介護職の転職に不安を感じていませんか?
この記事では「介護職の面接に使える自己PR」について解説します。
結論、自己PRは事前にしっかり練っておくべきです。
場当たりの自己PRでは、採用の可能性は低いと考えておきましょう。
他にも「自己PRの例文」や「自己PRを考える上での準部」についても解説します。
ぜひこの記事を参考に、採用担当者に「ぜひ入社してほしい」と思われる自己PRをしましょう。
また「介護職の面接でよくある質問」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。
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介護職の面接での自己PRで伝えるべき内容
自己PRでは、自分の強みを事業所が求める人物像に当てはめた形で伝える必要があります。
採用担当者にとって自己PRは採用の可否を決める重要な判断材料なので、うまく伝われば、採用に大きくプラスになります。
主に伝えておくべき内容は以下の2つです。
- 人物像
- これまでの経験
- 将来
求める人物像に自分がマッチしているかを示して面接を有利に進めるために、自分の強みを自己PRで明確に伝えていきましょう。
介護職の自己PRを考える上での準備
自己PRは、面接でされる定番の質問であり、面接の合否に大きな影響を与える重要なものです。
自分の経験や人柄を伝える大きなチャンスであり、定番の質問であるだけに上手に答えられないと相手の心象は悪くなります。
合否に直結する自己PRですが、文章や言葉にして相手に伝えるのはなかなか難しいです。
そこで、自己PRを考える前の準備を、次の手順で考えておきましょう。
- 経験の洗い出し
- 応募先の人物像のまとめ
なぜそれぞれが重要になるのか、どのように考えるべきか、以下で解説します。
経験の洗い出し
自己PRに使えそうな自分の経験を、まずはざっと洗い出してみましょう。
洗い出している段階で必要なのかと迷うものがあれば、とりあえず出しておいて、使うかどうかは後で判断してください。
アピールにつながるかを一つひとつ吟味して選ぶよりも、洗い出した経験の中から自己PRにつながるものを見つけたり、つながる理由を精査したりするほうが効率的です。
まずは、経験の洗い出しにしぼって行ってみましょう。
応募先の人物像のまとめ
自己PRを考える際に重要なのは、応募先の事業所がどのような人物を求めているかの把握です。
一般的にどれほど評価されるアピールポイントでも、応募先の事業所と合っていなければ意味のある自己PRにつながりません。
確認しておくべき事項は、以下の4つです。
- 募集要項
- 事業所の特色や雰囲気
- 事業所の会社概要
- 経営方針
上記の情報から、応募先がどのような人物を求めているのか考えておきましょう。
自己PRの重要ポイント3つ
自己PRを考える上で重要なポイントは、以下の3つです。
- 具体的なエピソード
- 過去の成功体験
- 今後の将来像
採用担当者は、応募者の経験や現在の考え方などをみて「事業所が求める人物像に合っているか」「職場に良い雰囲気を与えるか」「やる気や熱意がありすぐに辞めないか」などを見極めようとしています。
そのために、なぜそれぞれのポイントが重要になるのかどのように伝えるべきかを、以下で解説するので、参考にしてください。
具体的なエピソード
具体的なエピソードをもとにして、説得力のあるメッセージで自分の強みを伝えましょう。
エピソードなしで自分を伝えても、抽象的な自己PRになってしまい、採用担当者の印象に残りません。
たとえば「高齢者の隠れたニーズや悩みを引き出すのが得意です」「介護が好きです」と面接官に伝えても、印象には残らないでしょう。
しかし、以下のようなエピソードであれば、説得力が増します。
- 「高齢者の話し相手を引き受けるボランティアをしていたので、300人以上の高齢者と話した経験があります」
- 「家族介護を長年やっていて、介護には苦労もあるけどその分やりがいのある仕事だと感じた」
できるだけ具体的なエピソードを用意して、採用担当者の興味や印象を惹きつけましょう。
過去の成功体験
自己PRは、過去の成功体験を伝えると効果的です。
