介護職員初任者研修の資格をとることで訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事ができるようになります。
この記事では、介護職員初任者研修の資格をとることでどれほどの年収があるのかを解説していきます。
年収や給料を上げていくには資格を取得することだけでなく、実務経験を積んでスキルを上げていくことが重要です。
また、介護専門の転職サービスを活用することで自分の力を必要としている企業と巡り会うことができます。
介護職員初任者研修の資格が介護実務にどのように役立つのか、確認していきましょう!
介護職員初任者研修の年収・給料は高い?
介護職員初任者研修の資格が主に役立つ仕事は訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事です。
訪問介護員は介護や日常生活の補助が必要な利用者のお宅を訪問し、介護や身の回りの世話をする仕事です。
訪問介護員の仕事には介護に関する専門的な知識やスキルが必要になるため、資格を取得しなければ仕事ができません。
実際に資格を取得していれば実務に応用できるため、資格を持っていれば介護の現場で重宝されるでしょう。
介護職員初任者研修はどんな資格?
介護職員初任者研修は介護の基本的な知識やスキルを身に着けるための資格です。
介護業界の入門的な資格とも位置付けられています。
ホームヘルパー2級
介護職員初任者研修は2013年4月から「ホームヘルパー2級」という名称から変更されました。
旧名で呼ばれることもあるので、資格を取る前に同じ資格であると認識しておくといいでしょう。
訪問介護員(ホームヘルパー)
訪問介護員は在宅で介護が必要としている方の家を訪問し、介護や日常生活を支援する仕事です。
ホームヘルパーと呼ぶこともあります。
訪問介護員になるには介護職員初任者研修を取得し、修了証明書の交付を受けなければなりません。
受験資格
介護職員初任者研修には受験資格はありません。
介護業界を未経験であっても受験することができるので、介護業界に携わりたいという方におすすめの資格です。
また、介護職員初任者研修から難しい資格へとステップアップすることもできるので、様々なキャリアアップの選択肢があります。
介護職員初任者研修の年収
厚生労働省『職業情報提供サイト』:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/133
厚生労働省の統計によると、ホームヘルパーの年収は356.8万円という結果になっています。
一般的な仕事と比べても平均的な数字であるといえるでしょう。
地域ごとの年収
地域ごとの年収を見ていると、人口の多い東京都のホームヘルパーの年収は421.8万円と高い数字になっています。
都心ほど人口が集中しており、それだけ介護が必要な人も多いため仕事も大変です。
そのため、地域ごとに忙しさに差があり、忙しい地域ほど給料が高めに設定されているようです。
(出典:令和2年賃金構造基本統計調査)
平均年収(全国):356.8万円(東京都:421.8万円)
平均労働時間
ホームヘルパーの労働時間は167時間という結果。
ホームヘルパーは介護が必要なお宅に訪問するため、移動時間が長くなる傾向にあります。
また、利用者の都合に合わせて勤務を行うため、勤務時間が夜間や早朝に及ぶこともあります。
利用者のニーズに対応するため、柔軟な労働時間に対応することを求められる仕事です。
労働時間:167時間(東京都:172時間)
平均年齢
平均年齢は全国平均で49.2歳と高めの年齢になっています。
顧客の状況に合わせた柔軟な対応が求められるため、接客応対のスキルが必要になります。
様々なバックグラウンドを持つユーザーと接客をするため、相手の立場を思いやる気持ちが重要です。
平均年齢:49.2歳(東京都:47.3歳)
資格を持っていれば年収は上がる?
介護職において年収を上げるために有効なことは資格を取得することです。
資格はその人の知識やスキルを証明するものであり、キャリアアップに繋げることができます。
また、資格を持っていれば転職市場でも有利になるため、将来のキャリアアップのために資格の取得を検討してみてください。
資格で市場価値が上がる
何故資格を持っていれば年収が上がるかというと、資格を持っていればその人の人材としての価値が高まるためです。
資格を持っていなければ、いかに素晴らしいキャリアを持っていたとしてもそれを証明することは難しいです。
公的に認められている資格を保有していることを示せば、一定の試験を合格した人材であると評価されます。
また、資格を取得する過程で得た知識やスキルを業務に活用できたり、転職活動をする場合に交渉材料となることができます。
資格はその人にとっての財産価値を大きく上げる効果があるといえるでしょう。
業務に活かせる
資格を取得することで介護現場に対する実務の知識を身に着けることができます。
介護職員初任者研修をはじめとする介護資格は業務に役立つような知識や研修を学べるようにできているものです。
そのため、資格試験の対策をとることで、そのまま知識や経験が業務に活かせるようになっています。
資格は飾りではなく、業務に活用することで初めて発揮するものです。
資格に向けて努力をすることがそのまま業務への活用に繋がるでしょう。
転職市場で条件交渉ができる
資格を持っていれば人材価値が高まります。
そのため、転職活動を行ったときに価値の高い人材であることをアピールすることが可能です。
転職活動をする動機には、給料を上げたい、労働環境を上げたいなど様々な動機があるでしょう。
資格を持っていることで、転職先の企業が譲歩してくれる可能性が高まるので、転職活動の際に有利な条件を引き出すことができるのです。
介護業界専門の資格サービスで資格取得をする
資格を取得する場合はスクールなどに通って資格取得の勉強を進めることがおすすめです。
シカトル
「シカトル」は介護業界専門の資格スクールを探せるサービス。
資格取得は独学では難しく、スクールを活用することで効率的に勉強を進めることができます。
しかし、資格スクールはたくさんあるのでどこのスクールを選べばいいか迷ってしまうでしょう。
シカトルのサービスを使うことによって、多くの資格スクールから自分に合ったスクールを見つけることができます!
