「高齢者コミュニケーターとは、どんな仕事?」
「高齢者コミュニケーターの資格って、取得するのが簡単って本当?」
「高齢者と関わるうえであると良い資格はどんなものがある?」
高齢者コミュニケーターという仕事は、正直有名ではありません。
そのため、仕事内容や資格概要など分からないことも多いですよね。
そこで今回は、高齢者コミュニケーターの概要から働く場所、資格の内容、勉強方法など徹底的に詳しく解説します。
◆本記事の内容
- 高齢者コミュニケーターとは?
- 高齢者コミュニケーターの魅力3選
- 高齢者コミュニケーターが働く職場は?
- 高齢者コミュニケーターの資格について
- 高齢者コミュニケーターに向いている人の特徴は?
- 高齢者とのコミュニケーションに関する資格
高齢者コミュニケーター以外の資格についても5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
高齢者コミュニケーターとは?
まずは、高齢者コミュニケーターとはなにか解説します。
高齢者コミュニケーターとは、あらゆる介護・医療施設で高齢者とのコミュニケーションをとる人のこと。
高齢者コミュニケーターは施設利用者よりも年下であるため、接する際の態度や言葉遣い、心遣いなどを学びます。
高齢者コミュニケーターの魅力3選
ここからは、高齢者コミュニケーターの魅力を3つ紹介します。
- 高齢者とのコミュニケーションスキルが向上する
- 利用者のQOLが向上する
- 家族とのコミュニケーションにも使える
1つずつ、詳しく解説します。
高齢者とのコミュニケーションスキルが向上する
高齢者コミュニケーターの魅力、1つ目は「高齢者とのコミュニケーションスキルが向上する」。
年齢を重ねると、どうしても面識のない人とのコミュニケーションを億劫に感じてしまうという人が多いです。
そんななか高齢者コミュニケーターの資格を取得することで、高齢者とのコミュニケーション能力が向上して接しやすくなります。
利用者のQOLが向上する
高齢者コミュニケーターの魅力、2つ目は「利用者のQOLが向上する」。
利用者(=高齢者)にとって、介護・医療施設での会話も脳のリハビリに役立ちます。
自分にとって興味のある話題を多く話せることは、利用者自身のQOLが向上します。
QOLとは?
QOL(Quality of life)とは、「生活の質」「生命の質」などと訳される。患者の状態をはかるための指標の一つ。
QOLは高低によって表され、「患者に活力があるか」「生きがいを感じているか」「日々の生活に満足しているか」といったことが判断の主軸となる。生きがいなどを感じられるよう、様々な工夫が医療機関等によって行われることを「QOLの向上」と言い、患者が日々の生活に苦痛を感じている場合は「QOLが低下している」といわれる。
引用-Answers
家族とのコミュニケーションにも使える
高齢者コミュニケーターの魅力、3つ目は「家族とのコミュニケーションにも使える」。
家族、とくに高齢者コミュニケーターの資格を取得した人の親世代を自宅介護する際などに役立ちます。
後述しますが、認知症と診断された高齢者とのコミュニケーションが楽になるでしょう。
高齢者コミュニケーターが働く職場は?
つづいて、高齢者コミュニケーターが働く場所について解説します。
- あらゆる介護施設
- あらゆる医療施設
- 飲食業・販売業などの接客施設
詳しく見ていきましょう。
あらゆる介護施設
高齢者コミュニケーターが働く場所、1つ目は「あらゆる介護施設」。
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイサービス施設など、要介助度・要介護度の高低差はあるものの、介護施設を利用するのは高齢者です。
どの介護施設でも、高齢者コミュニケーターの資格が役立つでしょう。
あらゆる医療施設
高齢者コミュニケーターが働く場所、2つ目は「あらゆる医療施設」。
介護施設だけではなく、病院でも高齢者とのコミュニケーションは行います。
高齢者コミュニケーターが1人いるだけで、医療スタッフの負担軽減にも役立つでしょう。
飲食業・販売業などの接客施設
高齢者コミュニケーターが働く場所、3つ目は「飲食業・販売業などの接客施設」。
介護・医療施設での活躍が多いと考えられがちな高齢者コミュニケーターですが、実は飲食業や販売業でも役立ちます。
高齢者とのコミュニケーションが主な仕事なので、他にも必要としている業界はたくさんあるでしょう。
高齢者コミュニケーターの資格について
つづいて、高齢者コミュニケーターの資格について解説します。
今回解説するのは、以下の4つ。
- 高齢者コミュニケーターのカリキュラム
- 高齢者コミュニケーターの難易度
- 高齢者コミュニケーターの受講料金
- 高齢者コミュニケーターの勉強方法
1つずつ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
高齢者コミュニケーターのカリキュラム
高齢者コミュニケーターの概要、1つ目は「カリキュラム」。
たとえば「ニチイ」の受講内容は、以下のようになっています。
- 高齢者の方の身体の理解
- 高齢者の方の精神心理の理解
- 高齢者の方の家族の理解
- コミュニケーションの基礎
- 高齢者の方とのコミュニケーションの基礎
- 適切なコミュニケーション方法
内容は難しいものではないため、高齢者の方を相手にする仕事の人であれば簡単に取得できる資格でしょう。
高齢者コミュニケーターの難易度
高齢者コミュニケーターの概要、2つ目は「難易度」。
1~3ヵ月程度で取得できるため、比較的難易度の低い資格といえるでしょう。
高齢者コミュニケーターの受講料金
高齢者コミュニケーターの概要、3つ目は「受講料金」。
高齢者コミュニケーターの資格は、受講講座を修了することで取得できます。
そのため試験費用などはなく、スクールによって30,000 ~262,500円ほどの差が出るといわれています。
高齢者コミュニケーターの勉強方法
高齢者コミュニケーターの概要、4つ目は「勉強方法」。
通信講座でのテキストを見て、しっかりと勉強していれば受かるでしょう。
高齢者コミュニケーターに向いている人の特徴は?
