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【失敗しない仕事選び】介護業界における転職先の良い探し方とは?

訪問介護士に向いている人

介護の仕事は需要が高く安定しているので転職を検討している人も多いのではないでしょうか。実際、介護を扱う事業所のほとんどが求人を出しており、応募者側はより取り見取りの状態です。

ただし、自分にとって本当に良い職場を見つけるとなるとそれなりのコツが必要。やみくもに探しても自分にあった職場はなかなか見つからないものです。そこでこの記事では、介護業界における転職先の良い探し方をご紹介します。

また「介護業界向け転職サイトの選び方」について詳しく知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。

介護業界における転職先の探し方

介護業界における転職先の探し方

介護業界は採用試験のハードルが低く、比較的転職しやすい業界です。

とはいえ、条件の良い事業所は人気が高く、入社するにはそれなりの準備が必要。

正しい手順で転職活動をやっていかないと、本命の事業所を受けたときに力を発揮できず落とされてしまうことがあります。

そこで、以下では介護業界における転職先の探し方を手順に沿ってご紹介していきます。

<転職先の探し方>

  1. 自分の目標をしっかり決める
  2. 介護業界向け転職サイトに登録する
  3. プロフィールを作成する
  4. 具体的な求人を見つける
  5. 比較検討応募先を比較検討する
  6. 試しに1社応募してみる

手順1:自分の目標をしっかり決める

手順1:自分の目標をしっかり決める

最初にやるべきは「自分の目標をしっかり決める」ということです。10年、20年というスパンで自身の生活を考え、介護業界でどうキャリアを伸ばしていくかを考えます。

  • いつまでも介護の最前線で働きたい
  • 後方支援の仕事がしたい
  • 若いうちに残業代で稼いで貯金したいetc…

目標が違えば入社後にやるべきことも違ってくるので、目標を定めてから逆算方式で今やるべきこと、受けるべき事業所・職種などを決めてください。

介護業界でどんな仕事をしたいのか

介護業界でどんな仕事をしたいのか

一口に介護業界といっても、そこには様々な職種があります。一番人数が多いのが実際に介護を行う介護スタッフ。利用者とじかに接することが感謝されるので、やりがいを感じやすい職種といえます。

一方、管理職として介護スタッフの管理や事業所の運営に携わる職種や、ケアプランを作成して関係各所と利用者を繋ぐといった職種もあります。

職種ごとに必要な資格が異なりますから、まずはしっかり目標を定めましょう。

どうキャリアアップさせていくのか

どうキャリアアップさせていくのか

自分がなりたい職種が決まったら、その系統でキャリアアップするのに必要な資格を調べます。

例えば介護の最前線でキャリアアップしていきたいなら、介護福祉士 ⇒ 認定介護福祉士といった具合です。

介護業界でのキャリアアップは資格取得が必須なので、最初にキャリアアッププランを立てからそれに有利になるように転職活動した方が成功に近くなりますよ。

手順2:介護業界向け転職サイトに登録する

手順2:介護業界向け転職サイトに登録する

手順2では介護業界向け転職サイトに登録します。介護業界向け転職サイトはいくつもありますが、選び方の基準は以下の3点を踏まえていること。

また、一つの転職サイトで3つすべてを網羅するのは難しいので複数の転職サイトに登録するのがおすすめです。

  • 掲載求人数が多いこと
  • 応募先について詳しい情報があること
  • アドバイザーがしっかりフォローしてくれること

これらを考慮して転職サイトを選んだ場合、次の3サイトを組み合わせると良いでしょう。

<おすすめの転職サイト>

  • マイナビ介護
  • 介護レポ
  • きらケア

マイナビ介護:株式会社マイナビ

マイナビ介護:株式会社マイナビ

介護系の転職サイトとして絶対に外せないのがマイナビ介護です。掲載求人数が非常に多く、なかには質が良いとされる非公開求人もあります。

求人検索機能を使って自分で探しても良いのですが、「無料転職サポート」に申し込むと専属のアドバイザーがついて相談しながら自分にあった求人を探すことも可能。

さらにアドバイザーには給与アップやキャリアプラン、産休などについても相談できます。

*引用元:https://kaigoshoku.mynavi.jp/

マイナビ介護

介護レポ:株式会社repo

介護レポ:株式会社repo

介護レポは応募先の情報をたくさん持っていることで有名。教育体制や資格取得支援制度、職場環境など、事業所のホームページを見ただけでは分からない内部情報を教えてくれます。

