デイサービスに資格は必要ないのをご存知でしょうか?
この記事では「デイサービスで役に立つ資格」を解説します。
結論、デイサービスの仕事は、未経験でも無資格でも働くことが可能です。
ただし、資格を持っているのと持っていないのとでは、やはり待遇が変わります。
その他にも、デイサービスの主な仕事内容を解説するので、参考にしてください。
ぜひこの記事を読んで、デイサービスの仕事を始めてみてはいかがでしょうか。
また「デイサービスの生活相談員に必要な資格」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。
デイサービスに資格は必要なし
デイサービスの仕事を始めるのに、資格は必要ありません。
デイサービスは無資格、未経験でも仕事を始めることができます。
もちろんデイサービスでの業務のなかには介助もありますが、どちらかというと介助よりもコミュニケーション能力が問われる仕事なので、資格よりも人柄やコミュニケーション能力を重視する事業者も多いです。
技術や経験、知識は実務経験をしながら学んでいけるので、資格がなくても問題ありません。
まずは経験を学びたいなら、資格取得前に就職してしまっても良いでしょう。
いつ無経験を学びながら資格を取得する方も多いので、資格取得を視野に入れながら働いてみてください。
無資格可のデイサービス求人数
実際に、無資格で働けるデイサービスがどの位あるか調べてみました。
医療介護系の求人サイト「ジョブメドレー」では、無資格で働けるデイサービスの数は5,017件(エリア絞りなし)。
一例として、以下のような求人があります。
- 給与……【正職員】 月給 192,000円 〜 295,000円
- 待遇……社会保険・服装、髪型自由・セミナー参加費補助あり・資格取得支援・ダブルワーク可・入社祝い金あり・食事補助(1食50円)・引っ越し補助金制度あり
- 勤務時間……シフト制:日勤8:00~20:00 (休憩1時間)・ 夜勤なし、あり選択可、ありの場合22時~翌7時(休憩1時間)
- 応募要件……無資格可・未経験可・明るくお仕事に取り組める方・要運転免許
引用:ジョブメドレー
必要な資格は免許のみで、やはり「明るく仕事に取り組める」と人柄部分について触れられています。
デイサービスの主な仕事内容
デイサービスの主な仕事内容を知っておきましょう。
デイサービスは無資格でも働けますが、資格があるにこしたことはありません。
仕事内容を知ることで、どのような資格が役に立つのかわかるでしょう。
ただし、デイサービスと一重に言っても、どのような事業者かによって仕事内容は異なります。
今回はあくまで基本的な仕事内容について解説しますが、事業者の特徴によっては、その他の業務があると考えてください。
朝から夕方までの介助
簡単に言ってしまえば、デイサービスの仕事は、朝から夕方まで利用者と一緒に過ごすこと、介助をすることです。
利用者が不便なく楽しめる一日を送るようにすることが、デイサービスの基本的な仕事だと考えて良いでしょう。
まずは朝、利用者を迎えに行き、食事や入浴、機能訓練を行い、夕方になったら利用者を家に送り届けます。
基本的な流れは以上になりますが、さまざまな利用者がいるため、やはりコミュニケーション能力が重要です。
レクリエ―ション
デイサービスでは、利用者が楽しく過ごすために、レクリエーションを考えます。
これは、デイサービスが利用者が孤立感を感じないためや、生活の活性化を目的にしているためです。
食事や入浴をするだけではなく、他の利用者や介護職員とコミュニケーションをとることが、利用者にとっては大きな楽しみになっています。
そのため、レクリエーションに力を入れる事業者も多いです。
レクリエーションの企画を考えるのもデイサービスの重要な仕事なので、人を楽しませたい気持ちがある方は向いているでしょう。
デイサービスで役に立つ資格
デイサービスは無資格でも可能な職業ですが、資格があったほうが優遇されます。
介助を行うこともあるので、基本的な介護知識は身につけておいた方が良いです。
また、デイケアの仕事でスキルアップをしたり、介護職のキャリアアップを目指すのであれば、介護系の資格を取得しておきましょう。
