介護職に転職する場合は、志望動機が重要になることを知っていますか?
この記事では「介護転職の志望動機」について解説していきます。
結論、介護の職種によっても志望動機が異なるので職種に合わせた志望動機が重要です。
介護職への転職を検討する際に、わかりづらい「介護転職の志望動機」を調査した結果をまとめたので、ぜひ見ていただければと思います。
その他にも「志望動機の作り方」の説明や、「書き方の基本」について説明していきたいと思いますので、ぜひこの記事を読んで夢のマイホームを手に入れていただければ幸いです。
また、この記事では介護の資格について紹介しています。
介護転職の志望動機の作り方
介護業界へ転職をするとき、書類や面接で重視される1つに志望動機があります。
しかし、志望動機と言われても人に伝えるとなるとなかなか難しいです。
そのため、志望動機をどのように作ればいいか、悩んでいる人もいるでしょう。
そこでここでは、介護転職における志望動機の作り方を3つのステップに分けて紹介します。
ステップを守って棚卸しをしていけば、介護転職の志望動機を作れるでしょう。
基本となるステップは次の流れです。
- なぜ介護職なのかを明確にする
- 介護職に興味を持ったきっかけを深堀する
- 介護職を通して何をしたいか明確にする
それぞれのステップが必要な理由を解説します。
ステップ1:なぜ介護職なのか明確にする
最初に「なぜ介護職を目指しているのか」を明確にしてください。
介護職を選んだ理由を伝えられなければ、相手に納得されず採用もされないでしょう。
どうして介護職を選んだのか、何かしらのきっかけがあるはずです。
小さなことでもいいので、これまでの経験を棚卸しして介護職と自分を結びつけてください。
介護職を目指す動機にもなるため、しっかり話せるように整理しておきましょう。
ステップ2:介護職に興味を持ったきっかけを深堀する
ステップ1で介護職を目指す理由を見つける中で、介護職に興味を持ったきっかけがあったとしても、さらに深掘りしてください。
「親の介護を通じて、介護職に興味を持った」など、具体的な経験があった場合、そこからどうして自分も介護職に就きたいと考えたのか、その理由を伝えましょう。
具体的な経験がなく、たとえば福祉や介護の勉強を始めた人は、その理由を深掘りしてください。
どうして福祉や介護の勉強をしようと思ったのか、自分がなぜ行動を起こしたのかを説明できるようになりましょう。
ステップ3:介護職を通して何をしたいのかを明確にする
最後に介護職を通じて、自分が何をしたいかを明確にしてください。
要介護者の力になりたいは当然ですが、今後のキャリアビジョンをまとめましょう。
遠い将来ではなく、3年から5年後、介護職に就いてどんな自分になっていたいか。
好き勝手に言っていいわけではなく、しっかり地に足のついたキャリアビジョンでないと、到達できないと思われてしまいます。
そのため、理由も含めて「どうありたいか」を説明できるようにしてください。
どんな資格を取得したいか、その計画をどうするか、未経験者ならばスキルをどのようにつけていきたいかなど。
具体的な日程間も含めた計画を伝えられるようにしましょう。
職種別の介護転職の志望動機の例文紹介
それでは職種別に志望動機の例文を紹介しましょう。
今回紹介する職種は、以下になります。
- 介護職員(ホームヘルパー)
- 介護助手
- ケアマネージャー
- 生活相談員
- サービス提供責任者
同じ介護業界でも職種によって志望動機は変わります。
例文を参考に、自身の経験を棚卸しして志望動機を作成してください。
介護職員(ホームヘルパー)の志望動機の例文
未経験で介護職を目指す人の志望動機例文です。
私は人と関わることが得意で、人の役に立てる仕事に就きたいと考えています。
これまでは接客業に就いていましたが、お客様の喜ぶ顔を見るたびにやり甲斐を感じられて、これからも人を笑顔にする仕事に就きたいと考えているからです。
そんなとき、祖母の介護を通じて介護の重要性を感じました。そこで、まずは資格を取得しようと思い、介護職員初任者研修を受講しています。
家族の介護経験はありますが、仕事としては未経験なので努力が必要と思いますが、これまでの仕事で培った責任感や忍耐力、細かな気配りを活かして、1日でも早く対象者の役に立てるようベストを尽くしたいです。
介護助手の志望動機の例文
介護助手に未経験から応募する場合の例文を紹介します。
