介護士関連の資格は難易度が高い?難易度や合格率、おすすめの勉強方法を紹介!

介護士が働く場所は色んな場所があり、「どこで働くか」「どんな仕事をするのか」によって資格が必要かどうか変わります。

実際、「介護士」として働く場合は無資格でもできることはたくさんあります。

しかし、それ以上にどのような業務を行うかによって、必要な資格が異なるのはもちろん、資格によって難易度や受験資格も異なります

この記事では、介護士関連の資格難易度について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント

難易度を確認したい資格が決まっていて、すぐに確認したいという方は下記リンクをクリックしてください。

※クリックすると資格の難易度に関する解説記事にジャンプします。

介護関連で資格が必要となる職種

介護関連で資格が必要となる職種

介護の現場にはこういった生活援助を行う介護士の他にも様々な職種があり、それぞれ業務の内容が異なります。

生活援助ではなく直接的な介護(身体介護)を行うには「介護職員初任者研修」の取得が必須ですし、介護だけでなく家族関係の相談を受けるには「介護福祉士」という資格が必要になります。

国家資格 | 介護福祉士

国家資格 | 介護福祉士

介護福祉士とは介護に関する専門資格で、介護を行う方の家族相談までを行う職種です。

介護の専門知識を活用して介護に役立て、ヘルパーさんに業務の指示を行うことで介護業務に役立てます。

実際に介護の現場で介護を必要とする方に介護サービスを行うだけでなく、他のスタッフにも指示をするマネジメント的なスキルも必要です。

▶介護福祉士の資格難易度について

公的資格 | ケアマネージャー

公的資格 | ケアマネージャー

ケアマネージャーとは、介護保険法に基づいて要介護者や要支援者が自立した日常生活を過ごすための支援をするべく、専門的な知見を活かす仕事です。

特に、ケアマネージャーは介護サービスを円滑に進められるように、市町村やサービス提供者など様々な関係者と連携をとり、適切な「ケアプラン」を作成することを目的とします。

ケアプランとは、介護サービスを行うにあたって介護利用者や介護事業者と連携を行い、介護サービスの計画を指します。

▶ケアマネージャーの資格難易度について

国家資格 | 社会福祉士

国家資格 | 社会福祉士

社会福祉士の資格は国に指定された国家資格となります。

この資格を持っているだけで、幅広い社会福祉の業務に携われるだけでなく、責任者として活躍することも可能です。

たとえば介護現場で働いたり、医療現場での活躍、さらには福祉の現場でも求められている資格であるため、はたらき方の幅を広げられるのも魅力といえるでしょう。

▶社会福祉士の資格難易度について

介護に関連した職種や資格は実際たくさんあり、それぞれ受験資格や試験の概要、資格を取得してから実際に行う業務もまるで異なります。

下記の記事にて介護に関連した職種を24種紹介しているので、気になる方はこちらを参照してみてください。

介護福祉士の資格難易度と合格率

介護福祉士の資格難易度と合格率

介護福祉士は、国家試験であることから、難易度の高い資格といえます。

合格率は70%と決して少なくはありませんが、簡単に合格できるような資格ではありません。

試験は筆記試験と実技試験に分かれており、合格基準点数は75点前後です。

ただし、筆記試験の問題はその年によって異なるため、合格基準点が大幅に下がることもあります。

実技試験に関しては、100点満点中60%ほどで、介護系の資格のなかでは難易度が高いです。

合格するためには介護福祉士の過去問を解くことに加えて、適切な方法で勉強しましょう。

▶介護福祉士の資格難易度について

▶介護福祉士の過去問、効率的な勉強方法はこちら

介護福祉士の受験資格

介護福祉士の受験資格

介護福祉士の試験は、いきなり受けようとして受けられるものではありません。

受験資格を満たしていなければ、試験を受けることすらできないので、受験資格を確認しておきましょう。

主なルートは以下の通りです。

養成施設ルート
  • 介護福祉士養成施設(2年以上)
  • 福祉系大学or社会福祉士養成施設or保育士養成施設+介護福祉士養成施設(1年以上)
実務経験ルート
  • 実務経験3年以上+実務者研修or介護職員基礎研修
福祉系高校ルート
  • 平成21年度以降入学者
  • 特例高校+実務経験9ヶ月以上
  • 平成20年度以前入学者
EPAルート
  • EPA介護福祉士候補者+実務経験3年以上+実務研修

いずれかを満たしていなければ、試験を受けることはできません。

ケアマネージャーの資格難易度と合格率

ケアマネージャーの資格難易度と合格率

介護関連で最高峰に位置づけされるだけあって、ケアマネージャーの資格を取得するのは相当難しいです。

試験の合格率は過去10年の合格率をさかのぼっても、ほぼ10%台。

20%を越えたのは受験資格の改定が行われた直前の一回のみとなっています。

受験者は国家資格を取得している方が多くいるにも関わらず、介護関連の資格の中ではダントツの合格率の低さです。

他の資格よりもさらに傾向を把握するなど受験の心構えを作ることが重要でしょう。

▶ケアマネージャーの資格難易度について

▶ケアマネージャーの過去問、効率的な勉強方法はこちら

ケアマネージャーの受験資格

ケアマネージャーの受験資格

ケアマネージャーの試験を受けるには、以下の要件を満たす必要があります。

  1. 申し込み時、受験資格該当業務に従事している場合は勤務先、従事していない場合は住所の都道府県が受験地の都道府県と一致していること
  2. 対象となる資格及び業務内容で一定の実務経験を満たすこと

