初任者研修をとって介護福祉士へ!
介護福祉士は介護に関する唯一の国家資格であり、人気の資格です。
受験するには一定のスクールでの学習や実務経験などが必要です。
この記事では、介護福祉士と初任者研修、実務者研修の取り方について解説していきます。
介護業界では、介護資格を取得することに着実にステップアップしていくことが可能!
資格があれば、キャリアアップや転職などもしやすくなります。
介護資格を取得して、充実の介護ライフを過ごしてください!
介護福祉士に必要な資格は?
介護福祉士は介護に関する国家資格。
国家資格ということで、社会からの認知度も高く、転職する際にも信用力の高い資格です。
介護の仕事に従事する方は、介護福祉士を目指す方、介護福祉士の資格を有効に活用している人が多くなっています。
介護福祉士とは
介護福祉士は介護や社会福祉に関する国家資格です。
「社会福祉士及び介護福祉士法」という法律に基づいた資格であり、社会福祉の増進に寄与する資格であるとされています。
初任者研修は必要?
介護福祉士と同じ介護資格に、初任者研修があります。
初任者研修とは、介護資格で最も初級的な資格であるとされ、業界未経験の人はまず初任者研修から身に着けるといいでしょう。
初任者研修については、以下のページで詳しく解説しています。
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実務者研修は必要?
実務者研修とは、初任者研修よりもレベルが高く、実務で活用できる技能を身に着ける研修です。
介護福祉士の受験資格を得るためには実務者研修が必要であり、研修によって介護知識を身に着けている必要があります。
実務者研修については、以下のページで詳しく解説しているので、合わせてご確認ください!
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初任者研修と実務者研修との違い
初任者研修と実務者研修は受講内容のボリュームに違いがあります。
初任者研修が130時間のカリキュラムに対して、実務者研修は450時間というカリキュラムで、3.5倍ほどのボリュームです。
また、実務者研修は介護福祉士を受験する際の条件になっており、明確にステップアップするための研修ともいえます。
初任者研修の方が簡単
初任者研修と実務者研修では初任者研修の方が簡単です。
というのも、初任者研修は介護資格の中でも最も初級の資格と位置付けられているから。
初任者研修から実務者研修へとステップアップしていき、介護福祉士に挑戦していくのがおすすめです。
ただし、実務者研修には受験資格が特にあるわけではないので、実務者研修から挑戦することもできます。
初任者研修の受験科目
初任者研修のカリキュラムは以下の通り130時間となっています。
介護や福祉に関する基礎的な項目について学ぶカリキュラムとなっており、介護について基本的な事項について学ぶ内容です。
科目 | 時間 |
職務の理解 | 6時間 |
介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 |
介護の基本 | 6時間 |
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 9時間 |
介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 |
老化の理解 | 6時間 |
認知症の理解 | 6時間 |
障害の理解 | 3時間 |
こころとからだのしくみと生活支援技術 | 75時間 |
振り返り | 4時間 |
合計 | 130時間 |
実務者研修の受講科目
実務者研修のカリキュラムは以下の通りとなっており、合計450時間となっています。
カリキュラムのうち、一部は初任者研修と重複しており、既に初任者研修を持っている人は重複したカリキュラムを省略可能です。
初任者研修の内容から一歩踏み込んで、介護現場で活用できる知識や実習について学ぶカリキュラムとなっています。
科目 | 時間 | 初任者研修 |
人間の尊厳と自立 | 5 | 〇 |
社会の理解I | 5 | 〇 |
社会の理解II | 30 | |
介護の基本I | 10 | 〇 |
介護の基本II | 20 | |
コミュニケーション技術 | 20 | |
