ホームヘルパー2級の証明書を紛失しても再発行が可能なことを、あなたは知っていますか?
この記事では「ホームヘルパー2級の証明書を紛失した際の再発行方法」について解説していきます。
結論、証明書の再発行は受講した事業所でいつでも可能です。
ホームヘルパー2級の証明書を紛失した際、どうやって再発行したらいいのかを調査した結果をまとめたので、ぜひ見ていただければと思います。
その他にも「履歴書への書き方」や「介護職員初任者研修との違い」「ホームヘルパー2級を持っている方が介護職員初任者研修を受講する時の特典」についても説明してきますので、この記事を読んでホームヘルパーとしての就職・転職に役立てていただければ幸いです。
また「介護職員初任者研修の学習内容」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。
ホームヘルパー2級の証明書は紛失しても再発行が可能
ホームヘルパー2級の証明書は紛失しても再発行が可能です。
資格自体は2013年3月で廃止されてしまいましたが、再発行はいつでも受け付けてくれています。
- 受講した実施機関で申請
- 再発行手続きの流れ
- 氏名変更時の再発行
それぞれ詳しく見てみましょう。
受講した実施機関で申請
ホームヘルパー2級の証明書を紛失しても受講した実施機関へ申請すれば再発行が可能となっています。
資格が廃止されたとはいえ、資格そのものは有効だからです。
しかし廃止されてしばらく経つので事業所が閉鎖されている場合があります。
その際は、実施機関のあった県庁の「介護保険担当課」へ確認してください。
紛失しても再発行は可能なので、慌てずに実施機関や介護保険担当課へまず問い合わせてみましょう。
再発行手続きの流れ
ホームヘルパー2級の証明書を紛失した場合、まず再交付申請書へ記入しなければなりません。
実施機関によってはホームページから用紙をダウンロードや郵送で申請書を配布してくれているので利用しましょう。
取得した機関にもよりますが、一般的に以下の書類を求められます。
- 本人確認書類
- 再発行手数料の振込証明書
- 指定された金額の切手を貼った返信用封筒
他にも必要な書類があれば準備し申請すれば、おおよそ1ヶ月ほどで手元に届きます。
氏名変更時の再発行
ホームヘルパー2級の証明書を取得した後に、結婚や離婚などの理由で名前が変わった場合、再発行手続きはできません。
なぜなら、ほとんどの実施機関で氏名変更を目的とした再発行を行っていないからです。
もし求められた場合でもホームヘルパー2級の資格証明書と共に戸籍謄本を提出することで確認ができてしまいます。
一方で、例えば氏名変更をしないと本人に不利益になると認められた場合は、例外として氏名変更が認められる場合があります。
不安な場合は実施機関へ確認するのがオススメです。
ホームヘルパー2級の証明書は紛失しても同じ資格名で発行
ホームヘルパー2級は2013年4月以降、「介護職員初任者研修」に名前が変わりました。
ですが証明書を紛失して再発行を依頼した場合、名前はそのままホームヘルパー2級で発行されます。
これは介護職員初任者研修がホームヘルパー2級に置き換わる資格として存在しているものの、実技項目など細かい部分が違うためです。
介護職員初任者研修の資格に変更できるわけではないことは注意してきましょう。
ホームヘルパー2級の証明書は就職・転職時に使える
ホームヘルパー2級は廃止されたとはいえ、その効力は顕在です。
そのため介護業界へ就職・転職する際も記載して問題ありません。
- 一生モノの資格である
- 全国どこでも使える
- 介護職員初任者研修の資格と同等
- 履歴書に書く際は注意
それぞれ詳しく見てみましょう。
一生モノの資格である
ホームヘルパー2級の証明書は一生モノの資格となっています。
なぜなら、運転免許証のように更新がなく一度取得すればずっと使えるからです。
介護業界へ就職・転職を考えているのなら、取得しているだけで有利になります。
全国どこでも使える
ホームヘルパー2級の証明書は、全国どこでも使えます。
これは厚生労働省が定める資格の1つであるためです。
そのため証明書の発行者名が個別スクールであったとしても、日本全国どこでも効果を発揮します。
家族の急な転勤で地域を離れざるを得なくなった場合でも安心して介護業界で転職活動ができるでしょう。
介護職員初任者研修の資格と同等
ホームヘルパー2級の証明書は介護職員初任者研修の資格と同等に扱われます。
これはホームヘルパー2級の資格に置き換わる形で設置されたためです。
そのため介護職員初任者研修の資格を求められた場合でも、改めて介護職員初任者研修を受講する必要はありません。
ただ、介護職員初任者研修で追加された項目もあるため、その分だけ受講する必要が出てくる点には注意しましょう。
ホームヘルパー2級 | 介護職員初任者研修 | |
施設学習 | 30時間 | なし |
通学時間 | 42時間 | 90時間 |
筆記試験 | なし | あり |
認知症についての講義 | なし | あり |
基本的にホームヘルパー2級と介護職員初任者研修でどちらかの評価が低いといったことはないので安心してください。
履歴書に書く際は注意
ホームヘルパー2級の資格を履歴書に書く際は注意しましょう。
なぜなら、ホームヘルパー2級は通称だからです。
ホームヘルパー2級の正式名称は「訪問介護員養成研修2級」となっています。
通称のホームヘルパー2級でも通じますが、履歴書には正式名称で記載するのが無難です。
ホームヘルパー2級から介護職員初任者研修は再受講が必要
ホームヘルパー2級を既に持っているのに介護職員初任者研修を受けなければならい場合は、再受講となります。
その際、イチから受講になるのではなく、実務者研修の一部科目が免除されます。運転免許証と同じシステムです。
しかし追加された項目があるため通学講座に必要な時間が倍以上となっています。
ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修は同等の資格ではあるものの、内容が違うため再受講が必要なのです。
ホームヘルパー2級 | 介護職員初任者研修 | |
講義(自宅学習) | 58時間 | 40時間 |
実技(通学講座) | 42時間 | 90時間 |
施設実習 | 30時間 | なし |
内容 | 主に在宅サービスを念頭に置いた内容 | 在宅・施設の両方で共有できる内容 |
修了試験 | なし ※全過程終了後に資格取得 |
筆記試験あり ※修了試験に合格後、資格取得 |
ホームヘルパー2級からキャリアアップも可能
ホームヘルパー2級でもキャリアアップは可能です。
介護職員初任者研修は煩雑だったホームヘルパー2級からのキャリアアップをわかりやすくるために設置されたましたが、同等の資格扱いのためキャリアアップは変わりません。
ホームヘルパー2級/介護職員初任者研修→実務者研修→介護福祉士→認定介護福祉士
以上のようにキャリアアップが目指せます。
ホームヘルパー2級を持っていることで、実務者研修で必要な受講のうち130時間が免除されます。
そのため仕事をしながらでもキャリアアップは十分に可能でしょう。
ホームヘルパー2級の証明書を紛失しても再発行はできる
ホームヘルパー2級の証明書を紛失しても再発行は可能です。
受講施設へ再発行の依頼をかければ約1ヶ月ほどで手元に届きます。
2013年4月からは同等の資格として介護職員初任者研修がありますが、再発行をしてもホームヘルパー2級でしか発行されません。
しかし履歴書などでの扱いは同等ですので就職・転職時には気にせず記載して大丈夫です。
もし介護職員初任者研修の資格を取得する場合は、再受講の必要がるため注意しましょう。
ホームヘルパー2級でもキャリアアップは可能なため、紛失しても再発行するのが無難ですよ。