ここからは、高齢者コミュニケーターに向いている人の特徴について紹介します。
- 高齢者と話すのが好き
- 相手がどう思っているのかを知りたい
- お世話が好き
- より高齢者とのコミュニケーションを深めたい
- これからも介護業界で働いていきたい
1つずつ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
高齢者と話すのが好き
高齢者コミュニケーターに向いている人の特徴、1つ目は「高齢者と話すのが好き」。
そもそも仕事上、高齢者と話すのが好きでなければ続けるのが困難だといえます。
しかしそのなかでも得に高齢者と話すのが好きだと感じているなら、高齢者コミュニケーターに向いています。
相手がどう思っているのかを知りたい
高齢者コミュニケーターに向いている人の特徴、2つ目は「相手がどう思っているのかを知りたい」。
高齢者と話していくなかで、相手がどう思っているかを知りたいという意欲がある人は高齢者コミュニケーターが向いています。
お世話が好き
高齢者コミュニケーターに向いている人の特徴、3つ目は「お世話が好き」。
高齢者との関わりあいのなかで、もっと力になりたい、支えたいと感じる人は高齢者コミュニケーターに向いているといえるでしょう。
資格とはいえ勉強には時間も労力もかかるため、意欲がなければ継続は難しいからです。
より高齢者とのコミュニケーションを深めたい
高齢者コミュニケーターに向いている人の特徴、4つ目は「より高齢者とのコミュニケーションを深めたい」。
高齢者コミュニケーターの資格を取得していなくても、利用者との会話のなかでコミュニケーションを取ることは可能です。
しかし心理や身体の勉強をすることで、深く高齢者の方とコミュニケーションをとれるでしょう。
これからも介護業界で働いていきたい
高齢者コミュニケーターに向いている人の特徴、5つ目は「これからも介護業界で働いていきたい」。
介護業界で働いていきたい意欲のある人は、高齢者との関わりが必須です。
高齢者コミュニケーターの資格を取得して、今後の仕事に役立てるのをおすすめします。
高齢者とのコミュニケーションに関する資格
高齢者コミュニケーターの他に、高齢者とのコミュニケーションに関する資格を紹介します。
- 高齢者傾聴スペシャリスト
- 介護コミュニケーションアドバイザー
- レクリエーション介護士
- 高齢者ケアストレスカウンセラー
- 認知症予防レクインストラクター
1つずつ解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
高齢者傾聴スペシャリスト
高齢者との関わりにおすすめな資格、1つ目は「高齢者傾聴スペシャリスト」。
傾聴とは?
傾聴とは、「耳」「目」「心」を傾けて真摯な姿勢で相手の話を聴くコミュニケーションの技法。 相手との信頼関係を築くだけでなく、傾聴を通して自分自身を知り、感情のコントロール等精神的成長を促すきっかけにもなります。 また傾聴の技法は、企業内の人間関係や、顧客など社外の人間関係構築にも大きなメリットをもたらすのです。
引用-カオナビ
高齢者傾聴スペシャリストは、高齢者の方にフォーカスを充てた専門家で相手の心に寄り添う職業です。
講座を受講し、70%以上の得点率で合格となります。
介護コミュニケーションアドバイザー
高齢者との関わりにおすすめな資格、2つ目は「介護コミュニケーションアドバイザー」。
一般財団法人・日本能力開発推進協会(JADP)が認定する介護コミュニケーションアドバイザーは、現場スタッフへの指導を行う際に役立つ資格です。
カリキュラム修了後に試験を受けて、70%以上の得点率で合格となります。
レクリエーション介護士
高齢者との関わりにおすすめな資格、3つ目は「レクリエーション介護士」。
日本アクティブコミュニティ協会が認定するレクリエーション介護士は、高齢者とのコミュニケーションや目的別でのプラン構築スキルを勉強します。
2級と1級があり、2級の試験は選択式50問で60点以上で合格、1級は実技試験と筆記試験でそれぞれ60%以上の得点率で合格です。
高齢者ケアストレスカウンセラー
高齢者との関わりにおすすめな資格、4つ目は「高齢者ケアストレスカウンセラー」。
一般財団法人・職業技能振興会が認定する高齢者ケアストレスカウンセラーは、メンタル疾患の知識を深めるための資格です。
カリキュラム修了後、認定試験で合格すると資格取得となります。
認知症予防レクインストラクター
高齢者との関わりにおすすめな資格、5つ目は「認知症予防レクインストラクター」。
日本能力開発推進協会(JADP)が認定する認知症予防レクインストラクターは、認知症の予防のための予防レクリエーションやリハビリレクリエーションについて知識を深める内容です。
介護レクインストラクターの資格取得が、認知症予防レクインストラクターの受験資格となります。
まとめ
今回は、高齢者コミュニケーターの概要から働く場所、資格の内容、勉強方法など徹底的に詳しく解説しました。
高齢者コミュニケーターの資格を取得した人の口コミも掲載したので、ぜひ資格取得の参考にしてみてください。
当サイトでは他にも介護に関する情報や、各資格、仕事について解説した記事があります。
介護業界で働く人は、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね!