「ソーシャルワーカーの転職に有利な資格ってある?」
「ソーシャルワーカーって、似ている仕事がいくつかあったような…?」
「いま目指しているけど、ソーシャルワーカーに向いている人の特徴を教えて…!」
現在、あなたはこのようなお悩みを抱えていませんか?
たしかにソーシャルワーカーと聞いて、詳細をすぐ答えられる人は少ないでしょう。
そこで今回は、ソーシャルワーカーの転職に有利な資格や職場で変わる役割、仕事に向いている人の特徴などを網羅的に解説していきます。
◆本記事の内容
- ソーシャルワーカーとは?
- ソーシャルワーカーの転職先で変わる役割
- ソーシャルワーカーに向いている人は?
- ソーシャルワーカーの転職に必要なスキルや資格は?
現在介護業界にいる人も他業種の人も、ソーシャルワーカーに転職したいのであればこの記事を参考にしてみてください。
ソーシャルワーカーとは?
ソーシャルワーカーとは社会福祉士とも呼ばれ、あらゆる患者を社会的観点からサポートする仕事です。
相談者の話を聞いて一緒に問題解決をしていくというイメージで進めていくため、対応に正解はありません。
ソーシャルワーカーとは、その人にあった柔軟な対応や臨機応変さが必要な仕事といえるでしょう。
ソーシャルワーカーの将来性は?
ソーシャルワーカーは都内にはたくさんいるものの、地方へ足を運ぶとなかなかいないのが現状です。
ソーシャルワーカーを必要としている相談者は地方にもいるので、人材不足という意味では将来性があります。
この先テクノロジーと介護業界がさらに融合することで、遠隔で活躍するソーシャルワーカーも出てくるでしょう。
ソーシャルワーカーの求人倍率
日本版O-NETの『医療ソーシャルワーカー』によると、2020年度のソーシャルワーカーの有効求人倍率は「3.9倍」。
つまり、全国でソーシャルワーカーの必要性が高まっています。
2050年頃には70~80歳の人口が多くなることも考えられており、ソーシャルワーカーはこの先どんどん必要さを増していくでしょう。
ソーシャルワーカーに未経験・無資格で転職できる?
結論、ソーシャルワーカーの役割によって資格の必要有無は異なります。
しかし経験に関しては、なくても転職可能です。
ソーシャルワーカーの役割は転職先によって大きく異なるため、詳しくは後述する「ソーシャルワーカーの転職先で変わる役割」でご確認ください。
ソーシャルワーカーの転職先で変わる役割
ソーシャルワーカーは、転職先によって大きく役割が変わります。その役割は、大きく分けて以下の6つ。
- 医療ソーシャルワーカー
- スクールソーシャルワーカー
- コミュニティソーシャルワーカー
- 精神保健福祉士
- 児童福祉司・児童指導員
- 生活相談員・支援相談員
1つずつ、仕事内容から必要な資格について解説します。
医療ソーシャルワーカー
転職先で変わるソーシャルワーカー、1つ目は「医療ソーシャルワーカー」です。
簡単に説明すると、医療ソーシャルワーカーとは病院に来訪する患者の相談に乗る仕事。
また患者の家族が抱える心理的・経済的・社会的な悩みや問題に関する相談支援を行います。
必要な資格はないものの、社会福祉士を取得していると就職では有利です。
スクールソーシャルワーカー
転職先で変わるソーシャルワーカー、2つ目は「スクールソーシャルワーカー」です。
簡単に説明すると、スクールソーシャルワーカーとは学校に登校する生徒などの相談に乗る仕事。
スクールソーシャルワーカーにはるには、社会福祉士・精神保健福祉士・臨床心理士資格のどれかを取得している必要があり、さらに正職員になるなら「スクールソーシャルワーカーの教育課程の修了」と「公務員試験の合格」が必要です。
コミュニティソーシャルワーカー
転職先で変わるソーシャルワーカー、3つ目は「コミュニティソーシャルワーカー」です。
簡単に説明すると、コミュニティソーシャルワーカーとは地域における悩みを抱えた人の相談に乗る仕事。
コミュニティソーシャルワーカーになるには資格は必要ありませんが、相談員などの実務経験が必要な場合が多いでしょう。
また社会福祉主事任用資格、社会福祉士などがあれば有利です。