なかには、資格取得補助をしてくれる事業者もあるので、そのような事業所を探すのもポイントです。
以下では、デイサービスで役に立つ資格を紹介するので、参考にしてください。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護職員の基本的な知識を学べる研修です。
介護職は無資格でも可能ですが、基礎的な知識として、介護職員初任者研修を取得している人は多くいます。
研修内容は以下の通りです。
- 職務の理解
- 介護のおける尊厳の保持・自立
- 介護の基本
- 介護・福祉サービスの理解と医療との連携
- 介護におけるコミュニケーション技術
- 障がいの理解
- 認知症・行動障害の理解
- 老化の理解
- こころとからだのしくみと生活支援技術
最短で1ヶ月、長くても4ヶ月ほどで取得できます。
実務者研修
実務者研修は、医療的ケアも学べる資格です。
介護職員初任者研修の一つ上の資格と考えて良いでしょう。
医療的ケアの演習は、以下の通りです。
- 口腔内の喀痰吸引(かくたんきゅういん)
- 鼻腔内の喀痰吸引
- 気管カニューレ内の喀痰吸引
- 胃ろうまたは腸ろうへの経管栄養
- 経鼻経管栄養
- 救急蘇生法
取得期間は、平均6ヶ月です。
ただし、介護関係の資格を取得している場合は、一部免除になるため、学習時間が短くなります。
介護福祉士
介護福祉士は、介護系資格の国家資格です。
サービス提供責任者や生活相談員になることも可能で、とても優遇される資格となっています。
介護福祉士の試験内容は以下の通りです。
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション:2問
- 社会の理解
- 介護の基本
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術
- 介護過程
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- こころとからだのしくみ
- 医療的ケア
取得期間はルートによって異なりますが、最短でも2ヶ月ほどかかります。
社会福祉士
社会福祉士は、国家資格です。
生活相談員として勤務できるほか、関係者との連絡や調整をもできる職種につけます。
試験内容は以下の通りです。
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 社会理論と社会システム
- 現代社会と福祉
- 地域福祉の理論と方法
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護と成年後見制度
- 社会調査の基礎
- 相談援助の基盤と専門職
- 相談援助の理論と方法
- 福祉サービスの組織と経営
- 高齢者に対する支援と介護保険制度
- 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
- 就労支援サービス
- 更生保護制度
期間はルートによって異なりますが、最短でも9ヶ月ほどかかります。
資格取得支援のあるデイサービスの求人
デイサービスを資格取得を目指すなら、資格取得支援可能な事業者を選びましょう。
資格取得支援をしてくれる事業者は、資格に必要な講座にかかる費用を補助してくれます。
医療介護系の求人サイト「ジョブメドレー」では、資格取得支援可能なデイサービスを調べたところ、4,177件ヒットしました(エリア絞りなし)。
一例として、以下のような求人があります。
【研修制度】
・入社時導入研修
・事業所内研修(外部講師を招く事もあり)
・社外研修【資格支援】
・介護資格はもちろんの事、介護以外の資格取得も支援しています。引用:ジョブメドレー
事業所によっては、資格取得に対して手厚いサポートをしてくれます。
放課後等デイサービスで役に立つ資格
デイサービスのなかには、放課後等デイサービスという、障がいのある子どもたちが通う福祉サービスがあります。
名前の通り、放課後や休日、夏休みや冬休みなどに利用できるデイサービスです。
放課後等デイサービスの目的は、以下の3つ。
- 子どもの最善の利益の保障
- 共生社会の実現に向けた後方支援
