「生活支援員への転職って、難しいのかな?」
「生活支援員の仕事内容や、向いている人の特徴ってなにかある…?」
みなさんは生活支援員という職種を、ご存知でしょうか?
生活支援員と出会うことが少ないことから、なかなか仕事内容など分からないことも多いはず。
そこで今回は、生活支援員への転職に向いている人の特徴や仕事内容から選びやすい求人サイトまで徹底解説します。
◆本記事の内容
- 生活支援員とは
- 生活支援員の主な勤務先は?
- 生活支援員への転職に向いている人
- 生活支援員への転職に向いていない人
- 生活支援員の概要について解説
- 生活支援員へ転職しやすい職業とは
- 生活支援員への転職求人を掲載しているサイト3選
ぜひ最後まで読んで、生活支援員への転職の参考にしてみてください。
生活支援員とは
生活支援員とは、障害を持っている方が利用する介護施設で日々のケアやサポートをする仕事。
その名のとおり、生活を支援する立場です。
生活支援員への未経験転職は難しい?
結論、生活支援員への未経験転職は難しくありません。
未経験者を積極的に募集している介護施設もあるため、そういった事業所を探すと採用されやすいでしょう。
もちろん経験があるなら、即戦力として期待されるはずです。
生活支援員のやりがいは?
生活支援員のやりがいとしては、利用者の成長を見守れること・感謝されることです。
目の前でできることが増えていく利用者を見ると、仕事のモチベーションが上がります。
また一般企業に就職した利用者から感謝されると、自分のことのように嬉しく感じるでしょう。
生活支援員の大変なところは?
生活支援員の大変なところとしては、給料が低いこと・コミュニケーションが難しいことです。
介護業界の給与基準がそもそも低いということもありますが、生活支援員になるとさらに下がります。
また利用者が障がいを持つ方ということもあり、それらが原因でトラブルが起きてしまうことも考えられるでしょう。
生活支援員の主な勤務先は?
生活支援員の主な勤務先は、以下の3つです。
- グループホーム(共同生活援助)
- 就労継続支援事業所(A型・B型)
- 就労移行支援事業所
詳しく解説していきます。
グループホーム(共同生活援助)
生活支援員の主な勤務先、1つ目は「グループホーム(共同生活援助)」。
グループホームには、以下の3つのタイプがあります。
- 介護サービス包括型
- 外部サービス利用型
- 日中活動サービス支援型
それぞれのタイプについて、説明します。
介護サービス包括型
介護サービス包括型は、家事・入浴・排泄・更衣など、日常生活全般の介護を生活支援員などから受けられる施設。
ごく一般的なグループホームが、介護サービス包括型に当たります。
外部サービス利用型
外部サービス利用型は、支援の一部を外部スタッフに託すタイプ。
身体的な介護は施設外で契約した事業所のスタッフが行い、家事や相談対応はグループホームの生活支援員が支援します。
日中活動サービス支援型
日中活動サービス支援型は、平成30年の法改正により新たに創設されたタイプのグループホーム。
重度心身障害者の短期間利用や、一時的な宿泊施設として利用できる施設です。
就労継続支援事業所(A型・B型)
生活支援員の主な勤務先、2つ目は「就労継続支援事業所(A型・B型)」。
就労継続支援事業所とは、働きたいと希望する障害を持っている方が仕事をする場所です。
一般企業への就労が困難だったり、不安に感じたりする人が利用します。
A型 | 雇用関係を結べて、給与もある(月収7万円) |
B型 | 雇用関係は結べず、給与もなし(月収1~2万円) |
就労移行支援事業所
生活支援員の主な勤務先、3つ目は「就労移行支援事業所」。
就労移行支援事業所では原則給与は発生しませんが、一般企業に就職した障がいを持っている方のスキルを磨けます。
必要なスキルを得ている方であれば、この施設を使用することはありません。
生活支援員への転職に向いている人
ここからは、生活支援員への転職に向いている人の特徴について紹介します。
それが以下の3つ。
- 1人ひとりへの対応ができる
