変化するので、アルバイトの場合は稼ぎやすいでしょう。
デイケアへアルバイトで合格する方法は?
アルバイトでデイケアへ合格する方法は、いたって簡単です。
仕事をしたい介護施設へ電話をして、アルバイトの募集があるか聞いてみましょう。
もしあれば履歴書をもって向かい、面接では「どんな介護士になりたいか」を話すと好印象です。
学生でもデイケアのアルバイトってできるの?
もちろん、学生でもデイケアのアルバイトはできます。
しかし介護未経験者のため、思い描いているような仕事はできないかもしれません。
また施設によっては学生アルバイトを断る方針をとっているところもあるため、働きたい職場から求人が出ていなければ聞いてみましょう。
デイケアの求人を東京で探す方法
ここからは、デイケア求人の探し方を紹介します。
- 介護求人専門サイトで探す
- ハローワークで探す
- 転職エージェントを利用する
- 近くの介護施設へ電話・訪問する
- 近所のお知らせをチェックする
各地域で異なるため、今回は東京で探す場合の一例として5つほど解説していきます。
介護求人専門サイトで探す
デイケア求人の探し方、1つ目は「介護求人専門サイトを利用する」こと。
介護求人に特化した専門サイトなら、働きかたでの検索ができます。
デイケアを探すのであれば、短時間で働けるなどの特徴から検索してみてください。
ハローワークで探す
デイケア求人の探し方、2つ目は「ハローワークを利用する」こと。
ハローワークでは、地域密着型の求人を探しやすい特徴があります。
Web上では分からない雰囲気などを口頭で聞けたり、転職者に有利なサービスを知れたりするのでおすすめです。
転職エージェントを利用する
デイケア求人の探し方、3つ目は「転職エージェントを利用する」こと。
転職エージェントなら、働きかたや給料などをより希望に近く探し出せます。
今までの経験を活かして、デイケアに転職したい人におすすめです。
近くの介護施設へ電話・訪問する
デイケア求人の探し方、4つ目は「近くの介護施設へ電話・訪問する」こと。
住んでいる地域、家の周辺でデイケアを探しているなら、近くの介護施設へ電話して訪問するほうが早いかもしれません。
現在はウイルス対策の関係で訪問はできませんが、電話でなら職場の様子などを伺えるでしょう。
近所のお知らせをチェックする
デイケア求人の探し方、5つ目は「近所のお知らせをチェックする」こと。
意外と地域の情報誌やサイト、回覧板などに求人広告が掲載されている場合があります。
随時チェックして、気になる求人広告には連絡をしてみてください。
まとめ|デイケアの転職には資格取得がおすすめ
そこで今回はデイケアへ転職したい方へ、知っておきたい仕事内容や平均年収などの基礎情報を解説しました。
デイケアへの転職には資格取得が必須ではありませんが、より知識を深めて活用していきたいのであれば検討してみてください。
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