ケアマネージャー

ケアマネージャーの仕事内容|必要な資格や給料まで

ケアマネージャーの仕事内容|必要な資格や給料まで

ケアマネージャーの仕事内容についてご存じでしょうか。

この記事では「ケアマネージャーの仕事内容」について解説します。

結論、ケアマネージャーは介護の仕事のなかでも、頭を使う職業です。

肉体労働はほとんどないため、年齢を問わず働きやすい職業と言えるでしょう。

他にも「ケアマネージャーに必要な資格」や「ケアマネージャーの給料」についても解説します。

ぜひ今回の記事を参考に、ケアマネージャーを目指してみてください。

また「ケアマネージャーの転職方法」に関しては、こちらで解説していますのでぜひ確認してみてくださいね。

ケアマネージャーにおすすめのスクール

  1. ニチイ|試験合格率69.1%
  2. 三幸福祉カレッジ|ポイント別で講座を受けられる

ケアマネージャーとは

ケアマネージャーとは

ケアマネージャーは、別名「介護支援専門員」と言います。

名前の通り、介護を必要とする人に対して、介護保険を受けられるように計画書(ケアプラン)を作成したり、事業者との調整を行ったりする仕事です。

介護に関する職業ではあるものの、身体介護を行うような仕事ではありません。

介護保険のスペシャリストと呼ばれる、事務作業メインの仕事です。

ケアマネージャーの主な仕事内容

ケアマネージャーの主な仕事内容

ケアマネージャーの主な仕事内容は、ケアプランの作成や事業者との調整です。

仕事内容を細かく分けると、以下のようになります。

  • ケアプランの作成
  • 利用者との面談
  • 利用者と事業者の橋渡し
  • 要介護認定の支援
  • 介護保険の給付管理

それぞれどのような業務を行うのか、以下で解説します。

ケアプランの作成

ケアプランの作成は、ケアマネージャーのメインの仕事と言えるでしょう。

ケアプランは、介護利用者の環境や状況を把握した上で目標を設定し、目標に向けたサービスの種類や利用頻度を決める設計書です。

記載するべき主な事項は、以下のとおり。

  • 介護区分
  • 利用者及び家族の生活に対する意向
  • サービスの種類の指定
  • 総合的な援助の方針
  • 目標

市区町村の調査によって要介護度が認定されるので、都度、区分や利用できるサービスは異なります。

利用者との面談

利用者との面談

利用者との面談は、通常ケアプランの原案が出来上がった後に行います。

原案を元にしながら、利用者や家族、サービス提供担当者と検討しながら、ケアプランをブラッシュアップするためです。

会議する場所は、基本的に利用者の自宅ですが、必ずしも自宅である必要はありません。

ケースに合わせて行われるので、病院や施設で行う場合もあります。

利用者と事業者の橋渡し

ケアプラン完成したら、介護事業者と利用者の橋渡しや調整を行います。

お互いの意向を、ケアマネージャーが伝える仲介役と考えてください。

利用者と事業者は、お互いに直接伝えずらい内容もあります。

そのため、ケアマネージャーが間に入って伝えなければいけません。

要介護認定の支援

要介護認定の支援

ケアマネージャーのメインの業務ではありませんが、要介護認定を代理で行う場合があります。

要介護とは、食事や排せつなどの日常生活を送る上で、介護が必要な状態です。

要介護認定を受けるには、市区町村へ申請を行い審査を受けなければいけませんが、ケアマネージャーは本人や家族の代理で申請を行えます。

反対に、市区町村からの依頼で訪問調査を行う場合も。

要介護認定によって利用者の生活が変わるため、ケアマネージャーは要介護認定について知識がなければいけません。

介護保険の給付管理

ケアマネージャーは、利用者のコストマネジメントも行います。

利用者が施設を使用する場合、自己負担利用料と介護報酬の給付費を計算しなければいけません。

必要となるのは、月単位の介護保険サービスの利用予定と支給限度額の管理を記載したサービス利用表と、利用者負担額の概算書を記載したサービス利用表別表の2部です。

国保連は、サービス事業所から「介護給付費の請求書」と、ケアマネージャーが作成した「給付管理表」を確認して報酬を支払うため、非常に重要な業務となります。

職場別ケアマネージャーの仕事内容

職場別ケアマネージャーの仕事内容

ケアマネージャーの仕事内容は、職場によって異なります。

