ケアマネージャー(介護支援専門員)試験は介護資格の中でも難関の試験で、相当の対策が必要な試験です。
ケアマネージャーの試験対策は過去問で攻略するのがおすすめ!
この記事では、ケアマネージャー試験対策や過去問での対策方法などを紹介していきます。
ケアマネージャー試験対策を万全に行い、試験突破を実現しましょう!
ケアマネージャー試験を突破!
介護の資格でも難関の資格といわれるのがケアマネージャーの試験です。
ケアマネージャーは国家資格ではありませんが、都道府県が管轄する公的資格となります。
ケアマネージャーは毎年合格率15%前後と難関の資格。
受験資格も一定の実務経験が必要など高いハードルを超えなければなりません。
試験合格までにはどのような過程が必要か、見ていきましょう。
ケアマネージャー試験とは?
ケアマネージャーなるには、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格した後、所定の実務研修を修了して介護支援専門員証として登録するという手続きが必要です。
試験は毎年10月ごろに行われ、合格者は所定の実務研修を修了してからケアマネージャーとして登録する運びです。
ケアマネージャーとは
ケアマネージャーとは、介護保険法に基づいて要介護者や要支援者が自立した日常生活を過ごすための支援をするべく、専門的な知見を活かす仕事です。
特に、ケアマネージャーは介護サービスを円滑に進められるように、市町村やサービス提供者など様々な関係者と連携をとります。
適切な「ケアプラン」を作成することを目的とします。
ケアプランとは、介護サービスを行うにあたって介護利用者や介護事業者と連携を行い、介護サービスの計画を立てることです。
ケアマネージャーになるには介護福祉士などの国家資格を持ったうえで5年以上の実務経験が必要なので、介護従事者としてスキルアップする際に人気の資格です。
ケアマネージャー試験の内容
ケアマネージャーは介護サービス全般に関する知識が問われる出題です。
「介護支援分野」と「保健医療福祉サービス分野」に分かれ、介護そのものの知識や介護サービスについての知識が問われます。
試験内容は選択形式で、5択から正解を選ぶ内容です。
合格基準
合格基準は公表されていませんが、60~70%以上の正答率が必要とされていますが、受験者の正答率によって得点に補正がかかる場合もあります。
出題内容としては、大まかに以下の科目が出題されます。
それぞれの科目について、資格スクールやテキストなどで学習を進めましょう。
- 介護保険制度論
- 介護支援サービス論
- 高齢者介護論
- 高齢者支援論
受験までの流れ
試験は毎年1回、10月ごろ行われます。
例年は6月に受験申込を受け付けており、10月の試験を経て12月に合格発表というスケジュールです。
受験料は12,800円(税込:令和3年度)です。
ケアマネージャー試験の合格率
ケアマネージャーの合格率は例年10~20%ほどになっています。
東京都の試験では令和2年度は46,415人が受験して8,200人が合格するという結果でした。
過去には合格率が10.1%という年もあり、合格するには受験者の中でも上位の成績を残さなければなりません。
参考:厚生労働省『介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況等』
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和2年(2020年) | 46,415人 | 8,200人 | 17.7% |
令和元年(2019年) | 41,049人 | 8,018人 | 19.5% |
平成30年(2018年) | 49,332人 | 4,990人 | 10.1% |
平成29年(2017年) | 131,560人 | 28,233人 | 21.5% |
平成28年(2016年) | 124,585人 | 16,281人 | 13.1% |
ケアマネージャーの受験資格
ケアマネージャーの試験を受けるためには、試験を受ける都道府県の住民であること、あるいは該当する都道府県で勤務していることが条件です。
その他、実務経験を満たしていることが条件であり、5年以上など一定の実務経験が必要とされます。
介護福祉士などの国家資格や生活相談員・支援相談員などの仕事を5年以上で、かつ900日以上の従事日数が求められます。
ケアマネージャーになるには試験を受ける以前にも受験資格を得るためのハードルも高く、熟練の経験を持つ人がケアマネージャーに登録できるのです。
ケアマネージャー試験対策に有効な過去問!
試験対策に有効なのは過去問を解くことです。
一般的に、資格試験などの出題は過去に出題されたものと同様の出題がされることが多いため、出題パターンに慣れることで正解に辿り着きやすくなります。
また、過去問を解くことで自分の理解を整理することにも繋がるため、積極的に過去問に挑戦しましょう。
過去問はどこで見られる?
過去問は公式HPなどネット上、あるいは市販のテキストなどで公開されています。
ケアマネージャーの学習について一通り行った方は、自分の実力を試す意味で過去問に挑戦してみましょう。
公式HP
ケアマネージャーの試験で過去に出題されたものは公式HPなどで公開されています。
出題形式は、問いに対して正しい答えを1つ以上選ぶというもの。
以下は、東京都のケアマネージャー試験の過去問題です。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kourei/hoken/kaigo_lib/care/shikenjyouhou.html
過去問抜粋
以下は、令和2年度のケアマネージャー試験過去問の一部です。
このように、マークシート形式で正答を選ぶ内容となっています。
出題内容も独特のものになっているので、しっかりと対策を行いましょう!