精神保健福祉士
転職先で変わるソーシャルワーカー、4つ目は「精神保健福祉士」です。
簡単に説明すると、精神保健福祉士とは病気(精神疾患など)を抱えている患者の相談に乗る仕事。
精神保健福祉士になるには、福祉系大学などを卒業して国家試験に合格することが必須です。
中卒や高卒の受験は不可となっているため、社会人から目指す場合には福祉系大学へ通学する場合もあります。
児童福祉司・児童指導員
転職先で変わるソーシャルワーカー、5つ目は「児童福祉司」「児童指導員」です。
簡単に説明すると、児童福祉司や児童指導員は児童相談所で子どもやその親の相談に乗る仕事。
児童福祉司・児童指導員になるには大学卒業後に指定の養成学校へ通い、児童福祉司任用の資格を取得する必要があります。
また地方公務員になるので、公務員試験にも合格することが必須条件です。
生活相談員・支援相談員
転職先で変わるソーシャルワーカー、6つ目は「生活相談員」「支援相談員」です。
簡単に説明すると、生活相談員や支援相談員とは介護が必要な利用者とその家族の相談に乗る仕事。
社会福祉士・精神保健福祉士・社会福祉主事任用資格などを取得している必要がありますが、なかには介護福祉士や介護支援専門員資格と実務経験だけで認可するという自治体もあります。
ソーシャルワーカーに向いている人は?
つづいて、ソーシャルワーカーに向いている人について。以下のような人に向いています。
- コミュニケーション能力が高い
- 傾聴力に長けている
- 想像力がある
- 気配りができる
- 臨機応変に対応できる
- 問題解決能力が高い
以上6つについて、詳しく解説します。
コミュニケーション能力が高い
ソーシャルワーカーに向いている人の特徴、1つ目は「コミュニケーション能力が高い」。
ソーシャルワーカーの仕事はざっくりいうと、相談に乗って問題を解決できるようにサポートすることです。
つまり相談者が「何について悩んでいるのか」「この先どうしたいのか」といった部分を、話のなかから察したり聞きだしたりします。
内容だけでなく、相談者の心境なども感じ取れるようなコミュニケーション能力が必要です。
傾聴力に長けている
ソーシャルワーカーに向いている人の特徴、2つ目は「傾聴力に長けている」。
傾聴力とは相手の話を聞き、自分で答えを出してもらうように絶妙なタイミングで質問をしていくこと。
相談内容を聞くだけでも、自分勝手なアドバイスをするわけでもなく、ただ相談者に寄り添って一緒に解決するという「傾聴力」が必要です。
想像力がある
ソーシャルワーカーに向いている人の特徴、3つ目は「想像力がある」。
相談者のなかには、思いを言葉で表現するのが難しい方もいます。そのなかで想像力でカバーできると、話がスムーズに進むでしょう。
まずは辛さから解放することが大切なので、相談者の悩みからどのような思いだったのかを想像して共感できる能力が必要です。
気配りができる
ソーシャルワーカーに向いている人の特徴、4つ目は「気配りができる」。
扱う言葉や話を聞く態度など、相談者はよくソーシャルワーカーのことを見ています。
そんななかで話を聞いてもらおうとしている人が、気配りや配慮が全くできない人間だと不安に感じますよね。
サポートされる側(相談者)が気を遣わずに話せる環境を提供することも、ソーシャルワーカーにとって大切な仕事です。
臨機応変に対応できる
ソーシャルワーカーに向いている人の特徴、5つ目は「臨機応変に対応できる」。
相談者は全員異なる話をして、それぞれ解決の方向性も大きく変化します。正解がない状況のなか、回答マニュアルは存在しません。
ソーシャルワーカーは、臨機応変に対応できる人が好ましいです。
問題解決能力が高い
ソーシャルワーカーに向いている人の特徴、6つ目は「問題解決能力が高い」。
相談内容は人それぞれで、なかには相談している時点で解決したいわけではない人もいます。
そんななか問題をどの方向から、どうやって解決するのか考えるのソーシャルワーカーの仕事です。
問題解決能力が高くないと、務まらない仕事といえるでしょう。
ソーシャルワーカーの転職に必要なスキルや資格は?