これまでは飲食店でアルバイトをしていましたが、資格を取得して安定した職に就きたいと思っていたものの、資格取得のための時間を確保できなかったので介護助手の求人に応募しました。
飲食店には介護を必要とする人も来店しており、自分も彼らの力になりたいと思ったことから、介護に興味を持ちました。
就職後はホームヘルパーや介護福祉士などの資格を取得し、介護従事者としてキャリアアップしていきたいです。
介護経験はありませんが、この仕事を通してより直接介護の現場に貢献できる人間を目指したいです。
ケアマネージャーの志望動機の例文
介護職の経験はあるが、ケアマネージャーは初めての人の志望動機例文です。
これまで8年間、介護職に従事してきました。
多くの利用者の介護をしてきましたが、1人1人に深く関わっていきたいと考えるようになり、対象者それぞれに合ったサービスを提供する介護支援専門員に興味を持ちました。
今年、介護支援専門員の資格を取得しましたが、仕事そのものは未経験です。
これまで介護福祉士として従事してきた中で、対象者にどのように喜んでもらえるかを考えてきた経験を活かし、ケアマネージャーとして仕事に取り組んでいきたいと考えています。
介護現場で培ったコミュニケーションスキルと経験を活かして、利用者の方がより良い暮らしを送れるような提案ができるケアマネージャーになっていきたいです。
生活相談員の志望動機の例文
介護経験があり、生活相談員に進みたい人の志望動機例文です。
これまで介護職員として6年働いてきました。その中で、より対象者の自立支援に深く関われる生活相談員の仕事をしてみたいと考えるようになり、今回応募しました。
対象者やその家族へのケアはもちろんですが、一緒に働く職員の思いも大切にしながら、全体を見渡す生活相談員になりたく、自分がどう動けば仕事を誰もがしやすくなるかを考えていきたいです。
また対象者やその家族の方に選ばれる施設となるために、生活相談員の営業力が重要になってくるため、今後はコミュニケーション力を磨いて、多くのお客様を獲得できる生活相談員を目指したいと考えています。
サービス提供責任者の志望動機の例文
介護業界の経験はあるが、サービス提供責任者としての経験がない場合の志望動機例です。
私は介護職員として訪問介護で5年、施設介護で4年の経験しております。
対象者へのケアはもちろんですが、現場ではリーダー業務も行っていました。
とくに新人教育では、マニュアルだけでなく面談も行い1人一人のスタッフと会話し、育成することを心掛けました。
まだサービス提供責任者としての経験はありませんが、訪問介護やリーダーとしての経験を活かして、ホームヘルパーといいチームワークを築いて職務に取り組んでいきます。
施設別の介護転職の志望動機の例文紹介
続いて、施設別に志望動機の例文を紹介しましょう。
- デイサービス
- グループホーム
- 有料老人ホーム
それぞれ見てみましょう。
デイサービス
未経験者がデイサービスに応募するときの志望動機例文です。
私の祖父母は、週に何度かデイサービスに出かけます。
時間が合う時はデイサービスが迎えにきたときに立ち合いますが、そのとき何とも言えない笑顔を職員に見せて、帰ってくるとその日あったことを嬉しそうに話してくれます。
そんな祖父母を見ているとデイサービスに通うことが生きがいになっていると感じました。
これが、高齢者を喜ばせられるデイサービスに興味を持ったきっかけです。
私自身も笑顔を作れる仕事に就きたいと思い、介護職員初任者研修を受講し、今回貴社へ応募しました。
グループホーム
訪問介護員がグループホームに応募するときの志望動機例文です。
これまで訪問介護員として認知症を患う対象者の自宅へ訪問して介護サービスを提供していましたが、1つのことを支援するのではなく、認知症ケアを必要とする高齢者の生活全般をサポートしたいと考えました。
個人によって状況が違いますし、それぞれの心身状態に合った生活全般のサポートを必要と感じたからです。
そこで、生活全般をサポートするグループホームで働きたいと考え志望しました。
有料老人ホーム
デイサービス経験者が有料老人ホームに応募するときの志望動機例文です。
貴社施設をホームページで拝見したところ、独自のレクリエーションやイベントを設けており、入所者たちにさまざまなプログラムを提供している点に共感し、応募しました。
現在はデイサービスで働いていますが、お客様たちのレクリエーションを担当しており、充実感を得ています。
お客様がレクリエーションやイベントを通じて楽しんでいる姿を見ると、私も貢献できていると感じるからです。