介護職員初任者研修と関連する資格
介護職員初任者研修は介護に関して入門的な資格に位置付けられています。
介護に携わる者としてレベルアップしていくためには、更に難関の資格に挑戦していくことで様々な知識を得ることができるでしょう。
介護職員初任者研修に関連する資格について紹介していきます。
介護職員実務者研修
介護職員実務者研修は初任者研修よりもさらに実務よりの資格です。
かつては「ホームヘルパー1級」あるいは「介護職員基礎研修」という資格でしたが、2013年より現在の名称に一本化されています。
後述する「介護福祉士」の試験を受けるためには実務経験が必要とされるため、介護職員実務者研修は介護福祉士になるための登竜門ともいえるでしょう。
また、介護職員実務者研修を取得した方はサービス提供責任者として働くこともできるため、介護サービスのプランニングを行うことができます。
介護実務者としてレベルアップしていくためには必須の資格と言えるでしょう。
サービス提供責任者の仕事内容については、以下の記事を合わせてご確認ください。
介護福祉士
介護福祉士は介護や福祉に関するプロフェッショナルの資格。
介護業界の資格では数少ない国家資格であり、人気の資格となっています。
立ち位置としては「介護職員初任者研修」や「介護職員実務者研修」よりも難しい位置づけとなっているため、これらの知識を保有した人が次に目指すべき資格であるといえるでしょう。
介護福祉士の仕事内容や資格試験については以下の記事を合わせてご覧ください。
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福祉用具専門相談員に資格は必要ない
続きを見る
社会福祉士
社会福祉士とは何らかの理由で障害を持つ方や日常生活の補助が必要な方向けに日常生活の支援を行う資格。
介護現場に限らず、様々な場面で社会福祉が必要となる現場で活躍することができます。
介護に関する知識だけではなく、医療や福祉に関する広範な知識が必要となるため、難しいながらもやりがいのある仕事です。
社会福祉士の資格を取得すれば医療ソーシャルワーカーとして活躍できるため、社会的に必要とされる場面も多く、さらに給料を高めることができます。
精神保健福祉士
精神保健福祉士は主に精神に障害のある方向けに福祉サービスを行う資格。
精神的な面で日常生活を行うことが困難な利用者に対して日常生活の補助を行うことで、困っている人の役に立つ仕事です。
医療ソーシャルワーカーや精神ソーシャルワーカーとして活動することができます。
介護支援専門員
介護支援専門員(ケアマネジャー)は介護サービスのマネジメントを行う資格です。
実際に介護サービスを行ううえで様々な事業者と調整しながらプランニングを行います。
介護に関する専門的な知識が必要であるため、介護支援専門員(ケアマネジャー)の仕事を行うには所定の試験に合格し、資格を得なければなりません。
転職で給料を上げる
介護の仕事で給料を上げたい場合は転職によって給料を上げるという方法があります。
転職サービスに登録すれば様々な求人を比較することができるため、希望の求人を見つけられるでしょう。
未経験で介護業界に転職するには?
未経験で介護業界に転職することは可能でしょうか?
一般的に、未経験の人材よりも経験豊富な人材のほうが転職市場での評価は高い傾向にあります。
しかし、介護業界は人材不足であり、若くてやる気のある人材であれば経験の有無を問わずに介護業界で働くことは十分可能でしょう。
介護業界は人材不足
高齢化が進む日本においては介護を必要とする人口が年々増加しています。
介護サービスは人の手によって行うため、介護サービスを行える人材は常に求められているのです。
そのため、介護サービスを行う人材も年々上昇してきており、介護業界は常に人材不足の状態です。
未経験であっても実務経験を積むことで介護業界に関する知識や経験が蓄積されています。
経験を積みながら資格を取得することで、未経験からキャリアアップしていくことも十分に可能でしょう。
きらケア
「きらケア」は介護業界専門の転職サービス。
「未経験OK」「無資格OK」など様々な条件にマッチした求人を見つけることができます。
その他にも「月給33万円以上」「残業少なめ」など様々な希望から求人を検索できるので、転職活動でご自身の希望を叶えることができるでしょう。
専任のアドバイザー
また、専任のアドバイザーが転職活動のサポートをしてくれるため、初めて転職活動をするという方にも安心のサービスです。
転職活動で重要なのは情報量です。
専任のアドバイザーが求人の情報だけでなく、面接対策や履歴書の添削指導などを行ってくれるので、納得して転職活動を進めることができるサービスです。
マイナビ介護
「マイナビ介護」は人材業界大手のマイナビが運営する介護専門の転職サービス。
大手ならではの豊富な求人数が魅力であり、多数の求人からご希望の条件にフィットする求人を見つけられるでしょう。
最適な求人の紹介
マイナビ介護では豊富な求人データから転職希望者にフィットした求人を紹介しています。
また、専任のアドバイザーが転職活動について悩んでいることをヒアリング。
希望の内容に合った求人を納得して見つけることができるため、仕事探しに悩んでいる方におすすめです!
スキルアップして年収を上げよう!
介護職員初任者研修や訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容や年収・給料などを見ていきました。
高齢化が進む中で介護が必要な人口は増えていくため、介護職員初任者研修の資格を持っている人は介護の現場で必要とされる機会が増えていくでしょう。
また、「介護職員実務者研修」や「介護福祉士」など上位の資格を取得することでスキルアップをすることができるため、さらに給料を上げていくことができます。
キャリアアップのためには資格取得のサービスやスクールを利用すること、転職サービスを活用して自分を必要としてくれる職場を探すことが有効。
自分の力を必要としてくれる場所を見つけて、自分のキャリアを高めていきましょう!