ケアマネージャーの資格は都道府県が交付するため、どこでも受験できるわけではありません。

各都道府県の担当課は社会福祉振興・試験センターのHPで確認できるので、勤務地、または現住所の都道府県の担当課で確認しておきましょう。

実務経験に関しては、以下の職業での実務経験が必要になります。

該当国家資格 医師・歯科医師・薬剤師・保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・介護福祉士・視能訓練士・義肢装具士・歯科衛生士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師・栄養士(管理栄養士を含む)・精神保健福祉士
該当職種 生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員

いずれの業務も、要援護者に対し直接的な対人援助業務が、本来業務として明確に位置付けられていることが必要です。

社会福祉士の資格難易度と合格率

社会福祉士の資格難易度と合格率

社会福祉士の試験は総得点の6割が合格基準点で、さらに18科目群のすべてにおいて、得点していないと合格できません。

合格基準点は試験の難易度によって若干の補正が入りますので、6割はあくまで目安として、少し余裕を持って目標点数を設定すると良いでしょう。

基本的には、すべての分野において得意不得意ではなく、まんべんなく点数をとれるようにしておくと良いです。

また、実施時期によって合格割合は異なります。

直近の令和3年の2月を含めた過去5年の合格率は以下の通りです。

第29回 第30回 第31回 第32回 第33回
受験者数 45,849人 43,937人 41,693人 39,629人 35,287人
合格者数 11,828人 13,288人 12,456人 11,612人 10,333人
合格率 25.8% 30.2% 29.9% 29.3% 29.3%

難易度の高く合格率の下がった年や、合格率が30%を超えた年もありますが、第1回からの累積を見ても合格率は27.9%なので、おおむね3割弱の合格率です。

直近5年間では、受験者数と合格者数は減少傾向が見られます。

社会福祉士の資格を取得することでケアマネージャーの受験資格を満たすことができるので、過去問を解いてしっかりと準備をしておきましょう。

▶社会福祉士の資格難易度について

▶社会福祉士の過去問、試験の形式について

社会福祉士の受験資格

社会福祉士の受験資格

社会福祉士を受験するには12のルートがあり、いずれかの条件を満たしていることが必須です。

主な受験資格を紹介するので参考にしてください。

  • 福祉系大学で指定科目を修めて卒業した者(卒業見込み受験可)
  • 2年制(または3年制)短期大学で指定科目を履修し卒業し、指定施設で2年以上(3年制短期大学なら1年以上)相談援助の業務に従事した者
  • 社会福祉士短期養成施設(半年以上)を卒業した者(卒業見込み受験可)
  • 社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業した者(卒業見込み受験可)

指定施設で実務を4年以上積んでいる方や、一般の大学を卒業した方、一般の短期大学卒業後に定められた期間以上実務を従事した方も、一般養成施設に通うことで受験資格を得られます。

介護士の仕事に役立つ資格

介護士の仕事に役立つ資格

冒頭でも紹介したように、介護士としてどのように働くのかによって必要となる資格は変わります。

また、資格がなくても生活援助という形で介護士として働くことはできますが、さらに知識を深めたいという方に向けて「介護職員初任者研修」と「介護福祉士実務者研修」という資格があります。

少し前までは「ヘルパー1級」「ヘルパー2級」という呼び名が正式でしたが、現在ではこれらの名称が変更となっています。

求人サイトなどを見ると、この「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」という資格を優遇している求人や、保有している場合基本給が向上したりと、様々な待遇が用意されている場合が多いです。

介護士としてこれから働いていく、という方は取得しておくことをおすすめします。

介護職員初任者研修の合格率や難易度

介護職員初任者研修の合格率や難易度

介護職員初任者研修は、長時間のカリキュラムを修了しなければいけません。

資格を取得するまでの流れは、130時間にわたる講義と実技を履修し、最後に1時間の修了試験を受けます。

修了試験の合格基準は100点中70点以上の得点が必要となります。

1問に使える時間が2分もない計算になりますが、注意しておきたいのが、スクールによって回答がマークシート形式か記述式か異なる点です。

記述に時間がかかったり不得意な学科は、スクールや講座の申し込み前に確認しておきましょう。

合格率は一般には公開されていませんが、9割以上が合格するといわれています。

▶介護職員初任者研修の資格難易度について

▶介護職員初任者研修の試験や過去問、効率的な勉強方法について

介護福祉士実務者研修の合格率や難易度

介護福祉士実務者研修の合格率や難易度

介護福祉士実務者研修は無資格からの取得も可能ですが、その場合の難易度は高いです。

無資格から実務者研修を取得するには、全20科目で450時間におよぶカリキュラムを自宅で学習することになるため途中でモチベーションが落ちてしまったり続かなくなる場合も多いのが主な理由です。

そのため、まずは介護職員初任者研修を修了し、同様のスクールでそのまま実務者研修を目指すという流れがおすすめ。

合格率に関しては、ほとんどのスクールが公表していません。

介護福祉士実務者研修の受験難易度については下記記事にて詳細に解説していますが、研修の途中放棄、受講の辞退でもしない限り、初任者研修と同様に約9割以上が合格するという声が多いです

しかし、難易度は低いとしても、「落ちてしまった」という声もないわけでは無いので、確実に合格できるよう準備しておきましょう。

▶介護福祉士実務者研修の資格難易度について

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