成功体験は、人柄や行動特性を相手に効果的に伝えられます。
実際に行動して成果をあげてきたかを上手に伝えられると、採用担当者に「同じ状況になったら同じように行動してくれるだろう」と、説得力を感じてもらえるでしょう。
過去の成功体験をうまく利用して、自分のアピールポイントの説得力を高めてください。
今後の将来像
採用担当には、入社後の将来像をハッキリ伝えておきましょう。
過去の経験や性格を伝えるだけでは、入社後にどのような働き方をするかが採用担当に伝わりません。
たとえば、以下のような将来像を伝えると良いでしょう。
- 「これまでの経験を活かして利用者に寄り添った仕事をしたい」
- 「チームリーダーをやっていた経験から職員管理の仕事をしたい」
ただし、注意点として、あくまでも職場に価値提供ができる将来像を伝えてください。
将来の自分のキャリアアップのためなどというニュアンスが伝わると、すぐに辞めて別の事業所に行ってしまうのではないかとマイナスの評価につながる場合があります。
介護職の採用担当者が面接で見ているポイント
採用担当者がどのような部分を見ているかを知っておきましょう。
主に見られている部分は、以下の2つです。
- 求める人物像であるか
- 働く熱意が感じられるか
なぜそれぞれのポイントを見られるのか、どのように注意するべきかを、以下で解説します。
求める人物像であるか
事業所には必ず求める人物像があるので、マッチしていないと判断されれば不採用です。
自己PRが求める人物像とマッチしているかを確認するには、自己PR作成の準備段階でまとめた情報が参考になります。
募集要項や事業所の特色・雰囲気などから、事業所の求める人物像を確認しましょう。
採用担当者も事業所の一社員であるため、経営方針にそぐわない人は入社させられません。
求職者は、自己PRで自分が事業所の求める人物像にマッチしているかどうかを必ず確認して、明確に示せるようにしましょう。
働く熱意が感じられるか
働く熱意を感じてもらえなければ、採用される可能性は低くなります。
なぜなら、熱意がない人は、採用してもすぐに離職してしまったり、採用後の職務に熱心に取り組まなかったりする可能性があるためです。
そのため、働く熱意の程度を、採用担当者は自己PRなどから判断しています。
働く熱意の判断がされる重要な視点として、以下の3つを重視されるでしょう。
- なぜ他の業界ではなく介護業界なのか
- なぜ様々な種類がある中でこのジャンルの施設を選んだのか
- なぜ他の事業所ではなくうちの事業所なのか
「仕方なく介護業界を選んだ」「何となくこの事業所を選んだ」と採用担当者に判断されると、大きなマイナスです。
働く熱意の有無は、言葉の端々から採用担当者に伝わります。
熱意を明確に伝えられるように、事前に3つの視点を押さえておくようにしましょう。
状況別介護職自己PRの例文
介護職の経験や資格の有無などで、自己PRの内容は大きく変わってきます。
4つの状況に応じた自己PRの例文を紹介するので、自己PRの書き方に迷ったら、自分の状況に合った例文を参考にしてください。
- 介護職未経験の場合
- 介護職から介護職への転職
- ブランクがある場合
- 資格を持っているものの実務経験がない場合
それぞれの参考例文を、自分なりにアレンジして使ってください。
介護職未経験の自己PR例文
介護職未経験の場合は、自分が介護職に向いている部分を示す必要があります。
介護職経験者とは違って職歴で直接のアピールができないので、別分野の経験を介護職にどう活かすかを考えた自己PRにしましょう。
具体的な自己PRは、以下の例文を参考にしてください。
「私は4年間、カフェのホール担当として働いていました。 人とのコミュニケーションが好きで始めましたが、ピークタイムは立ちっぱなしで、思った以上に業務はハードでした。 そのような状況でもお客様が何をしたら喜んでくれるのか、快適に感じてもらえるかを常に考えて行動したことで、お客様からお褒めの言葉を多くいただきました。 相手の状況を考えて行動する必要性が高い点で、カフェと介護の仕事は共通していると感じています。 ニーズを丁寧に汲み取り、利用者が心地良く過ごせる空間を、介護スタッフの方々と作りあげていきたいです。」 |