大きく分けると、ケアマネージャーは以下の3種類。

  • 居宅ケアマネージャー
  • 施設ケアマネージャー
  • 地域包括センターのケアマネージャー

それぞれの種類でどのような仕事を行うのか、以下で解説します。

居宅ケアマネージャー

居宅ケアマネージャーは、最も多い働き方です。

自宅で介護が必要な人に対して支援を行います。

事業所を拠点としながら、ケアプランを作成、自宅を訪問してヒアリングや相談を行う仕事です。

自宅で利用者と向き合って相談をするので、コミュニケーション能力が試されるでしょう。

施設ケアマネージャー

施設ケアマネージャー

施設ケアマネージャーは、主に老人ホームの入居者を支援する仕事です。

基本的な仕事内容は居宅ケアマネージャーと変わりません。

大きく異なるのは、相談を行う場所が利用者の自宅になるか施設になるかという部分だけです。

利用者の生活を間近で見られるので、ケアプランに活かしやすいでしょう。

地域包括支援センターのケアマネ―ジャー

地域包括支援センターとは、地域住民のために必要な支援を行う機関です。

地域包括支援センターでのケアマネージャーの仕事は、介護予防ケアマネジメントになります。

ただし、地域包括支援センターに勤務する多くの人は、ケアマネージャーよりも上の主任ケアマネージャーが多いです。

居宅や施設ではない場所で働きたい場合は、主任ケアマネージャーを目指すと良いでしょう。

ケアマネージャーの給料

ケアマネージャーの給料

ケアマネージャーの給料についてみていきましょう。

2020年の厚生労働省発表「賃金構造基本統計調査」によると、ケアマネージャーの給料は、以下のようになります。

平均月収 27万5,000円
賞与 年間約62万円
平均年収 393万円

介護職のなかでは比較的高い給料と言えるでしょう。

以下では、他介護職との給与比較や、居宅や施設での違いについて解説します。

ケアマネージャーと他介護職の給与比較

厚生労働省発表の「介護従事者処遇状況等調査」を参考に、介護職それぞれの年収を比較してみます。

職種 年収
介護職 約379万円
生活相談員 約411万円
PT・OT・ST 約430万円
ケアマネ―ジャー 約429万円
事務職 約373万円
調理員 約321万円
栄養士 約383万円

それぞれの職種と比較すると、ケアマネージャーの年収は上位に入ります。

介護職で高収入を目指すなら、ケアマネージャーを目指すと良いでしょう。

居宅と施設の給料差

ケアマネージャーの給料は、居宅か施設かによっても異なります。

それぞれで給料が異なるのは、働き方によるものです。

結論から言えば、給料が多いのは施設ケアマネージャーでしょう。

施設によっては、夜勤を行う場合もあるので、夜勤手当がつきます。

ただし、数万円の差が出るわけではなく、数千円程度の違いです。

ケアマネージャーになるには介護支援専門員の資格が必要

ケアマネージャーになるには介護支援専門員の資格が必要

ケアマネージャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格しなければいけません。

また、試験を受けるにも、受験資格が必要です。

以下では、受験資格や合格率について解説します。

ケアマネージャーを目指している人は、介護支援専門員の資格の取り方について学んでおきましょう。

介護支援専門員の受験資格

介護支援専門員の試験を受けるには、受験資格を満たしていなければいけません。

受験資格は、以下の資格に関する実務経験または相談援助業務に従事した経験が900日以上必要になります。

  • 医師等
  • 薬剤師等
  • 福祉士等
  • 相談支援員
  • 相談員

必要な資格は国家資格となるため、まずは国家資格を取得する必要があります。

医師や薬剤師は難しいですが、社会福祉士や介護福祉士の資格でも受験資格を得られるので、介護系の資格を取得しておくと良いでしょう。

介護支援専門員の合格率

介護支援専門員の合格率

介護支援絵専門員の合格率は、非常に低いです。

ほとんどの年度では、20%を切っています。

過去の合格率は、以下のとおりです。

年度 受験者数 合格者数 合格率
平成28年 124,585人 16,281人 13.1%
平成29年 131,560人 28,233人 21.5%
平成30年 49,332人 4,990人 10.1%