生活支援技術I | 20 | 〇 |
生活支援技術II | 30 | 〇 |
介護過程I | 20 | 〇 |
介護過程II | 25 | |
介護過程III(スクーリング) | 45 | |
発達と老化の理解I | 10 | |
発達と老化の理解II | 20 | |
認知症の理解I | 10 | 〇 |
認知症の理解II | 20 | |
障害の理解I | 10 | 〇 |
障害の理解II | 20 | |
こころとからのしくみI | 20 | 〇 |
こころとからのしくみII | 60 | |
医療的ケア | 50 | |
合計 | 450 |
初任者研修におすすめのスクール
初任者研修や実務者研修を取得するには資格スクールを利用する必要があります。
資格スクールでは、座学だけでなく実習を通じて実務に役立つ応用的な技能を身に着けられます。
資格スクール選びの際は、料金だけでなく実習環境が充実しているかどうかも検討材料にするといいでしょう。
詳細については「資格サービスを活用しよう!」の項も参照ください。
実務者研修は介護福祉士に必須
実務者研修は介護福祉士に必須となっています。
介護福祉士の受験資格を得るのに、実務経験ルートで受験する場合、実務者研修の取得が必須となっているためです。
実務者研修を取得することで、介護福祉士に受験する挑戦権を得られるともいえるでしょう。
実務者研修では、介護や福祉について詳しく学べるので、介護現場に出ても通用する知識や経験を身に着けられるのです。
介護福祉士からステップアップ
介護福祉士は資格取得がゴールではなく、資格を活用して介護現場に貢献することがゴールです。
介護福祉士の資格を活用してどのように活躍できるか?介護福祉士の資格を活用する方法などを見ていきましょう。
サービス提供責任者
サービス提供責任者、通称「サ責」は介護サービス現場のマネジメントを行う仕事です。
サービス提供責任者になるには「実務者研修」以上の資格が必要とされますが、介護福祉士の資格を持っている人が業務に就くことが多くなっています。
サービス提供責任者は、介護サービス現場の責任者として、介護や福祉に関しての知識だけでなく、サービス利用者やケアマネジャーなどと深く連携をとる必要があります。
そのため、介護に対して深い知識だけでなく、仕事を進めるうえでのコミュニケーション能力などが重要になる仕事です。
介護支援専門員(ケアマネージャー)
介護支援専門員、通称「ケアマネージャー」はケアプランを作成するなど、介護のマネジメントを行う仕事です。
ケアマネージャーは介護福祉士の上位資格に位置づけられています。
介護福祉士などの国家資格を持って5年以上勤務して働くことが受験の要件になっています。
合格率も10~20%と難関の試験となっており、ケアマネージャーの資格を持っていれば様々な業務に挑戦できるほか、年収などの待遇も良くなるでしょう。
介護福祉士になる方法
介護福祉士になるにはどのような方法があるでしょうか?
介護福祉士の受験資格を得るためには所定の要件を必要があり、試験に合格しなくてはなりません。
合格率は60%ほどと、努力すれば合格できる内容となっていますが、しっかりとした試験対策が必要になります。
受験ルート
介護福祉士の国家資格は誰でも受けられるわけではなく、一定の条件を満たさなければいけません。
介護福祉士の受験資格を得るには4つの方法があります。
例えば、実務経験ルートで受験する際は、一定期間の就業経験および実務者研修の資格が必要です。
- 養成施設ルート
- 実務経験ルート
- 福祉系高校ルート
- 経済連携協定(EPA)ルート
介護福祉士の受験資格を得る方法については、以下のページで詳しく解説しています!
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受験対策
介護福祉士の試験は筆記試験と実技試験に分けられます。
このうち、筆記試験については全ての受験者が受けるもので、しっかりした対策が必要です。
筆記試験はマークシート形式で、5つ程度の選択から正答を選ぶ内容になっています。
過去問対策
試験対策には過去問での演習が効果的です。
出題内容は過去問から分析でき、どういう問題が出てくるのか事前に対策できます。
また、自分の知識をアウトプットするために過去問対策が有効でしょう。
合格率は?