また、介護業界では転職活動が初めての人でも安心できるように、求人の探し方や活動の仕方に関する説明も丁寧。

マイナビ介護より求人数は落ちますが、情報量が豊富という意味で非常に使いやすい転職サイトです。

*引用元:https://www.repo.co.jp/kaigolp/

介護レポ

きらケア:レバレジーズメディカルケア株式会

きらケア:レバレジーズメディカルケア株式会

きらケアの長所はフォロー体制が万全なこと。事前の面接対策や面接への同行など、採用されやすいようにあらゆるフォローをしてくれます。

また、労働者と企業の相性を大事にしており、応募前に職場の雰囲気を把握できるのも嬉しい点。

独自の転職活動に不安があるならきらケアに頼ると良いでしょう。

*引用元:https://job.kiracare.jp/

きらケアで仕事を探す

手順3:プロフィールを作成する

手順3:プロフィールを作成する

転職サイトに登録したらプロフィールを作成します。このプロフィールがそのまま応募時の選考書類(WEB履歴書)として使われるので、きっちり仕上げなければなりません。

とくに介護系の資格がない人は資格がある人と比べて不利なので、志望動機や自己PR、職務経歴などで目立てるようにしっかりアピールしてください。

志望動機について

志望動機について

志望動機は300字程度で納まるように書きます。

  1. 介護業界を目指した理由
  2. この事業所に応募した理由
  3. この事業所に対してどう貢献するのか(入社して叶えたいこと)

自らの体験談や考え方をもとに上記のような流れで作成すれば、読みやすく大事なことがすんなり伝わる志望動機になります。冗長な文章にならないように、序盤から要点をはっきり書いていきましょう。

とくに「介護業界で長く働くんだ!」という熱意は大事。いわゆるやる気であり、やる気のある応募者は企業から重宝されます。

自己PRについて

自己PRについて

自己PRは具体的な実績例を挙げて自分の長所が伝わりやすいように書きます。介護業界の場合はコミュニケーション力や相手の気持ちを理解する力、忍耐力などが好まれるので、これらをアピールした方が有利。

また、業界未経験者は「素直さ」や「柔軟性」についても言及し、「言われた通り行動して仕事を早く覚えます」という扱いやすさに話を繋げてください。

これらがら分かりやすく表現されていれば、採用側としては必ず面接してみたくなります。

職務経歴について

職務経歴について

職務経歴でも具体的な数字を交えて実績が分かるようにします。例えば、「課長代理に昇進」とだけ書くのではなく、「課長代理に昇進(直属の部下3名)」などと書いた方が有利。

その他、「営業目標4ヵ月連続達成」や「個人で○○賞受賞」などの成果を書くのも効果的です。

自己PRや志望動機に書かれていることと職務経歴の内容をリンクさせればさらに評価は高まるでしょう。

手順4:具体的な求人を見つける

手順4:具体的な求人を見つける

プロフィールの作成が終わったらいよいよ具体的な求人を見つける段階になります。

このときの探し方は主に二つ。

サイト内の機能を使ってアドバイザーに相談する(相談機能がない転職サイトもあります)探し方と、自分で検索する探し方です。

求人の探し方1:アドバイザーに相談する

求人の探し方1:アドバイザーに相談する

アドバイザーに相談する探し方のメリットは非公開求人を紹介してもらえること。

非公開求人とは、求人雑誌やサイト内の検索機能には出てこない案件のことです。人事戦略上秘密にしておきたい求人であるため、管理職や特定のスキルをもった人が対象になりやすいようです。

多くの場合において給料などの条件が良く、転職サイトを利用する側にとっては一番のお目当て。ただし、業界未経験者に合致する非公開求人はほとんどありません。

求人の探し方2:自分で検索する

求人の探し方2:自分で検索する

非公開求人があてにならない場合は検索機能を使って自分で探すことになります。手順1で目標を決めているはずですから、その目的に沿った希望条件で検索。

  • 勤務地域
  • 雇用形態
  • 保有資格
  • 希望給与
  • 施設
  • その他の細かい条件
  • キーワード

上記のような検索条件が設定されており、希望給与をよほど高く設定しないかぎりは複数の求人がヒットするはずです。

手順5:比較検討応募先を比較検討する

手順5:比較検討応募先を比較検討する

手順5では手順4でヒットした複数の求人を比較検討します。自分の希望に一番近いところを決めるのはもちろんですが、もっと大事なのは応募すべきではないところがないかじっくり精査すること。