平成29年度の合格率は20%を上回っていますが、平成30年度は10%もダウンしています。

合格率の上がり下がりはあるものの、基本的には狭き門と考えて良いでしょう。

介護支援専門員の合格ライン

介護支援専門員の合格ラインは、各分野での正答率が70%以上です。

介護支援分野で25問、保健医療福祉サービス分野で35問の全60門出題されます。

過去の合格基準点は、以下のとおりです。

年度 介護支援分野(25点中) 保険医療福祉サービス分野(35点中)
平成28年 13点 22点
平成29年 15点 23点
平成30年 13点 22点

介護支援分野、保健医療福祉サービス分野、いずれかに偏ってしまうと合格にはなりません。

まんべんなく点数をとれるように学習しておきましょう。

ケアマネージャーに関するよくある質問

ケアマネージャーに関するよくある質問

ケアマネージャーに関するよくある質問に回答していきます。

働き方や就き方に関して、以下の質問を選定しました。

  • ケアマネージャーに学歴は関係する?
  • ケアマネージャーに定年はある?

以下でそれぞれについて、補足しながら回答します。

ケアマネージャーに学歴は関係する?

ケアマネージャーとして従事するまたは受験するにあたり、学歴は関係しません。

ただし、介護支援専門員実務研修受講試験を受けるには資格が必要です。

そのため、資格によっては学歴が関係するものもあります。

必ずしも学歴が必要なわけではないので、学歴に不安がある人でも挑戦できます。

ケアマネージャーに定年はある?

ケアマネージャー自体には、定年はありません。

ただし、所属する職場に定年が設けられている場合はあります。

しかし、定年した場合でも、ケアマネージャーとしての活動は続けられるので、独立してケアマネージャーを続ける方法も良いでしょう。

なかにはボランティアとしてケアマネージャーを続ける人もいます。

介護支援専門員の資格取得におすすめのスクール

介護支援専門員の合格率はとても低いため、独学ではなくスクールをおすすめします。

ケアマネージャーを目指す場合は、以下のスクールを検討してみましょう。

ケアマネージャーにおすすめのスクール

  1. ニチイ|試験合格率69.1%
  2. 三幸福祉カレッジ|ポイント別で講座を受けられる

それぞれのスクールの特徴や料金を解説するので、スクール選びの参考にしてください。

ニチイ|試験合格率69.1%

ニチイ

ニチイでは「ケアマネジャー受験対策パーフェクトゼミ」を行っています。

講座修了生の試験合格率は、なんと69.1%。

ケアマネージャー2,700人の声を反映させた対策となっているため、本格的な知識が身につきます。

受講方法は、以下の2とおり。

受講方法 受講料 受講期間目安
通学+通信 70,125円 約4カ月(最短2カ月)
通信のみ 34,783円 約6カ月(最短2カ月)

通信のみでも受講できるため、現在お仕事をしている人でも、効率的に学べます。

合格率の高いスクールで学ぶなら、ニチイで学びましょう。

ニチイのケアマネージャー講座の資料請求

三幸福祉カレッジ|ポイント別で講座を受けられる

三幸福祉カレッジ

三幸福祉カレッジは、自身の通いやすい講座を選べるスクールです。

通学・通信の他、オプションコースも設定されているので、対策しやすいスクールと言えるでしょう。

それぞれの料金は、以下のとおりです。

受講方法 受講料
通学:基礎コース 39,600円
通学:完全マスターコース 165,000円
通学:ポイント速習コース 73,700円
通信:筆記通信コース 36,300円
通信:Web学習コース 27,500円
オプション:よくでるキーワード解説動画 16,500円
オプション:全国統一模擬試験 7,150円
オプション:直前対策講座 11,000円

また、オリジナルの教材を使用しており、2020年度のケアマネージャー試験においては、的中率79.3%を記録。

出題傾向を徹底分析しているので、試験に向けた実践的な対策を行えるでしょう。

三幸福祉カレッジのケアマネージャー講座の資料請求

ケアマネージャーとして介護業界で働こう

ケアマネージャーになって介護業界で働こう

介護の仕事と一重に言っても、さまざまな業種があります。

ケアマネージャーは、介護分野のなかでも知識が必要な職業となるため、収入も高いです。

一般的に介護職の給料はそれほど高くはないため、高収入を目指すなら、ケアマネージャーの道をおすすめします。

また、身体介護ではなく、生活そのものを管理する仕事をしたい人は、ケアマネージャーを目指してみてはいかがでしょうか。

ケアマネージャーにおすすめのスクール

  1. ニチイ|試験合格率69.1%
  2. 三幸福祉カレッジ|ポイント別で講座を受けられる

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