今後は貴社施設にてこれまでの経験を活かし、「この施設でよかった」と感じてもらえるように日常生活のサポートはもちろん、レクリエーションやイベントを通じてサービスを提供したいです。
状況別の介護転職の志望動機の例文紹介
状況に応じた介護職の志望動機例文を紹介します。
- 転職回数が多い場合
- 出戻りの場合
- 未経験の場合
それぞれ見てみましょう。
転職の回数が多い場合
私はこれまで介護業界で3回の転職を経験しています。
日勤だけでなく、夜勤のみの働き方も経験しており、さまざまな状況で対象者が必要としているサービス提供に努めてきました。
介護への考え方や支援体制は、職場によって異なるので、柔軟な対応力と幅広い経験を身につけられました。
この経験は、貴社施設でも役立てられると考えています。
入職後は対象者がどのような要望を持っているかを汲み取り、1人1人に適切なサポートを実現したいと考えております。
出戻りの場合
育児のために一時期介護職から離れていましたが、子育ても落ち着いてきたので再び介護施設で働きたいと考えています。
実際の現場からは離れていましたが、この期間に社会福祉士の資格を取得したので、過去の経験だけでなく、資格取得で得た知識も活かして仕事に取り組みたいです。
以前は大きな施設で働いていたので、1人1人を細かく見れなかったのですが、これからはそれぞれの対象者にあったサポートをしたいと考え、少人数ながらもじっくり向き合い貴社施設の方針に共感し応募しました。
未経験の場合
母親が介護施設でお世話になっていることから、介護職に興味を持つようになりました。
施設から家に帰ってくる母親の顔が、生き生きしているのを見ると施設での時間を楽しく過ごさせているのだと思ったからです。
そんな充実した時間を作り出せている介護職の大切さを家族として体感し、自分自身も同じことをやってみたいと考え始めました。
貴社施設では、ホスピタリティを重視されており、1人1人に向き合ったサポートをしている点に共感し応募しました。
まだ未経験ですが、これからは仕事を通じて経験を積むだけでなく、資格取得を行いスキルもつけていきたいと考えています。
介護職の志望動機が思いつかない時の解決策
最後に志望動機が思いつかないときの解決策を紹介します。
以下3つのポイントを頭に入れて志望動機を作成するといいでしょう。
- 介護に関わる過去の経験と介護を結びつける
- コミュニケーションの経験と介護を結びつける
- ニュースと介護を結びつける
それぞれ詳しく見てみましょう。
介護に関わる過去の経験と介護を結びつける
介護に興味を持っていることは、何かしら過去の経験で介護に関わることがあったはずです。
きっかけの深堀をすることで、志望動機に結びつけられるでしょう。
たとえば、祖父母が介護を受けていたとき、介護職の人と接して興味を持ったなど、具体的な経験と今後、自分が介護職としてどんなことをしたいかを結びつけてください。
志望動機を作るとき、介護職に興味を持ったきっかけや経験は重要です。
自分の経歴を棚卸しして、深堀するといいでしょう。
コミュニケーションの経験と介護を結びつける
介護職は、対象者とのコミュニケーションが重要になります。
とくに介護職未経験の人は、コミュニケーションの経験と介護を結びつけて志望動機を作るといいでしょう。
要介護者の方とコミュニケーションを取った経験や、接客業として働いていたときの老夫婦への対応など、介護と結びつけられる過去の体験を見つけてください。
コミュニケーションスキルを活かして、介護職へ応募する人は少なくありませんので、自分のオリジナルエピソードで話すことが重要です。
ニュースと介護を結びつける
過去に介護に関わる経験がない場合、介護の担い手不足や高齢化、社会不安などのニュースから結びつけて、社会貢献をしたいといった理由から介護と結びつけてもいいでしょう。
実際、介護職の手は足りないため、少しでも多くの人に働いて欲しいと考える施設は多いと考えられます。
しかし、この場合は、やる気が重視されるので「どれだけ熱意を持って介護職に取り組むか」が重要です。
志望動機でも、やる気や熱意を伝えるようにしましょう。
介護転職では志望動機に力を入れよう
介護転職の志望動機について解説しました。
介護に興味を持ったきっかけや将来的に介護職を通じて何をしたいかが、介護職の志望動機では重要です。
例文も紹介しましたが、自身の経験や体験をしっかり伝えることが重要なので、これまでの過去を棚卸しして志望動機を作成しましょう。
志望動機をしっかりまとめ、介護職の転職を成功させましょう。