検索条件にあげていない部分で致命的なことがあるかもしれないので、各事業所のホームページや口コミサイトなどを使って隅々まで調べあげてください。

この作業を行うことで求人票だけでは分からなかったこと分かるようになり、希望順位が変わることもあります

手順6:試しに1社応募してみる

手順6:試しに1社応募してみる

介護業界はどの職種も人手不足気味なので、仮に資格がなくても書類審査はまず問題なく通るはず。一方、面接は得手不得手もあり、しっかり対策しないと落とされてしまうことも。

そこであえて希望順位の低い求人から応募し、面接に自信を深めてから本命を受けることをおすすめします。一度面接を受ければ面接で上手く答えられなかった質問や、面接官の反応が薄かったやり取りが見えてくるはず。

それをもとに修正を加え、本命の面接時に生かすようにしましょう。

転職サイトを使わない探し方

転職サイトを使わない探し方

介護業界では転職サイトを使わずに転職先を決める人もいます。

転職サイトを使ってできるだけ多くの求人に目を通すことをおすすめしますが、何らかの事情により転職サイトの使用がはばかられる場合は、以下の二つの探し方をしてみてください。

<転職サイトを使わない探し方>

  • 希望する勤務地域名でネット検索する
  • 資格スクールに紹介してもらう

希望する勤務地域名でネット検索する

希望する勤務地域名でネット検索する

勤務地を特定の場所で決めているのであれば、Googleを使って「(勤務地名)+(施設の種類又は職種)」で検索してください。

検索の例:「東京都新宿区 特別養護老人ホーム」

こうして各事業所の公式サイトを探し出し次々と閲覧。どの公式サイトにも求人募集のボタンがあるはずなので、気に入ったところがあれば応募してみてください。

資格スクールに紹介してもらう

資格スクールに紹介してもらう

介護系の資格を取得してから具体的な転職活動を行う人もいることでしょう。

当然、スクールに通うことになるのですが、なかには「資格取得後に当校が紹介する事業者に就職すれば学費を返金する」というところがあります。

スクール側の進路指導部は応募先事業所に関する情報を豊富に持っているので、「できるだけしっかり調べてから応募したい」という人にはピッタリです。

転職先の探し方における注意点

転職先の探し方における注意点

最後に転職先の探し方における注意点をご紹介しておきます。

とくに転職経験の少ない人はよく読んでください。

給料だけで判断しない

給料だけで判断しない

求人票で一番気になるのは給料の項目でしょう。

どうして高い方を優先しがちですが、給料が高くても福利厚生が手薄だったり、資格取得支援制度の中身が悪かったりすれば総合的な価値は低くなります。

したがって、給料の額面だけで判断せずに、福利厚生や交通費、昇給の可能性、残業の有無なども考慮して判断してください。

労働時間の実態を把握する

労働時間の実態を把握する

募集要項には勤務時間が記載されていますが、これはあくまでも事業所が定めている正規の勤務時間。

実際にはそこに残業がつくことがほとんどなので、介護スタッフが毎日何時頃に帰社しているかはしっかり把握しておくべきです。

帰社時間があまりにも遅い(=残業時間が長すぎる)と資格取得のための勉強時間がとれないので、キャリアアップしにくくなりますよ。

職場の雰囲気を知る

職場の雰囲気を知る

職場の雰囲気は入社後のモチベーション維持や働きやすさに影響します。

口コミサイトや転職サイトのアドバイザー、スクールの進路指導部など、あらゆる情報源を使ってできる限り正確な雰囲気を把握してください。

ここで手を抜くと入社してから後悔することがあります。

正確な情報をたくさん集めるのが転職先の良い探し方

正確な情報をたくさん集めるの転職先の良い探し方

この記事では、介護業界における転職先の良い探し方をご紹介しました。転職サイトに登録するのが基本ですが、自力で検索したりスクールから紹介を受けたりという探し方もあります。

いずれにせよポイントとなるのは正確な情報をたくさん集めること。求人数という意味での情報はもちろんのこと、職場の雰囲気や待遇面といった内部情報もきっちり集めてください。

そういった情報をたくさん集めてから取捨選択していけば、自分にあった良い職場がきっと見つかりますよ。

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