- 前向きで明るい性格
- コミュニケーション能力が高い
1つずつ、詳しく解説していきます。
1人ひとりへの対応ができる
生活支援員への転職に向いている人の特徴、1つ目は「1人ひとりへの対応ができる」。
それぞれ利用者の抱える障がいは異なるため、全員に同じ対応をするのは不適切です。
そのため利用者1人ひとりに向き合い、それぞれ対応できるような人は生活支援員に向いています。
前向きで明るい性格
生活支援員への転職に向いている人の特徴、2つ目は「前向きで明るい性格」。
利用者はできないことに挑戦しているため、スムーズに進まないことで生活支援員へと八つ当たりすることがあります。
そんなときも前向きに明るく応援できるくらいの性格であれば、生活支援員に向いているといえます。
コミュニケーション能力が高い
生活支援員への転職に向いている人の特徴、3つ目は「コミュニケーション能力が高い」。
障がいを持っていると、今までの生活のなかで少なからず繊細になってしまう方が多いです。
そのため理不尽なトラブルに見舞われても解決できるような、コミュニケーション能力の高さは必須です。
生活支援員への転職に向いていない人
ここからは、生活支援員への転職に向いていない人の特徴について紹介します。
それが以下の3つ。
- 短気な人
- すぐに手出しをしてしまう
- ネガティブな考え方
1つずつ、詳しく解説していきます。
短気な人
生活支援員への転職に向いている人の特徴、1つ目は「短気な人」。
できないことに挑戦している障がい者の方を見て、歯がゆい気持ちになることがあるでしょう。
そんなときに「なぜできないのか」と問い詰めてしまうような短気な人は、生活支援員には向いていません。
すぐに手出しをしてしまう
生活支援員への転職に向いている人の特徴、2つ目は「すぐに手出しをしてしまう」。
生活のあらゆる支援をする仕事ですが、できることは手出ししないのが生活支援員のルールです。
すぐに手出ししてしまう人は、生活支援員には向いていないでしょう。
ネガティブな考え方
生活支援員への転職に向いている人の特徴、3つ目は「ネガティブな考え方」。
せっかく障がい者の方がチャレンジしているのに、隣で生活支援員ができないと考えていてはモチベーション低下の原因になってしまいます。
また利用者から相談されたとき、ネガティブな考え方をしていると言葉にそのまま反映されてしまうので要注意です。
生活支援員の概要について解説
ここからは、生活支援員の概要について紹介します。
それが以下の5つ。
- 生活支援員の仕事内容
- 生活支援員の平均給料
- 生活支援員の働きかた
- 生活支援員の将来性は?
- 生活支援員の求人倍率
1つずつ、詳しく解説していきます。
生活支援員の仕事内容
生活支援員の主な仕事内容は、以下の3つ。
- 日常生活における支援
- 職業訓練(創作・生産活動)の指導
- 相談へのサポート
詳しく解説していきます。
日常生活における支援
日常生活における支援では食事・着脱・入浴・排泄などの日常生活で必要な行為を、自立してできるように支援します。
本人が行なえること以外サポートをするため、できることに関して過剰に関わることはありません。
職業訓練(創作・生産活動)の指導
職業訓練(創作・生産活動)の指導では、農耕・園芸・木工・紙工・織物などの軽作業について支援をします。
相談へのサポート
相談へのサポートでは、障がいに関する悩みやご家族との関係など、さまざまな悩みを共有して解決できるように支援します。
生活支援員の平均給料
厚生労働省の「福祉・介護職員処遇改善加算等の状況について」によると、生活支援員の平均給料額は31万3,943円です。
これは総支給額のため、手取り金額に換算するとおよそ25~26万円前後となるでしょう。
もちろん事業所によって給与額は変化するため、あくまでも参考程度に留めておいてください。
生活支援員の働きかた
生活支援員の働きかたには、正社員・契約社員・アルバイトの3つがあります。
アルバイトの場合は、時給1,000~1,200円前後と地域によって差が大きいです。
生活支援員の将来性は?
