介護職の転職で、資格を取得するべきか悩んでいませんか?
この記事では「介護職の転職におすすめの資格」について解説します。
結論、資格は取得しておいた方が良いです。
資格を取得しているかいないかでは、待遇や職業の幅が大きく異なるので、資格取得を検討してみてください。
その他にも「資格を取得しておいた方が良い理由」についても解説します。
ぜひこの記事を参考に、満足のできる転職活動を行ってください。
また「介護資格の取り方」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。
介護職への転職は資格なしでも可能
介護職への転職は、資格がなくても可能です。
未経験・無資格でも転職・就職できる施設は多くあります。
実際にデイサービスや特別養護老人ホームなどは、無資格・未経験でも働ける職場です。
しかし、当然資格を持っていた方が有利です。
資格があると、無資格ではできない生活援助業務や身体介護も可能になります。
また、年齢によっても異なり、30代以上の場合は、ただでさえ転職の難しい年齢です。
30代以上からの転職では、資格を持っていた方が有利と言えるでしょう。
さらに以下で、資格を取得しておく場合に知っておきたい制度や、実際の求人例を紹介します。
介護職への転職で知っておきたい「介護職就職支援金貸付事業」
転職の際に資格取得を考えるなら、介護職就職支援金貸付事業をおすすめします。
介護職就職支援金貸付事業は、介護資格を取得する際にかかる費用を、返済免除付で貸付してくれる制度です。
介護未経験者、無資格者、無職等の求職者が、介護職員初任者研修などの公的職業訓練機関における介護研修を受講して介護職場に就職すると、都道府県社会福祉協議会から最大20万円の貸付を受けることができ、その後介護職場で2年間勤務すると返済免除となるものです。
引用: 全国老人福祉施設協議会
実質無料で介護資格を取得できます。
「資格取得をしておきたいけど費用がない」という場合は、介護職就職支援金貸付事業を利用しましょう。
介護資格を必要としない求人例
介護職への転職は、未経験・無資格でも可能です。
実際に無資格ではどんな条件の求人があるか、例を紹介します。
- 職種:ヘルパー・介護職
- 給与:月収176,000円〜
- 施設:有料老人ホーム
引用:きらケア
- 職種:ヘルパー・介護職
- 給与:月収170,000〜195,000円
- 施設:放課後等デイサービスセンター
引用:きらケア
無資格でも、求人件数自体は多いです。
しかし、給与はそれほど高くない傾向にあります。
介護資格を必要とする求人例
介護資格を必要とする場合の求人例を、いくつか紹介します。
一重に資格といってもさまざまですが、今回は「初任者研修」を取得している場合で調査しました。
- 職種:ヘルパー・介護職
- 給与:月収241,100円〜
- 施設:有料老人ホーム
引用:きらケア
介護職員初任者研修を取得しているだけで、月収20万円以上の求人が多く見つかりました。
給与の高さで比較すると、資格を取得しておいた方が良いと言えます。
介護職への転職で資格を取得しておくべき理由
介護職への転職は、資格を取得しておいた方が良いです。
なぜ資格を取得しておくべきか、主な理由は3つあります。
- 即戦力としてアピールできる
- 資格手当がつく可能性
- 転職先の幅が広がる
資格を取得しておくと、転職で採用される可能性が高まるほか、待遇も良くなる可能性があるため、資格を取得しておくにこしたことはないでしょう。
以下で、具体的にどのように資格が関係してくるのか解説します
即戦力としてアピールできる
介護資格を取得しているというのは、介護に関する知識や技術について、ある程度理解しているという証明になります。
介護施設にとっては「1から教えなくても良い」メリットになるのです。
介護職は基本的に人手が足りていない業界なので、即戦力となる人材は重宝されます。
未経験・無資格で転職となると、最初の時期は先輩スタッフが付きっきりで教えなければいけません。