例文のポイントは、忙しくても気配りを忘れない部分や、想定外の大変な業務でも丁寧な仕事ができる部分をアピールしている点です。
過去の仕事が介護にどのように活きるかをアピールすると良いでしょう。
介護職から介護職へ転職した場合の自己PR例文
介護職からの転職の場合は、前職での経験をどのような形で活かせるのかを意識して、自己PRを作成しましょう。
なぜなら、介護職経験者を採用する事業所は、即戦力を期待している場合も多いからです。
具体的な自己PRは、以下の例文を参考にしてください。
「私は介護職として8年間の経験があります。 現在働いている事業所では、介護リーダーとして、入居者のケアに加えてスタッフのサポートをしてきました。 施設の目指す介護の在り方をスタッフに伝え、入居者が快適に過ごせる空間をつくるという目標に向かって一丸となって歩んできました。 その結果、入居者から過ごしやすくなったというお褒めの言葉をいただきました。 また、スタッフの離職率の低下や事業所の風通しの良さにも貢献できたと感じています。 その経験を活かして、スタッフがともに協力できる環境をつくり、入居者に安心・快適な空間を提供したいと考えています。」 |
例文は、介護リーダーとして人を束ねてきた点や、それによって実際に成果をあげた点をアピールしています。
介護職の経験を、応募先の事業所でどのように活用していくかに触れている点もポイントです。
ブランクがある場合の自己PR例文
ブランクがある場合には、ブランクの理由や、復帰後も介護職を続ける意思や能力があるという点を意識して伝えましょう。
採用してすぐに辞めないか、能力的に問題がないかなどは応募先の事業所としては気になる部分です。
具体的な自己PRは、以下の例文を参考にしてください。
「私は10年間介護職に勤務した後、子育てに専念するため退職しました。 子どもが中学生になって自分の時間に余裕ができたので、また介護の仕事をしたいと思ってこの事業所を志望しました。 介護の仕事は自分の天職だと感じています。 ブランクはありますが、子育てを通じて、言葉以外からのニーズを読み取る能力や、忍耐力、タイムマネジメント能力を高めることができました。 この培った能力を使って、より利用者が快適に過ごせる空間づくりをしていきたいと考えています。」 |
前向きな理由で介護を離れた点や、介護職を長く続けていく点をアピールできているのがポイントです。
自ら離れたのではなく、離れざるを得ない理由があったと伝えると、ネガティブな印象になりません。
資格を持っているものの実務経験がない場合の自己PR例文
資格はあるが実務経験がない場合は、介護職に対するやる気や、理想と現実のギャップがあったときにどうするかを事前に伝えておきましょう。
やる気がある人は事業所としても採用したくなりますが、実際の現場に入ってからもやる気が続いていくかは、不安に感じられてしまうためです。
具体的な自己PRは、以下の例文を参考にしてください。
「大学の授業で介護業界の現場を知り、直接的に誰かの助けになれる、介護の仕事に魅力を感じました。 現場に入る前に介護の知識を身に付けておきたいと考え、介護初任者研修を受講しました。 その際、現場実習を希望して実際の現場を体験しましたが、スタッフや利用者とのコミュニケーションを通して、改めて介護の魅力を実感できました。 早く実践的なスキルを身に付けて、利用者の満足につながる介護をしたいと感じています。」 |
例文のポイントは、やる気を伝えている点と、少ないながら現場に入った経験をアピールしている点です。
介護をやりたくて前向きに介護職を選び、そのために資格も取得したというのは大きなアピールポイントになります。
介護職面接での自己PRは事前にしっかり対策を
介護職の自己PRは、必ず事前に対策と練習をしておきましょう。
自己PRがすべてではないものの、自己PRに重きを置く事業所もあります。
とくに利用者とのコミュニケーションが重要な介護職では、人柄が重視される場合もあるでしょう。
ぜひ今回の記事を参考に、自己PR文を考えてみてください。
介護の転職は、転職活動をフルサポートしてくれる介護ワーカーがおすすめです。
介護ワーカーなら面接日の調整から書類添削、面接アドバイスまで行ってくれるので、転職に不安を感じている方でも安心して進められます。