テキストで対策
公式HPで公開されている内容は、出題内容と回答番号のみです。
問題を解いて正しい力を身に着けるためには、テキストなどの情報から知識を補完しなければなりません。
テキストで対策をするには、スクールのテキストで学ぶほか市販のテキストで学ぶ方法があります。
スクールのテキスト
資格スクールなどを利用している場合は、スクールが作成しているテキストから学習を進められます。
学習方法はスクールによって様々ですが、試験の合格に向かって必要な知識を学んでいけます。
模擬問題などアウトプットをすることで、本番の試験に対応していく力を身に着けていきましょう。
市販のテキスト
市販のテキストでリーズナブルに試験対策ができます。
出版社がケアマネージャー試験対策用にテキストなどを発行しています。
10月の試験後、2~3か月ほどで過去問題集と模範解答、解説などを参照できるので過去問を通じての学習を深められるでしょう。
1度解いたものは繰り返し解いていくことで、深い理解に繋げられます。
ネットで過去問対策
気軽に過去問の情報を集めたいという方におすすめなのが、インターネットで過去問の情報を収集するという方法。
「シルバー産業新聞」が運営しているケアマネージャー試験過去問題集のページでは直近の問題や解説を動画で公開しています。
https://www.care-news.jp/kakomon/
ページ内では実際に出題された問題に答えたうえで、すぐに答えと解説を参照できます。
利用は無料で行えるので、自分の力を試したいという方におすすめです。
資格サービスで試験対策!
ケアマネージャーのような難関資格を突破するためには、資格サービスを上手に活用しましょう。
資格スクールでは過去問の傾向を分析し、充実したテキストなど整った環境で学習を進められます。
限られた時間で効率よく学習を進めるためには、スクールを有効活用することが必要です。
独学かスクールか
試験勉強を進めるには独学で進めるかスクールで学習していくかという選択肢があります。
独学で進めていく場合はお金がかかりませんが、スクールのサービスを受けられません。
一方で、スクールを利用する場合は受講料がかかりますが、充実のサポートを受けられます。
独学のメリット
独学で学習することのメリットはお金がかからないことです。
また、スクールなどのペースに合わせる必要がないため、自分のペースで学習を進められます。
一方で、独学で学習をすることで分からないことに躓きやすくなるなど効率的に学習できなくなることがあります。
独学のメリット
- お金がかからない
- 自分のペースで学習を進められる
スクールのメリット
スクールに通うメリットとして、学習のモチベーションを維持しやすいことが挙げられます。
また、プロ講師の指導を受けられるため、効率的に勉強を進められます。
ケアマネージャーの資格を目指すという場合は忙しい仕事の合間を縫って勉強しなくてはならないため、時間を効率的に使わなければなりません。
そのため、スクールなどのサービスを利用しながら学習していくことが望ましいでしょう。
スクールに通うメリット
- モチベーション維持に繋がる
- プロ講師の指導を受けられる
- 試験に関する情報を集めやすい
独学かスクールか
独学で試験対策をするか、スクールで試験対策をするかは金銭的な事情など個別の条件があるので、ご自身に合ったことをおすすめします。
しかし、資格スクールにお金をかけることは、将来の自分に投資することです。
資格を取得すれば年収を上げやすくなるので、投資した分の受講料は十分に回収できるでしょう。
忙しい介護ワーカーにとっては時間を効率的に使うことが重要であるため、効率的に学習時間を使うことを意識しましょう。
シカトル
「シカトル」は介護資格専門の資格サービス。
ケアマネージャー試験をはじめ、様々な介護資格について対策ができます。
シカトルでは複数の資格スクールから自分に合ったスクールを選べます。
学習のモチベーションを保つためにはスクール探しは重要です。
理想の環境を見つけて資格学習を進めていきましょう。
ベネッセスタイルケア
「ベネッセスタイルケア」はベネッセグループの介護資格サービス。
介護に関する資格が充実しており、ケアマネージャーをはじめ様々な介護資格を取得できます。
ベネッセグループにおいては教育業界、介護業界で培った様々な経験やノウハウを活用して効率的な学習を進められます。
三幸福祉カレッジ
「三幸福祉カレッジ」は「介護の現場から社会の幸せを創造する」をテーマに介護事業を展開しています。
介護サービスを利用する方はもちろん、介護従事者も幸せに働けるような環境づくりを実現。
介護資格の取得を通じて、ご自身の経験を活用した介護ができるでしょう。
ユーキャン
「ユーキャン」は通信教育や資格学習などのサービス大手。
介護資格においても充実の学習体制を整えており、多くの合格者を輩出しています。
ユーキャンは資格教育大手ならではのノウハウで効率良く学習を進められるため、スムーズにケアマネージャーの試験対策を進められます。
ケアマネージャーの転職
ケアマネージャーは介護業界の中でも難関の試験であり、資格を持っていると多くの企業から高評価を受けられます。
評価が直結するのが給料や年収といった部分です。
ケアマネージャーのように難関の資格を持っていれば、給料をアップするチャンスも広がるでしょう。
転職サービスを活用することで、今の仕事よりも高い給料を得られるのです。
きらケア
「きらケア」は介護専門の転職サービス。
求人数が業界最大級で、多数の求人から自分に合った求人を見つけられるでしょう。
未経験者向けの求人の他、ケアマネージャーなどハイレベルな資格を持つ介護ワーカー向けの求人も多数あります。
マイナビ介護
「マイナビ介護」は介護専門の転職エージェントサービス。
人材業界大手のマイナビグループならではの充実した転職サポートを受けられます。
履歴書の添削や面接対策など、転職活動を進めるうえで避けて通れないことについて対策を進められます。
利用は全て無料で行えるので、転職活動について気になる方は会員登録から始めてみましょう。
万全な試験対策でケアマネージャーの試験に臨もう!
ケアマネージャー試験の対策方法について見ていきました。
ケアマネージャー試験は難関の試験ですが、過去問やテキストなどでしっかり対策をすれば合格できる試験です。
試験突破には介護専門の資格サービスを利用しましょう。
資格スクールなどでは充実したマニュアルで、忙しい介護ワーカーにとってもスムーズに学習を進められるでしょう。
ケアマネージャー試験を突破し、介護の仕事に役立てて下さい!