また、資格を取得しておくと、施設側が人材をどのように配置するべきかの判断材料になります。
そのため、資格取得者は優遇されやすいのです。
資格手当がつく可能性
介護資格を取得しておくと、資格手当がつきやすいです。
一般的に介護業界の給与は、それほど高くありません。
とくに未経験・無資格の場合、給与は低いです。
しかし、資格を取得していると、さまざまな業務を任せられたり専門的な業務を行えるので、比較的高い給与に期待できます。
資格手当の相場に関しては、取得している資格によって異なりますが、手当だけで1万円以上は期待できるでしょう。
単純に資格の有無だけで、5万円ほどの給与差があります。
転職先の幅が広がる
資格を取得していると、転職先の幅が広がります。
無資格・未経験でも求人は見つかりますが、自身の求める条件と合わない場合もあるでしょう。
資格を取得していれば、働き方や施設まで、幅広く選べます。
たとえば、介護求人サイト「きらケア」では、介護系の求人が全体で45,487件あります(2021年8月時点)。
しかし、無資格OKとしている求人は、そのなかの12,951件と、全体の4分の1しかありません。
より自身に合った転職先を見つけるなら、介護資格は必須と言えるでしょう。
介護職への転職で取得しておきたいおすすめの資格
介護職への転職で、取得しておきたいおすすめの資格を紹介します。
介護の資格はいくつもあるため、どの資格が有利になるか悩んでしまう方もいるでしょう。
とくにおすすめの資格は、以下の4つです。
- 介護職員初任者研修
- 介護職員実務者研修
- 介護福祉士
- ケアマネージャー
「介護職員初任者研修」と「介護職員実務者研修」は、比較的取得しやすい資格で、「介護福祉士」と「ケアマネージャー」は比較的難易度が高いです。
それぞれの特徴や、なぜこれらの資格をおすすめするのか、以下で解説します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護に関する基本的な知識やスキルを学べる資格です。
基本的な知識を全10科目、合計130時間の受講が必須条件となっており、修了試験に合格すれば資格を取得できます。
受験資格もないため、介護に関する知識のない方でも、挑戦しやすい資格です。
また、試験難易度も低く、試験合格率は90%以上。
スクールに通えば、通信講座で40.5時間分の学習も可能です。
介護職員初任者研修の資格取得方法は、コチラでも解説しているので、参考にしてください。
介護職員実務者研修
介護職員実務者研修は、介護職員初任者研修の上位に位置する資格です。
介護職員初任者研修では学べない、痰の吸引や経管栄養など、医療的な知識を学べます。
介護職員初任者研修を取得しておくと、一部試験免除があるので、介護職員初任者研修修了者にとって、取得しやすい資格と言えるでしょう。
また、介護福祉士の受験資格として、3年以上の実務経験と介護職員実務者研修の受講が必須なので、介護福祉士を目指す方にもおすすめの資格です。
介護福祉士
介護福祉士は、介護に関する国家資格です。
国家資格であるため、受験資格も定められており、取得難易度も高いですが、取得しておけば重宝される存在になるでしょう。
介護福祉士の主な受験資格は、以下の通りです。
- 介護福祉士養成施設(2年以上)を卒業(修了)した方
- 介護福祉士養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方
- 3年以上介護等の業務に従事した方で、実務者研修を修了した方
- 3年以上介護等の業務に従事した方で、介護職員基礎研修と喀痰吸引等研修(第1号研修または第2号研修)を修了した方
- 福祉系高校で新カリキュラムを履修した卒業した方
- 特例高校を卒業した翌日後に9か月以上介護等の業務に従事した方
- 経済連携協定(EPA)で介護等の業務に従事した方
転職からキャリアアップを目指すのであれば、取得しておきたい資格です。
介護福祉士の資格取得方法は、コチラでも解説しているので、参考にしてください。
ケアマネジャー