介護福祉士の合格率は60~70%とされています。
以下は、直近5年の合格率推移です。
70%前後と高い合格率になっており、努力をすれば合格できる試験といえるでしょう。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2021年 | 84,483 | 59,975 | 71.0% |
2020年 | 84,032 | 58,745 | 69.9% |
2019年 | 94,610 | 69,736 | 73.7% |
2018年 | 92,654 | 65,574 | 70.8% |
2017年 | 76,323 | 55,031 | 72.1% |
合格率は高い?
受験資格に厳しい条件が設定されており、受験者のレベルが高い傾向にあります。
そのため、高めの合格率になっているようです。
高い合格率ですが、誰でも受かる試験ではないので、しっかりと受験対策をして試験に臨みましょう!
資格サービスを活用しよう!
介護資格をとるのに便利なのが資格サービスです。
研修などを行う場合、どのスクールで学習をするかというのが非常に重要です。
資格サービスを有効活用することで、スムーズに介護資格を取得できます。
シカトル
「シカトル」は介護資格専門の資格サービス。
数ある資格スクールについて、資料請求をしながら比較できるので、どのスクールを選べばいいか分からないときに役立ちます。
選べる!資格スクール
初任者研修や実務者研修のような研修資格はスクール選びが重要です。
研修では実習で学ぶことが多いため、良いスクールで学ぶことで、効率よく学習が進みます。
シカトルでは、入学前と後のギャップを減らすために活用できるサービスです。
資料請求や見学などを無料で行うことで、納得いく資格スクール選びをしましょう!
ベネッセスタイルケア
「ベネッセスタイルケア」はベネッセグループの介護資格サービス。
人気の「初任者研修」や「実務者研修」など様々な資格について、ベネッセグループならではの充実したサービスで学べます。
ベネッセスタイルのサービス内容や口コミ・評判については以下の記事で詳しく解説しています!
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転職エージェントを活用しよう!
資格をとったら転職活動!
転職エージェントを活用することで、理想の会社に転職できるチャンスが広がります!
おすすめの転職サービスをいくつか紹介していきます。
転職エージェントにキャリア相談!
転職エージェントにキャリア相談!
転職エージェントとは、企業と転職希望者を仲介する人材紹介業者です。
初めて転職活動をするという場合、何から始めたらいいか分からないこともあるでしょう。
転職エージェントを上手く活用すれば、効率的に転職活動を進められます!
きらケア
「きらケア」は介護専門の転職エージェント。
プロのコンサルタントが介護の転職を徹底サポートします!
未経験・無資格OK!
きらケアの魅力は豊富な求人数。
転職希望者の状況に応じて様々な条件を設定して求人を探せます。
「未経験OK」や「無資格OK」なども多数求人があり、経験はないけど介護の仕事に挑戦したい方におすすめです。
好条件の求人多数!
未経験の方向けではなく、介護福祉士の資格を持っているなどハイレベルの方向けの求人も多数あります。
「月給33万円以上」など好条件の求人がたくさんあるので、資格をとって年収を上げたいという方にもおすすめです!
マイナビ介護
「マイナビ介護」はマイナビグループの転職サービス。
人材業界大手のマイナビグループが支援する転職サポートで転職の希望を実現します!
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マイナビ介護では充実の転職サポートで転職を成功します!
履歴書や職務経歴書などの書類添削、面接対策など、転職に必要な対策について徹底サポート。
「利用度満足No.1」の通り、利用者からの満足度も高い転職サービスです。
介護福祉士で介護のプロに!
介護福祉士と初任者研修について見ていきました。
介護業界は、資格取得によって知識を身に着けることで、確実にステップアップが可能な業界です。
初任者研修や実務者研修は介護について基本的な内容から応用的な内容を学ぶ研修資格となっており、特に実務者研修は介護福祉士の試験を受けるために必須の資格となっています。
まずは初任者研修から知識を身に着けていき、介護福祉士など難関の国家資格へステップアップしていきましょう!
「介護福祉士」は介護のプロとも呼べる資格で、介護資格を取得すればキャリアアップや転職などに役立ちます。
介護資格をとって充実の介護ライフを過ごしてください!