生活支援員は、障害のある方をサポートする仕事なのでなくならないでしょう。
仮にテクノロジーが進化して身体介護をロボットが担うようになっても、精神面のケアは生活支援員にしかできません。
こういう面では、生活支援員の将来性があるといえるでしょう。
生活支援員の求人倍率
生活支援員の求人倍率は、令和元年度のデータによると3.74倍でした。
介護業界全体の求人倍率は1.55倍なので、非常に高い水準といえるでしょう。
人材不足が続いているため、生活支援員として働く場所が見つからないということはまずないでしょう。
生活支援員へ転職するために必要な資格とは
結論、生活支援員へ転職するために必要な資格はありません。
しかしなかには重度の障がいを抱える利用者もいるため、介護に関する知識があったほうが仕事はスムーズに進みます。
そのための資格として、以下の5つを紹介します。
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 介護福祉士
- 実務者研修
- 介護職員初任者研修
1つずつ、詳しく解説していきます。
社会福祉士
生活支援員へ転職するためにあると良い資格、1つ目は「社会福祉士」。
ソーシャルワーカーとも呼ばれていて、あらゆる患者を社会的観点からサポートする仕事です。
問題を解決したりサポートしたりするという共通点があるため、取得しておくと良いでしょう。
精神保健福祉士
生活支援員へ転職するためにあると良い資格、2つ目は「精神保健福祉士」。
精神保健福祉士は、障害のある介護施設利用者の問題解決をする仕事です。
障がいのある方へ対応するという共通点から、取得しておくと良いでしょう。
介護福祉士
生活支援員へ転職するためにあると良い資格、3つ目は「介護福祉士」。
国家資格のため、取得難易度は非常に高いです。
しかし介護福祉士の資格があると、ひと通りの介護知識が身につくのでおすすめです。
実務者研修
生活支援員へ転職するためにあると良い資格、4つ目は「実務者研修」。
実務者研修は講座を受けるだけで試験はないので、働きながらでも取得できます。
介護職員初任者研修
生活支援員へ転職するためにあると良い資格、5つ目は「介護職員初任者研修」。
介護職員初任者研修は、ヘルパーとして働くうえで始めに取得する資格です。
難易度は低いため、生活支援員になる前に取得しておくと良いでしょう。
生活支援員への転職求人を掲載しているサイト3選
つづいて、生活支援員への転職求人を掲載しているサイトを3つ紹介します。
- かいご畑
- ジョブメドレー
- マイナビ介護職
詳しく解説していきます。
かいご畑
生活支援員への転職求人を掲載しているサイト、1つ目は「かいご畑」。
介護畑では転職支援だけでなく、介護資格の無料取得サービスもあるのがおすすめポイントです。
また4万件以上の求人が常にあるため、ゆっくりと職場を考えられるでしょう。
ジョブメドレー
生活支援員への転職求人を掲載しているサイト、2つ目は「ジョブメドレー」。
求人数は全国No.1であり、「未経験から介護職に転職したい」「介護職としてのキャリアアップを目指したい」という方に向いているサイトです。
マイナビ介護職
生活支援員への転職求人を掲載しているサイト、3つ目は「マイナビ介護職」。
非公開求人もたくさんあり、登録しておくだけでも次々とおすすめの求人を紹介してくれます。
時間がなくて、生活支援員への転職活動がなかなかできない人におすすめです。
まとめ
今回は、生活支援員への転職に向いている人の特徴や仕事内容から選びやすい求人サイトまで徹底解説しました。
生活支援員は障がいを抱える方にとって、サポートをしてくれる存在です。
利用者の方が不安にならないように、資格などを取得していくことが大切でしょう。
当サイトで他にも介護についての記事を、随時更新しています。ぜひそちらも参考にしてみてください。