ケアマネージャーは、ケアプランや介護保険の請求を行える資格です。
介護の管理業務を行うため、民間資格ながら難易度は高く、知識とともに実務経験が求められます。
求められる実務経験は、保険・医療・福祉に関する国家資格保有者としての経験が5年以上かつ従事日数900日以上。
とてもハードルの高い資格ですが、取得しておけば介護職の転職で困ることはないでしょう。
ケアマネージャーの資格取得方法は、コチラでも解説しているので、参考にしてください。
介護資格取得なら三幸福祉カレッジがおすすめ
介護資格を取得するなら、三幸福祉カレッジをおすすめします。
三幸福祉カレッジで学べる講座は以下の8つ。
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
- ケアマネージャー受験対策講座
- 福祉用具専門相談員養成講座
- 介護事務講座
- 同行援護従業者養成研修
- 全身性障がい者ガイドヘルパー養成研修
- 喀痰吸引等研修
他にも「介護職員初任者研修+実務者研修」のような、セット講座もあります。
介護職の転職に取得しておきたい資格講座が揃っているのも大きなメリットです。
さらに、就職サポートもしているので、転職サイト代わりとしても使えるでしょう。
介護職への転職におすすめの転職サイト
介護職への転職におすすめの転職サイトを2つ紹介します。
資格を取得したら、後は転職先を見つけるだけですが、転職サイトはいくつもあり、悩んでしまう方もいるでしょう。
とくにおすすめの転職サイトは以下の2つです。
それぞれのサイトは、専任アドバイザーもつくので、初めての転職でも利用しやすいです。
資格を取得した際は、ぜひ利用してみてください。
以下で、それぞれの特徴を紹介します。
e介護転職
e介護転職は、さまざまな職種から検索できる介護転職サイトです。
資格を必要とするケアマネージャーや介護福祉士から、介護スタッフに送迎ドライバーの求人まであります。
さらに、介護職の年収情報や転職体験談など、転職する際に知っておきたい情報も充実。
口コミでは、検索しやすさや専門アドバイザーに対して高評価です。
e介護転職は、無料で登録でき、全国各地の最新の介護求人情報から、自分に合った案件情報を素早く検索できます。専門のスタッフがキャリア相談や転職相談にも乗ってもらえますから、初めての業界へのチャレンジで不安な場合でも安心して乗り越えられると思います。
引用:介護士求人ひろば
初めての方でも利用しやすいサービスなので、介護職への転職で不安を抱えている方におすすめです。
介護ワーカー
介護ワーカーは、求人数の多い転職サイトです。
求人数は公開求人数だけで7万件以上。
サイトに無料登録すると、専任アドバイザーから非公開求人を紹介してもらえます。
こだわり条件も充実しているので、自身に合った仕事を探しやすいのもポイント。
お役立ちコンテンツも充実しており、介護の資格や働き方について学べます。
口コミでは、専任アドバイザーによる評価が多く見つかりました。
ネットで検索して登録をしたのが最初です。その翌日にすぐ担当者から電話が入り、対応の早い会社だと思いました。希望の条件がとても厳しかったので、すぐには条件に合う求人は出ないだろうと思っていたのですが、最初の担当さんがかなり探し回ってくれたのが印象深かったです。
引用:介護士求人ひろば
担当アドバイザーがしっかり条件を聞いてくれるので、自身に合った転職先を見つけやすいです。
「こんな職場に転職したい」という条件が明確になっている方は、介護ワーカーをおすすめします。
介護職への転職は資格を取得しておこう
介護職への転職を検討しているなら、介護資格を取得しておきましょう。
介護職は、未経験・無資格でも転職できる業界なので、必ず資格を取得しておかなければいけないわけではありません。
しかし、資格を取得しているかしていないかで待遇や転職先の幅が異なります。
転職を有利に進めるためは、資格を取得しておいた方が良いでしょう。
介護資格のなかには、難易度の低いものもあるので、ぜひ今回の記事を参考に、資格取得を検討してみてください。