- 保護者支援
放課後等デイサービスは、同じデイサービスでも、役立つ資格がまったく異なります。
以下で、放課後等デイサービスで役立つ資格を紹介するので、参考にしてください。
児童発達支援管理責任者
児童発達支援管理責任者は、名前の通り、放課後等デイサービスの管理を行える資格です。
主な業務内容は、以下の通り。
- 施設全体の管理
- スタッフへの指導
- 児童や保護者との面談
- 個別支援計画の作成
児童発達支援管理責任者の資格を取得するには、まず「児童発達支援管理責任者基礎研修」を取得しなければいけません。
資格取得までの流れは、以下の通りです。
- 児童発達支援管理責任者基礎研修を受講
- 基礎研修修了者
- 児童発達支援管理責任者実践研修を受講
- 実践研修修了者
- 児童発達支援管理責任者の資格取得
管理を任せられる資格なので、とても優遇されます。
児童指導員任用
児童指導員任用は、資格ではなく、条件を満たすことで名乗ることができます。
条件は、以下の4ついずれかです。
- 4年生大学で指定の科目を修了
- 厚生労働大臣の指定する養成施設を卒業
- 高校卒業以降2年以上障害福祉事業に従事
- 社会福祉士等の資格保有者
いずれかの条件を満たしていれば、児童指導員任用と名乗れます。
社会福祉の資格も含まれているので、社会福祉の資格を取得すれば、同時に児童指導員任用になれると言えるでしょう。
保育士
子どもと関わる仕事なので、保育士の資格を持っていると優遇されます。
ただし、保育士は国家資格なので取得は簡単ではありません。
保育士になるには、基本的に大学や短大への進学が必要です。
中卒や高卒の場合は、保育士養成学校に通って学ばなければいけません。
一般的に保育園での業務がメインですが、保育士の資格を取得していれば、放課後等デイサービスで働くことも可能です。
デイサービスにおすすめの転職サイト
デイサービスなど、介護職への就職・転職なら、介護職専門の転職サイトを利用しましょう。
介護職に特化しているので、希望の職種が見つかるでしょう。
また、給料や週休で選べたりなど、好条件の仕事も見つけやすいです。
とくにおすすめの転職サイトは、以下の2つ。
以下でそれぞれの転職サイトの特徴を解説するので、是非利用してみましょう。
介護レポ|現場の声がわかる
介護レポは、厚生労働大臣認可の介護無料転職サービスです。
専任の担当者が就業後までサポートしてくれるので、初めて介護業界の仕事につく方でも安心して利用できます。
お仕事の紹介はもちろん、面接対策まですべてサポート。
また、介護業界に特化した介護レポでは、求人情報ではわからない職場の雰囲気や人間関係までわかります。
無資格・未経験の仕事も多数紹介してくれるので、介護業界初めての人にとくにおすすめです。
きらケア|好条件多数の介護転職サイト
きらケアは、好条件求人多数の介護転職サイトです。
未経験・無資格の求人はもちろん、月給33万円以上、週休2日で残業の少ない好条件求人を紹介してくれます。
また、面接対策のほか、面接同行まで行ってくれるので、面接が苦手な方にもおすすめ。
きらケアでは、以下の流れで就職までサポートしてくれます。
- カウンセリング……キャリアのアドバイス
- お仕事紹介……好条件はもちろん、いくつもの仕事を平等的に紹介
- 書類選考・面接……面接対策・面接同行
- 仕事スタート……給与や勤務時間の交渉もお任せ
初めての介護業界の方はもちろん、現在の勤務先から好条件の事業所に転職したい方にもおすすめです。
満足した働き方のできるデイサービスを
デイサービスは無資格でも可能な職種ですが、資格を持っていることで好待遇になることがあります。
これからデイサービスを目指す方は、実務と共に資格取得も目指してみましょう。
また、現在の事業者で不満を感じている方は、資格を取得したり、新しい事業所を探してみてください。
今回紹介した転職サイトを利用すれば、今よりも好条件の事業所が見つかるかもしれません。
デイサービスは一般的にきつい仕事と言われている仕事です。
きつい仕事だからこそ、好条件を求めるのは当然でしょう。
初めての方も、現在勤務している方も、ぜひ満足できるデイサービスの仕事を行ってください。