つぎに、ソーシャルワーカーの転職に必要なスキルや資格を紹介します。今回紹介するスキルと資格は、以下の5つ。
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 公務員試験
- コミュニケーション能力
- ITスキル
それぞれ詳しく、解説します。
社会福祉士
ソーシャルワーカーの転職に必要なスキルや資格、1つ目は「社会福祉士」。
先述した「ソーシャルワーカーの転職先で変わる役割」でも、必須資格として社会福祉士が何度が出てきました。
ソーシャルワーカーとは社会福祉士の別名でもあり、まずはこの資格を取得しておくというのが必須といえるでしょう。
精神保健福祉士
ソーシャルワーカーの転職に必要なスキルや資格、2つ目は「精神保健福祉士」。
精神保健福祉士は業務が未経験でも、福祉系の4年制大学や専門学校などを卒業すると受験資格がもらえます。
国家資格でもあり、取得しておいて損はないのでおすすめです。
公務員試験
ソーシャルワーカーの転職に必要なスキルや資格、3つ目は「公務員試験」。
先述した「児童福祉司・児童指導員」は地方公務員でしたが、このように公務員として働ける職場はたくさんあります。
せっかくソーシャルワーカーの資格を持っていても、公務員試験に合格していなければ仕事の幅が狭まります。
ぜひ公務員試験に挑戦して、自分にあった職場でソーシャルワーカーとして活躍しましょう。
コミュニケーション能力
ソーシャルワーカーの転職に必要なスキルや資格、4つ目は「コミュニケーション能力」。
どんな職場で仕事をすることになっても必要なのが、このコミュニケーション能力。
ソーシャルワーカーは初めて会った人の心を開かせて、相談しやすい環境にする能力も求められます。
ITスキル
ソーシャルワーカーの転職に必要なスキルや資格、5つ目は「ITスキル」。
現在、すでに学校におけるICT教育や介護施設における介護ロボットが誕生して、現場で活躍しています。
介護業界にもITやテクノロジーといった分野が進出してくるため、今のうちからITスキルを身に着けておくと幅広く仕事ができるでしょう。
ソーシャルワーカーへの転職求人を掲載しているサイト3選
ここからはソーシャルワーカーへの転職求人を掲載しているサイトを、3つ紹介します。それが以下。
- 介護求人ナビ
- e介護転職
- 介護求人パーク
1つずつ、サイトの特徴を解説します。
介護求人ナビ
ソーシャルワーカーへの転職求人を掲載しているサイト、1つ目は「介護求人ナビ」。
職種と働きたい地域から選べるので、小さなお子さまがいる方でも探しやすいサイトとなっています。
もちろん介護専用の求人サイトのため、一般的な大手サイトと比較しても探しやすいのではないでしょうか?
e介護転職
ソーシャルワーカーへの転職求人を掲載しているサイト、2つ目は「e介護転職」。
多くの求人数を誇るサイトで、現在地から近い介護施設を探す機能が便利です。
自宅から近い職場を探している人は、ぜひ利用してみてください。
介護求人パーク
ソーシャルワーカーへの転職求人を掲載しているサイト、3つ目は「介護求人パーク」。
どのような職場で働けばいいのか分からない人向けに、登録して待つだけでおすすめの求人を紹介してくれる機能がある介護求人パーク。
転職エージェントのような利用の仕方ができるので、1人で迷っている人におすすめです。
まとめ
今回は、ソーシャルワーカーの転職に有利な資格や職場で変わる役割、仕事に向いている人の特徴などを網羅的に解説しました。
ソーシャルワーカーは「あらゆる場面で相談に乗って問題を解決していく人」といえます。
しかし相談者を置いてけぼりにするようなサポートの仕方では、いまの問題が解決できても、結局自立できずに同じ悩みを抱えていくことになってしまいます。
相談者がなにを求めて、どのように解決してほしいのかといったところをコミュニケーション能力でくみ取り、その人自身にあった回答を提供していくというスキルが求められます。
ソーシャルワーカーに転職を考えているなら、こういった部分についてしっかり理解してから臨みましょう。
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